アカイロ/ロマンス 少女の鞘、少女の刃 (電撃文庫 ふ 7-16)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 205
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048671842

作品紹介・あらすじ

人間ではない『一族』がいた。ある山の奥深く、人の手の届かない場所で里を作り、ひっそりと暮らす-女しか生まれず、それ故に滅びかけていた『あやかし』。今までも、これからも、彼女たちは人の世から隠れ、人の世の狭間に生きていく、そのはずだった。しかし、その日。『一族』が起こしたある諍いは、小さな波紋となって町へと広がっていく。その結果として霧沢景介と灰原吉乃の前に現れたのは、枯葉と名乗る少女だった。彼女がふたりにもたらしたのは、運命か、或いは-。藤原祐×椋本夏夜のコンビが送る現代伝奇ファンタジー、ここに開幕。

感想・レビュー・書評

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  •  発想としてはもしかしたら面白いのかもしれないが、でも少しありきたりなのかもしれない。
     内容は、幼い頃に姉を謎の失踪で失ったことでひねくれながら生きていた少年が『あやかし』から求婚され、その少女の一族の因縁に巻き込まれていく感じ。
     この作品の肝は『人を失うことへの痛み』なのだろうが、あまりにも主人公がそれに拘り過ぎているので共感できないようならそれほど楽しむことは出来ない気がする。
     残念だったことはラストがあまりにも唐突で救いようがなかったことかな。それまで散々失うことを恐れ、失わないための決意さえしたというのにあっさりとある敵の出現によって努力は無に帰す。そもそもからして失わないためにと言いつつ、本当は既に手遅れで誰もが救われないことなんて確定しているような状況なのだ。そんな内容だとどうしても楽しんで読むことが難しくなってしまう。

  • 本編全6巻完結。他に電子書籍で短編集が出ているが未読。
    第1巻の巻頭イラストで登場人物達が紹介されるなかで、この娘が悪役だなと決めつけて読んだら予想を上回る化け物だった。
    着物とチェーンソーが良い。

  • 気になるアノ子と仲良くなったのが運の尽き。たとえ主要キャラであっても容赦しない藤原先生の公平さに敬服(血の涙を流しながら)。自分を殺しかかる相手に道徳を説く主人公が一番危ういと思った。

  • いつも大人しく、引っ込み思案な内気なクラスメイト。
    まさか彼女がいじめられているのを知った日に
    永遠の別れがくるとは思わなかった。
    おまけに、その感情まで知る事になるとは、確実に。

    色々な意味で『ぎょ』です。
    まず最初、次に発言、そして人間関係。
    ミステリーもそうですが、ある意味閉鎖空間なので
    持てる材料で考えて下さい、な状態だというのに
    まったく気がつかず…。

    とりあえず、非現実へようこそ、になった彼は
    これから先どうするのでしょうか?
    そして彼女を首だけにした人はどこに?
    当然お姉さんも、誰かに奪われた、というわけですし…。
    謎、山積みです、当然ですがw

  • 始まってけっこうすぐに友達の女子高生が死んでしまう衝撃の展開!
    そのうえ、その首を斧で切ってすげ替えるとか、まるでゾンビみたいな死人の存在とか……はっきり言って、そうとうダークでグロテスク。
    でもそこをわりとさらっと流して描写することで読者がいやになる一歩手前で押さえていると思う。
    ていうか、そうじゃなきゃ、わたしには読めなかったよ。
    ダークな話は正直苦手なので。

    でも、話の展開や、主人公やヒロインたちの”想い”はけっこう好き。
    なので読後感としてはちょっとビミョー。
    続きをもっと読んでみたいような、もう見たくないような。

    それにしても作者の前作もちょろっと読んだことがあるけど、こういう感じが作者の持ち味なんだろうな。
    けっこう人を選ぶ作風な気がする。
    イラストとのギャップがまたすごい。

  • 巻頭カラーの挿絵で、突然「妾の夫になれ」なんて出てくるので、
    よくあるラブコメな感じなのかと一寸ひやひやしてしまいました。
    藤原祐さんの作品は、「ルナティック・ムーン」、「レジンキャストミルク」
    と読んでおります。
    そんな訳ないですよね…。

    秘密と苦悩を孕む鈴鹿の一族の争いに主人公と吉乃は巻きこまれる訳ですが、
    其れ以上に人間の社会にも当たり前の様に存在して消えない闇を感じました。
    意思を持った存在が群れをなす以上、こういうのは仕方のない事なのでしょうね。

  • がぁぁ!びっくり!!
    いつの間にかケータイから更新できるようになってるし(^^;)

    で、本だけに、本題(阿呆)。
    藤原さんがこの本の前に書かれたレジミルがかなり面白かったので、
    かなり期待してみましたが…

    うーん、なんか、正直、がっかり…

    言い回しが、なんだか好きになれないなぁ…

  • 「レジンキャストミルク」でお馴染みの藤原さん、椋本さんのタッグ。
    主人公の景介と枯葉の心の距離がどうなるのかがとても気になります!

    追伸
    私の一番好きなキャラは、灰原さんですね。かわいいです。

  •  著:藤原祐、絵:椋本夏夜…となると前紹介した「レジンキャストミルク」(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=560343083&owner_id=13812361&org_id=559228121)のコンビですね。


     この組み合わせなら…という予想を裏切ることなく、相も変わらず鬱展開でなにより。
    ある程度予想はしてたとはいえあの人から真っ先に死ぬとは予想外でした。てっきりヒロインかと思ってたよwww


     内容としては異能、異種族モノのバトルファンタジーといったところでしょうか。この辺も前作とさして変わらず。
    ただ和テイストなこともあり、個人的にはこちらのほうが親しみやすく好み。とはいえ前作を読んだ方ならすんなり暗くなれると思いますw


     初めての方もこちら先にを読んでみるとこの方のスタンスみたいなものがわかるかもしれません。

  • まさかの1巻でヒロイン灰原死亡
    はやくほかの巻買おう

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著者プロフィール

電撃文庫『ルナティック・ムーン』にてデビュー。他著書に『レジンキャストミルク』『鮮血のエルフ』など。独特の文体とハードでシリアスな作風でコアなファンを持つ。

「2017年 『ファイナルファンタジーXIV きみの傷とぼくらの絆 ~ON(THE NOVEL)LINE~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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