とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048672658

作品紹介・あらすじ

修学旅行の冬の雪山で思いがけず大河の本当の気持ちを知ってしまった竜児。大河はそのとき事故によって意識朦朧となっており、しゃべってしまったことを覚えていなかった。そんな大河を前に竜児は態度を決めかねるが…。そして高校二年も残りわずかとなり、竜児は進路をめぐって泰子と衝突。なにかと先の見えない五里霧中の竜児に、一方では実乃梨と亜美が本当のところを見せはじめる-。超弩級ラブコメもいよいよ佳境に突入。目が離せない第9弾。

感想・レビュー・書評

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  • ひょんなことから大河の本当の気持ちを知ってしまい、戸惑う竜児。そんな中、泰子と進路でまっこうから対立。
    そんな中、竜児はついに自分の気持ちを決め、どこに向かうのかを決心。実乃梨に背中を押されながら自分で進んでいく。
    しかし、思いを確かめようとした二人にある出来事が待ち受けていた・・・。



    今回、竜児が大きく成長していた。今までの煮え切らない態度からようやく決心し、自分の足で歩き始めていてよかった。
    亜美は今までの孤独な気持ちを竜児にぶつけたり、実乃梨は自分の気持ちにケリをつけ、かっこいいほどの行動をする。

    三者三様の成長をみることができるこの巻は、非常によい。次回いよいよ最終巻。

  • #とらドラ9! #読了

    進路に、恋に、友情に、
    相手のことを思っての行動が全部空回り

    それでも決断し、力ずくで打開していく様がとらドラらしいし、青春過ぎる

    次回、完結

  • ★読了日不明。

  • 進路相談の回。みのりんもあーみんもこれにて、なのだろうか。

  • 過去の既読本

  • ライトノベル

  • 大河の本当の気持ちを知ってしまった竜児は、彼女との関係に悩み、その場に立ち尽くすほかなすすべがありません。

    その一方、3年生への進級を目前に控える彼らは進路調査の提出を求められますが、それぞれの家庭の事情をかかえる竜児と大河は、提出期限がすぎても進路調査を担任に提出することを拒んでいました。そんななか、竜児の大学進学を後押しする母の泰子が病に臥せってしまうという事件が起こり、竜児は自分がなにをするべきなのか悩みます。

    前回は、大河の気持ちが竜児に知られてしまったところで終わったため、てっきり今回で亜美のフラグを回収し、最終巻で締めくくりという運びになるのかと予想していたのですが、思いがけず竜児や大河の家族をめぐる問題がいっきょに噴出してきました。これだけとっ散らかってしまって本当に最終巻できれいな結末を迎えることができるのか、すこし心配ではありますが、著者の手腕に期待したいところです。

  •  終幕編第3章、事実上の最終巻と評しうるのではないか。
     今更だが、本シリーズは、竜児を軸とする三角ないし四角関係(北村は別に含まれるとして)を標榜しつつも、実は大河、実乃梨、亜美3名の成長譚ではなかったか。
     純粋・唯我独尊ガール大河が思いやりを見せるようになる。
     明朗快活平和主義・猫かぶり実乃梨が他者への怒りと衝突から未来を拓こうと。
     表面取繕いぶりっ子亜美が他者との親密な関わりを持とうとする。
     この過程を徐々に見せてきた作品のよう。そして、竜児目線で見れば、大河だけが彼の幸せを望み、自らの行動原理としてきた。ところが、実乃梨は自分の心地よい世界に安住し、竜児を省みることは少ない、亜美は究極は竜児の気付きを求め、行動原理の基本が自分自身。ならば、竜児の答えは一つしかなかろう。
     この点をアニメ「とらドラ」岡田磨里脚本は、実乃梨に竜児の意中の人を問う件を設けて明快にさせる。アニメ版ほど本巻は明快ではないものの、彼の結論はただ一つ。
     そういう意味では、今後の竜・虎の告白シーンは些か蛇足気味の嫌いなしとしない。

  • ついにとらドラ互いの気持ちが向き合いましたね。
    1、2巻あたりはバリバリのコメディでしたが、気づけばしっかり青春恋愛群像劇に昇華していて。読みごたえたっぷりで、ありきたりですが甘酸っぱくもほろ苦い世界に引き込まれました。
    こちらの方が先発ですが、物語のテンションの推移が俺ガイルと少しにているかも?かるーいラブコメと見せかけておいて、徐々に登場人物みんなに感情移入させられてしまう。
    竜児、大河、亜美、北村、実乃梨、みんな未熟で、悩んで、迷って、それでも決めなくてはいけなくて、選ばなくてはならなくて。
    次巻、最終巻でみんながどのように居場所をみつけるのか。しっかり見届けたいと思います。

  • なんだよ、これ!もう目が離せない。

    真正面からぶつかって傷つけあって、血を流して前へ進めなくて立ち止まって置いていかれて。親の愛情とか諸々に縛られて思い出があって好きも嫌いも進む道も自分で決めなければいけなくって、誰も代わりに決めてはくれないし、責任もとれない。自分の道を決められるのは自分だけだし、否定されて傷ついて分かっててもらえなくって泣いて。大切な人が傷つくのを見てられなくってでも傷つくのは自分のためで、大切だからこそ自分のために傷ついて欲しくないのに。

    物語のテーマのうち大きなウェイトを占めていた親との関係がついに表に出る。優しい竜ちゃん、いい子の竜ちゃん、大丈夫だと言われて安心して、反抗なんかしたことがない優しい竜ちゃん。大河と竜児の二人の行き先はどこか。傷つかないでいられる場所なんてこの世にはないのかもしれないけれど、それでも、二人の行き先に希望の灯火が、宿ることを祈る。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『心臓の王国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹宮ゆゆこの作品

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