ダブルブリッドDrop Blood (電撃文庫 な 7-12)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 206
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048673495

作品紹介・あらすじ

渋谷・六課を目指すふたりには、決して埋まることのない溝があった。愛する人を失い、失わせたという決定的な溝。しかしそれが新たな絆を生みだす-。短い生涯を、血を流しながら駈け抜けた白髪の"二重雑種"が、ふたりをはじめとする多くの生き物たちに残していったものとは。そして-続く世界を生きるかれらは。"二重雑種"の「血の雫」がもたらした数々の物語を描く珠玉の短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 1話目…作品中最もしゃべる大田の話。大田のキャラ造形は唯一無二だと思う。好きな話だ。
    2話目…虎司と安藤の話。本編を読んでる間ハラハラし抜いた虎司と安藤の2人が一番微笑ましく、一番ハッピーエンドだったのが意外。3巻初登場時は大して注目していなかったが、最後まで読んだ後はすっかり彼らが好きになっていた。この短編も大好き。すごく良かった。
    3話…火純の話。悲しみを知らない火純だけど、ここで描かれる姿からそこはかとなく暖かさと悲しさを感じる。
    4話…子供の頃の優樹の話1。残ったのは、後悔。苦い後味。
    5話目…子供の頃の優樹の話2。伝えられたけど、そこから踏み込めなかった。もし踏み込めたら、本編のような事にはならなかっただろうな。
    6話目…子供の頃の優樹の話3。飯田はいいアヤカシなんだろうな。優樹との食事シーンは微笑ましい。子供の頃から飲酒してるのは驚いたけど、優樹らしくて納得。子供の頃から優樹は優樹だったんだな。
    7話目…本編終了直後の話。これは本編に入れるべきだった話だろう。大田と太一郎の会話が印象的。未知との会話もまた同じ。太一郎はどうなっていくんだろうな。直接的には描かないのがこの作品らしいが。
    あとがきにあった、書かれなかった短編もぜひとも読んでみたいが、作者が何年も音沙汰がない以上難しいだろうな。
    全体的に、本編を補完するいい短編集だと思う。もう少し彼らの話が読みたいが、無いのがなんとも残念。

  • 補足巻。蛇足ではなくこの本でダブルブリッドが終われたと思う

  • 今年5月にやっと完結したダブルブリッドの短編集。
    Ⅹが余りにも駆け足に感じたから、今回のは嬉しかった。

    電撃本誌のほうにのったやつもあるみたいだけど、
    そんなん読んでないから全部初見でした。


    それぞれのキャラを掘り下げる話+Ⅹの後日談な内容でした。
    Ⅹの不完全燃焼はだいぶ補完されたかも?
    後日談も雰囲気が良かったし、
    他の短編も平凡な日常にそれぞれのキャラが映えてて楽しめた。


    本編はもう終っちゃったけど、
    こういう短編ならまた読みたいな。
    後半のダークな感じも良かったけど、
    最初の頃のほんわかな感じも好きだったし。


    ただ、高校の頃から読んでる大好きな作品だから、
    短編集まで読めて大満足です。
    中村先生お疲れ様でした。

  • ダブルブリッド外伝。ゆーきさんの幼いころの話と、とらくんと安藤さんのエンディング後の余談がよかった。太田のはなしもよかった。キャラクターに魅力がある作品だった。

  • ダブルブリッド本編の後日談などのSS。

  • 抜け殻

  • 中村さんが手癖で書いてるような、中村節の短編集です。
    晃君の話も読みたかったな。

    女子高生さんは虎治が本当に好きですね(´∀`*)
    みっちゃんがしゃーわせになるといいですね。
    やっぱり先生が好きです。

    <39/365>

  • 魅力的なキャラがたくさんな今作。たぶん、シリーズ最後になるだろう今巻はそんな登場人物たちそれぞれにスポットを当てた短編集。最終巻の時点より過去の話とその後について描かれています。どの話もよかったけれど、私的一番は「飯田さんの話」。不器用ながら誠実な飯田さんが良いです。最終巻が出たときも思ったけれど、今回読み終わって改めて終わっちゃったんだなーって感じです。新刊が出るたびに楽しみに読んでいたシリーズが完結してしまうのはホントに寂しいものです。最も印象に残った作品の一つ。

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