死体を科学する (アスキー新書 79)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 130
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048673563

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    死体はあるのに犯人は捕まっていない、そんな事件が世の中には無数にある。
    そんなとき、事件の真相は死体だけが知っている。
    他にはなんの証拠も残っていない事件でも、死体はわれわれに事件の真相を雄弁に語りかけ、犯人を教えてくれる。
    長年監察医を務め、数多くの死体と事件に立ち向かってきた著者が、話題の事件の真相に斬り込む。

    [ 目次 ]
    第1章 「刺殺」事件を解読する
    第2章 「腐敗」事件を解読する
    第3章 「毒殺」事件を解読する
    第4章 「射殺」事件を解読する
    第5章 「溺死」「轢死」事件を解読する
    第6章 「撲殺」「焼死」事件を解読する

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    [ 参考となる書評 ]

  • 感情をあまり交えす、淡々と、時に軽口気味に語る雰囲気に臨場感ある。
    フィクションの死体とノンフィクションの死体の両方を解説しているが、これは一冊にしない方が良いな。

  • 面白かった!秋葉原通り魔事件をはじめとする凶悪事件や謎の未解決事件を法医学者としての立場から検証したり、『羊たちの沈黙』や『あしたのジョー』など、有名な映画や漫画に登場するまちがった死体や死のイメージを訂正したり。

  • 死体について語っているのに、やさしさが伝わる文章でした。事実を淡々と客観的に伝えつつ、死者に対し畏敬の念を抱いていることが不思議と伝わります。著者上野正彦氏の著書全般に感じる印象です。人間を見る視線がやさしい、柔らかいというか、抽象的ですが…。読み終えて、心が乱れるというより、穏やかになりました。

  • まじめな死因の解説と
    「かなり」不真面目な
    死因の解説。

    もちろんどちらが面白いかは
    言わずもがな。
    中にはすごくおちょくっているのも
    ありますからね。
    時代背景に合わない死因が
    つまり出てくるということ。

    まじめな事件としては
    ある事件が非常にいたたましかったです。
    そう、日本中を震撼させた
    ある宗教団体が引き起こした
    事件のひとつ。

    罪もない人を
    この状態にしてしまったのは
    許せないです。

  • 漫画、映画の死体演出に対するツッコミが
    そこまで!?って気もするけど面白い。

  • 著名な事件を素材に、死体にまつわるウンチクをつづった本。その本文より、コラム的な「名作"死体"の検証学」の方が面白かった。

  • やぱ法医学おもしろそうだよね♪死体は語る的な☆
    脳幹やられたら死ぬとか、頸動脈切れば死ぬとか…
    でも映画とかドラマとかにケチつけすぎじゃない?たしかにその死に方はありえないのかもしれないけどさ、そこまで細かく観てないから!

  • 悪趣味なって思われちゃうかな。。
    三省堂のブログでススメてたんだけど。人の身体のすごさについて書いてあるらしいんだな。

  • 実際の事件を考察する著者の視点は流石の一言。ただし、現役時代に自ら解剖したという事件ではないため、真相究明には自ずと限界があったかも知れない。死因となった殺人方法を各章ごとに考察するのは斬新だ。映像化されたフィクションに出てくる死体に対する考察も、著者ならではだろう。映像クリエータ集団といえども、死体やそれに至る過程を実体験していないだろうし、著者のようなリアリティの再現は難しいことがよく分かった。

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著者プロフィール

昭和17年、和歌山県生まれ。京都大学法学部卒業。職業:弁護士・公認会計士。●主な著書 『新万葉集読本』、『平成歌合 新古今和歌集百番』、『平成歌合 古今和歌集百番』、『百人一首と遊ぶ 一人百首』(以上、角川学芸出版。ペンネーム上野正比古)、『光彩陸離 写歌集Ⅲ』、『ヨーロッパの大地と営み 写歌集Ⅱ』、『ヨーロッパの山と花 写歌集Ⅰ』(以上、東洋出版)

「2016年 『万葉集難訓歌 一三〇〇年の謎を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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