ストラディヴァリウス (アスキー新書 82)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 63
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048674171

作品紹介・あらすじ

誰よりも艶やかに歌う三〇〇歳のプリマドンナ。「時間」を超えるその価値とは何か?カラー写真多数。いまも解明できないその音色の秘密、ニスの謎、億を超える価格…。多くの人を魅了し、人生を狂わせもした至高の楽器。パガニーニなど著名な音楽家やヨーロッパ王室との関係など、所有者と名器がたどった数奇な運命とは。そしてアントニオ・ストラディヴァリは何を成し遂げたのか。第一人者による決定版。

感想・レビュー・書評

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  •  コンパクトなストラディヴァリウス入門書(弾けるようになるわけではないが)。

     ヴァイオリン愛好家でなくともストラディヴァリウスの名前は知っているだろうというくらい有名な製作者とその楽器。弦楽器の撮影をライフワークに定め、そればかりか弦楽器製作にまで手を出したという写真家によるストラディヴァリウスの本である。本書の帯には「かくも人を狂わせる至高の楽器」とあるが、そんなに狂った話は出てこない。アントニオ・ストラディヴァリの生涯と活動した土地クレモナの話題、ストラディヴァリウスの真価を認めた製作者やコレクター、楽器商の話など、ある意味でまとまりはないが、さまざまな話題をバランスよく取り入れているともいえる。読み物として楽しいのだが、冒頭30ページ以上にわたって、クレモナの風景や楽器の写真などが掲載されているのも目に嬉しい。
     著者の横山氏は1980年代に名器の写真集を何冊か出している(1冊数万円!)が、それを新書版の写真集に編み直してくれればいいのに。

  • アマティ、グァルネリ、ストラディヴァリを生んだクレモナの町について知ることができた。世界中でストラディヴァリウスの写真を撮っている横山さんが語る楽器の印象は、説得力あり。

  • 著者横山進一さんの、ストラディヴァリウスにとり憑かれてる感が凄い。

  • 名器をひたすら追って愛でる、ある意味幸せな人生。
    目利きには科学的素養が足りず、科学者に音楽の素養が足りず。
    お互いがうまいこと組んで研究してほしいものだが。
    マイスターが精魂込めて作り上げ、世代を超えて受け継がれる。ファティマか。

  • 面白かった。クラシック音楽に詳しくなくとも耳にしたことがあるであろう、この銘を持つ楽器の魅力が十分に伝わってくる。日本円で億の桁の値がつくのは、様々な事情があるというが、17世紀あたりの木製器が未だ嘗て現役で歌い、それが最高級の音色だというのは、あらためて考えると、感慨深い話だ。美術品であり骨董品であり、そして実用品であるということが、比類なき魅力なのであろう。

  • 楽器という、モノを作る。イタリア、クレモナにいた弦楽器の名(職)人ストラディヴァリ、そして、その工房で腕をうならせていた工房の職人集団。内容に興味は尽きず、もっと知りたいと思ったのだが…読みにくい文章(苦笑)。

  • ストラディバリウスとストラディバリの違いって?という素朴な疑問から本書を手にした。結論から言えば発音の違い(イタリア語とそれ以外?)だが、通常楽器はストラディバリウスで作成者をストラディバリと表記することが多い。
    それにしても300年経って本領を発揮する素晴らしい楽器製作をしながら、オープンに後継者を育てなかったというのが残念というか。
    使ってこそ楽器であるが、芸術作品として使われずに保管されてしまうという運命にあるまことに難しい楽器でもある。
    できればストラディバリウスとグァルネリを聞き比べたくなってしまいました。

  • 写真もあって華やかな本なのだが、他のバイオリンと形がどう違うのかもっと詳しく知りたかった。表面的な内容を広くカバーしている、初心者向けの本。

  • 誰もが知っている「ストラディバリウス」という楽器に対する著者の愛が詰まっている。

    著者が半生以上をかけて写真を撮り続けてきたストラディバリウスについて書かれている。
    作者のストラディバリの話、当時の時代背景、いくつかのヴァイオリンの話。

    美術品として、楽器として、長い年月を愛され続けてきたすばらしい楽器を知ることが出来る。

    惜しむらくは音が聞けないことだが、それを本に要求するのは無理がある。
    また、聞けても何かを感じ取れる感覚を持っている気がしないという問題もある。

    それでも生きている間に一度、聞いてみたいと思うだけの内容はあった。

  • [ 内容 ]
    誰よりも艶やかに歌う三〇〇歳のプリマドンナ。
    「時間」を超えるその価値とは何か?
    カラー写真多数。
    いまも解明できないその音色の秘密、ニスの謎、億を超える価格…。
    多くの人を魅了し、人生を狂わせもした至高の楽器。
    パガニーニなど著名な音楽家やヨーロッパ王室との関係など、所有者と名器がたどった数奇な運命とは。
    そしてアントニオ・ストラディヴァリは何を成し遂げたのか。
    第一人者による決定版。

    [ 目次 ]
    第1章 ストラディヴァリとは何者か(聖地クレモナ ストラディヴァリの生涯 ヴァイオリン三大名器とは ストラディヴァリウスの特徴)
    第2章 謎と伝説(名器の価値はどこにあるか 木材の謎 音の謎 ニスの謎)
    第3章 激動のヨーロッパ史と失われた楽器(スパニッシュ・セット タスカン・セット)
    第4章 楽器は誰のものか?(ヴァイオリンに魅せられた三人 ストラディヴァリウスを所有するとは)
    第5章 演奏家が愛した名器(海外の演奏家 日本の演奏家)

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