戦略PR 空気をつくる。世論で売る。 (アスキー新書 94)
- アスキー・メディアワークス (2009年1月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048675741
作品紹介・あらすじ
同じ商品カテゴリーなのに、なぜ「売れるもの」と「売れないもの」が生まれるのか?-それは「商品力」や「宣伝力」の問題ではありません。その商品が売れるための「空気」ができているかどうか、なのです。商品を売るためにつくり出したい空気=「カジュアル世論」をつくり、売り上げにつなげる「戦略PR」の手法を解説します。
感想・レビュー・書評
-
なんか今○○が流行ってるらしい ― もしかするとそれ、PR会社の仕業かも?商品が売れるための空気を作り出し、世論を巻き起こすことで売る土台を醸成する。それがPRの役割だ。
.
世の中の関心事を見つけて、潜在的な欲望を洗い出し、世の中が気になるテーマを設定。マスコミが採り上げたくなるニュースを提供したらターゲットに刺さる媒体を選定し、売れるシナリオを設計した上で広告で商品と接着させる。そして、消費者にこう言わせるのだ。「そうよ、わたしこれが欲しかったの!」と。
.
バラエティ番組で見た「ピロリ菌をやっつけるには、このヨーグルト食べなきゃ!」も、「健康オタクの友だちも会社の同僚も勧めてたな!」も、「美容家のあの人もいいって言ってる!え?○○大学の先生も言ってるの?」もすべては戦略PRの策略。広告クリエイティブの人間は「これ作りたい」が先にあるけど、この空気づくりからやらなければとっくに、商品は売れない世の中になっている。
.
もう、戦略のない広告なんて機能しない。選ばれるために変化に柔軟に挑まなければ、生き残れない時代がやってきた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
佐藤尚之氏の「明日の広告」を読んでからこの本を読むのがベストかな。かなり関連性があり、広告業界以外の人でも十分に理解できる。
-
自分の会社は広告枠を買うキャンペーン、宣伝しかできていないと痛感。「カジュアル世論」作りは前戯のようなもの、という表現にちょっと納得。私の企画ではどうすればユーザは受け入れてくれるのか?調査で「されたらうれしいか?」という項目を入れるのはアリかも。
-
PR、広報という仕事について理解を深めるためには良い本。
日頃周りに何をやっているのかわからないと思われがちな仕事ですが、関わった身からすると、こういうことやっているよな、と。わかりやすくコンシューマー系の話題が中心ですが、まぁそれが主戦場なのでしょうがないですね。
いずれにしても広報と広告の垣根がこれだけあやふやなものになっている以上、PRって言葉はなんか違うような気がしなくもないんですが。 -
戦略PRをどう使うか?
→商品が売れるかどうかは空気ができているかどうか
空気をつくるパワーはカジュアル世論、消費者に気づきを与えて買う理由を生み出す
おおやく、ばったり、おすみつき
テーマ設定、チャネル設計が重要 -
Public Relations
すぐに自慢せず、ラブレターを出さずまず空気を作る。
事実を発見しその情報を公開する。
なんとなく良いらしい、あのひとも言ってるし。
みんなの興味あること
から引っ張ってくる。 -
おおやけ
ばったり
おすみつき -
なるほど人間の情報処理が変わらないのに情報は増え続けるから人から人へのソーシャルメディアが重要となるわけだね。
ソーシャルメディアでは確かに共感がいいね!というバイラルを発生させるし、自分ゴトの重要さも再認識 -
戦略PRを、「消費者を買いたい気分にさせる空気を作りだすこと」と定義。PRの重要性を再認識できました。