烙印の紋章III竜の翼に天は翳ろう (電撃文庫 す 3-17)
- アスキー・メディアワークス (2009年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048677677
作品紹介・あらすじ
帝都ソロンでの反乱を阻止しますます名声を高めたオルバは、皇帝により辺境のアプター砦へ赴くよう命じられる。そこはかつてビリーナの故国ガーベラに占領され、メフィウスへと返還されようとしている地だった。そしてその機を狙って隣国タウーリアが侵攻してくるという噂があった。元剣奴隷の近衛兵などわずかばかりの手勢を率い、ビリーナと共にアプターへと進発したオルバ。一方、ガーベラではエンデ公国との戦端が開かれようとしており、メフィウスの援軍を必要としていた。一触即発の状況の中、寡兵しか持たないオルバがふるう采配とは-!?英雄への道を描くファンタジー、第3弾。
感想・レビュー・書評
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辺境の地アプター砦へ赴任されたオルバ。
そこに侵攻してくる隣国タウーリア。
その防衛のためオルバが打った手。
外交や策略と言った戦争の前後の話がすごく面白い。
戦争中もお互いの策を読みあい、臨機応変に立ち回る領国は立派。
また、少しずつ認め合うオルバとビリーナの関係にも注目。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新しい登場人物とともに、新しいお話の展開。
皇帝と徐々に対立を作り出してしまっているオルバ。
彼が目指すべきはどの道なのだろうか。
あとこの世界が「地球」ではない、ということが明らかに。今後の伏線になるのかどうか。 -
剣闘士奴隷が馬鹿皇太子と入れ替わり.
戦星のバルジ的な?
今回は戦争に出かけますよ.
西の砦を攻める.
知ってしまった兄の死と
兵士たちも数で考えるんじゃない.
一人ひとりが人間なんだ,という認識.
あと一部の人間に偽物だとバレちゃったんじゃない?
という展開.
続きが気になるぞー.
誤魔化すのか,それとも共犯者に引きこむのか
それとも口封じ的に…. -
貴族の反乱を阻止したオルバは、隣国タウーリアとの前線にある城塞都市アプターへわずかな兵力のみで派遣される。
寡兵を用い、奇策を弄して敵将アークスと戦うオルバ。果たしてオルバは勝利を掴むことができるのか?みたいなお話。
登場人物が増え、世界が広がりを見せる中、先が気になる文章力で今回も楽しませてくれた。
今回の舞台はオルバの故郷に近く、過去の因縁もチラホラと物語に絡んできた。
あんなことやこんなことを想像しながら読み進めるのが実に楽しい。
そして本巻終盤でオルバに突きつけられる衝撃。いい具合に泣けたわー。
ただ、相変わらずの甘味不足。激甘にして欲しいわけではないが、もうすこし甘みを足して欲しいところ。(´・ω・`) -
父親である王の計略により王都から離れることになる主人公オルバが,しかしその逆境をバネにして,自分の地盤を固めていく.明らかにオルバサイドに不利な展開はその実オルバの計画の内,というのは自明であるものの,交渉シーン等で時折見せる稚拙さなど,そのアンバランスさが相まって,安心のはずの展開にもどこか危うさが垣間みられるのがポイント.ビリーナのビリーナらしさも前面に出ていて,今後,この2人がどんな冒険をしていくのかが楽しみ.
今巻は勢力図が割と分かり易い展開だったせいか,前巻までのような読み辛さはそこまで感じず.徐々に壮大な物語のエンジンがかかってきた感じ.しかし王は何がやりたいのか全くの謎. -
2011.4.19
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安定した面白さ。
アプター攻防戦では、姫も活躍して言う事無しです。 -
読了 2/25
皇子ギル、剣闘士オルバ、
二つの姿を使い分けるオルバの復讐劇が加速する。
3巻は切なすぎる。
オルバが知ってしまった悲しい事実。
オルバとしてのやるせない気持ち、ギルという仮面ではなく1人の少年としてのオルバの姿は本当に悲しい。 -
1巻に感想。
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将としての才能を発揮するオルバ。面白くなってきた。