狼と香辛料XISide ColorsII (電撃文庫)

  • アスキー・メディアワークス (2009年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784048678094

作品紹介・あらすじ

 ロレンスたちが港町レノスで出会い、その後ケルーベまで追いかけることとなった、美しき女商人エーブ。貴族であった彼女が、いかにして今のような商人となったのか──? “もうひとりの狼”エーブの過去を描く読みごたえ満点の書き下ろし中編『黒狼の揺り籠』。
 ホロとロレンスが立ち寄った村では、村人たちが諍いを起こしていた。それを解決するため、ホロが思いついたとんでもない方法とは!? 旅の途中の事件を切り取った短編『狼と黄金色の約束』。
 ある晴れた日に、一枚の地図を見ながらホロとロレンスが思い立った素敵な寄り道を描く短編『狼と若草色の寄り道』。
 ファン必読の、エーブを主人公とした描き下ろし中編+「電撃文庫MAGAZINE」誌上に掲載された短編2本を収録。

みんなの感想まとめ

物語は、貴族から商人へと転身したエーブの過去を描き出し、彼女の成長と葛藤を通じて、商業の厳しさを浮き彫りにしています。特に、「黒狼の揺り籠」では、エーブがどのように冷徹な商人へと変貌を遂げたのか、その...

感想・レビュー・書評

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  • エーブの過去の物語。貴族から商人になった経緯が描かれた作品。ラストは怒涛の展開で、一気に読めた。

  • 「狼と黄金色の約束」
    途中で立ち寄った場所。
    口約束であるうえに遠い場所へ行くから仕方がないとはいえ、寄り道ばかりだと不安にはなるだろうな。

    「狼と若草色の寄り道」
    慣れたはずの旅路だが。
    どれだけ色んな場所をめぐってきたとはいえ、全ての道を覚えているわけもないのだから仕方ないだろう。

    「黒狼の揺り籠」
    騙されたのは知識不足。
    楽観的なのは別に悪いことではないが、何一つ勉強もせずに儲け話だという理由で飛びつくのはカモだろ。

  • 記録

  • 背ラベル:913.6-ハ-11

  • 最後の話だけに、この評価を。

    金のためにすべてを犠牲にできる冷徹な商人。
    その誕生に隠された「甘っちょろい」日々を中々うまいこと書いている。

  • 今回は、短編2編と中編1編が収録されています。

    短編は、いつもながらのロレンスとホロの日常のやりとりがえがかれています。コルが同行する前の話なのだと思いますが、二人だけで旅をつづけていたころの作品の雰囲気が、なんだかなつかしく思い出されました。

    中編は、貴族から没落して商人として生きていかざるをえなくなった当初のエーブが主人公の話です。フルールと呼ばれていたころの彼女の視点から、血で血を洗う商売人の世界のえげつなさがえがかれており、かならずしも好きな話というわけではないのですが、強く印象にのこっています。

  • 『狼と香辛料』シリーズ2冊目の短編集。

    『狼と黄金色の約束』
    ロレンスとホロが荒野で鶏とビールを売る男と出会い、辺鄙なところにある村に招かれる話。そこはどうやら植民の村らしく……

    『狼と若草色の寄り道』
    地図に肥沃な草原を見つけたロレンスが、そこで昼寝をしようとホロに提案する話。

    『黒狼の揺り籠』
    まだ貴族の気配が抜けきらない、商人になりたてのエーブを描いた中編。
    教育係兼帳簿係のオーラーと、最も仲のよかった女中のベルトラに支えられつつ、損を出しながらも商人をしているフルール。そんな折、商会の男がフルールに儲け話を持ちかけてきて……

    ロレンスとホロがイチャイチャする話ももちろん可愛いのだが、なんといっても目玉はエーブの中編。
    まだフルールの名で「お嬢様」と呼ばれながら商人をしている、誰かに守られながら生きている彼女を見ることができるのはおそらくこの物語の中だけだろう。
    このフルールが、あのエーブに……と思うと感慨深い。
    教育係のオーラーがまたいいキャラで、この世界のおじさまキャラはどうしてこうも魅力的なのだろうと思わずにはいられない。

  • 本書はフルールというサブキャラがメインのサブストーリーですが、本編の恋愛より面白かったです。

  • 3つの短編集。

    ロレンスとホロの話は問題も起こらず二人がいちゃつくお話。

    ロレンスは
    "「記憶は間違えることが大いにある。しかし、文字はそうではない」
    揉めた時に勝つのは、いつだって文字なのだ。"
    と学びつつ、エーブは文字を書き換えられ、その文字に負けるというのは中々の皮肉がきいていることで。


    [狼と黄金色の約束]
    このときの笑顔を忘れないと言っていたけども、あまりにも穏やかすぎて、普段の非日常に比べたらすぐに忘れてしまいそう。

    [狼と若草色の寄り道]
    寄り道して、二人でイチャイチャ話す展開。

    [黒狼の揺り籠]
    没落しても貴族然としていたエーブが、金の亡者"商人"になるまでのお話。
    こうなったかという感じで中々読み応えがありました。

  • 短編2本、中編1本の珍しい組み合わせ。
    短編の方はコルと出会う前であるらしく、2人でラブラブしている。
    一方は商売込みでの物語だけど、もう一方は初めてだと思う商売抜きで顔がこそばゆくなった。
    中編の方はロレンスをうまく引っ掻き回したエーブの物語
    まだ商人未満のひょっこだったエーブが本編のような人物になる切っ掛けの物語
    これを読んでいると商人は本当に抜け目無いと思う。途中に伏線かもしれないと思っていたことがあったけど、商会があんな風に強引に進めるとは思わなかったよ。

  • 狼と香辛料〈11〉Side Colors2 (電撃文庫)

  • エーブの過去エピソードがメインの巻。いつもと違う視点で読めるのは面白かったけど、それ以上の何かはあまり感じられなかった。やっぱり長編の方が好きかな…。でもいつものような入り組んだ駆け引きではなく、真っ直ぐな想いで商売をしようとする姿は新鮮だった。

  • なんだか二人のイチャつきが露骨な感じでお腹いっぱいな感じだったが、
    本巻はエーブの話の印象が強すぎた。
    頭では分かっていても甘さを捨てられていなかったエーブが、
    自分の大事な人を失望させないよう、覚悟を決めた様子に引き込まれた。

  • サイドストーリー三本立て
    一本目、本編にはない甘々な感じ。とても甘ったるいです…
    二本目、ロレンスらが未開の村の救世主となる話
    三本目、エーブが没落貴族から商人になる話、本編のエーブの言動がどのように形作られていったのかをかいま見れる
    本編では隙のないエーブの甘ちゃんな様子とそこから逞しい商人に変わっていく様子が楽しめる

  • 二回目の短編集はロレンスとホロの旅の途中と、エーブ•ボランが没落貴族から商人になるまでの二本でお送りします。

    他の誰をも陥れてでも自分の利益を追及する女商人、エーブ•ボラン。
    没落寸前の貴族は娘のフルールを商人に嫁がせ、商人は貴族の名を金で買った。

    その婚約は、ボラン家の完全な没落を引き起こしただけだった。

    フルールは邸宅を引き払ったのち、昔商人だった使用人から商いを学ぶ。

    貴族の感覚が抜けず、損ばかりしていたフルールだったが、貴族の末席のミルトンの商売の話にフルールは乗った。

    彼を信用したフルールだったが、裏切りは違うところから始まった。


    フルールがエーブを名乗るまで。

    商売は怖いですねぇ。

  • 短編集第二弾。エーブの過去は面白かったです。

  • ネットオフで購入したのを読み。

    ・商いの秘訣は開きなおること。貴族の名前で客に扉を開けさせ、あとは相手に蔑まれても、嘲笑されても、ひたすらに相手を褒め、商品の良い点を強調し、売り込む、というミルトンの言葉にキュンとするフルールかわいい。個人的に人から白い目で見られることが続いていたので、このしたたかさ、見習いたいと思った。(p156あたり)

    ・フルールの師匠であるところのオーラ―の一言一言が重みがあるなあ(引用参照)。

    フルール(エーブ)のための巻だな。

  • 短編集、おもしろかった。とくに3つめ『黒狼の揺り籠』。
    女商人エーブの誕生はとてもよかった。
    あのような清らかな心をもった、まさにお嬢様が一つの事件であれほど大きく変貌するのか?などと思ったが。。
    最後にオーラーに顔を押さえ込まれたシーンはとてもよかった。
    挿絵もよかったし、『 「お嬢様」 オーラーの声にメガ開くのは、ほとんど訓練された犬の反応に近い。 』という表現もとてもしっくりきた。

    相変わらずの色気のある表現が素敵な作品でした。

  • 番外短編集。
    フルール・ボランがエーブ・ボランになる物語が印象的。
    あのエーブにもこんな時代があったなんて。

  • ロレンスとホロの旅の短編2編とエーブが商人になった時を描いた中編。
    初々しいエーブが可愛い。お目付役のオーラーとベルトラがいいキャラでエーブを見守っている。物語後半の事件がなければ今日のエーブはいなかったかもしれない。

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著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》を受賞し、電撃文庫『狼と香辛料』にて2006年にデビュー。

「2023年 『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙IX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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