文系法医学者のトンデモ事件簿 (アスキー新書 112)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.91
  • (2)
  • (6)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048678902

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 犯罪の定義って実に難しいです。
    そして殺意に関しても立証するのが
    実に難しいのと
    迷った場合にはえ、と思われる形式を
    取るのが理不尽かもしれませんね。

    いろいろなケースが出てきますが
    飲酒がらみの事件がかなり多いです。
    それと死亡時間があいまいで判断が取りづらいケース
    というのもあったりします。

    まあ、飲酒のケースは飲んでいなければ
    防げたであろうケースがほとんどです。
    日本刀で愛する子を殺したケースや
    家に帰らなかった娘を包丁を投げて
    殺してしまったケースとかは。

    人事に思うことでしょう。
    でも、お酒が人を大きくするあの力は
    いつ、そうなってもおかしくないように思えました。

    まあ、難しい部類の本ですが
    それよりもこねたがこの方、面白すぎです。
    人を惹く引き出しを持ちすぎですよ。

  • [ 内容 ]
    「殴られて痛いという自覚症状だけ」で傷害罪?
    「酒の席の喧嘩で、赤の他人が巻き添えを食って死亡してしまった」ら暴行罪?
    本書は、これまでの刑事判例を斜めの角度から読むことで「裁判所の考え方」を法科学の視点で解説。
    法学部出身という異色の法医学者だからこそ見えてくる、刑事判例の「?」を解き明かす。

    [ 目次 ]
    第1章 法と医のコラボレーション「傷害罪」(1)結果としての傷害
    第2章 「生理的機能」の謎「傷害罪」(2)暴行と傷害の関係
    第3章 自傷行為は犯罪か?「傷害罪」(3)
    第4章 「致死」という犯罪
    第5章 「たまたまそこにいた」事件―「過失」の罪
    第6章 キング・オブ・故意犯「殺人罪」(1)
    第7章 「殺意」はどう決める?「殺人罪」(2)
    第8章 死者と霊にまつわる罪

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • おもしろかった。もっとじっくり読みたかったが、図書館本だったので・・・「代理ミュンヒハウゼン症候群」と一緒に購入するつもりです。南部さんの本がもっと読みたいと思いました。

  • 法学と医学をミックスさせた、ユーモアたっぷりで肩肘張らずに風呂で読めるような本。
    おもしれー。この人の研究室もきっと面白いんだろうなー。
    かつて法律を学んだ人も、そうでない人も、読み物として楽しめます。

    こういった、学者さんが書いているけどポップでウィットに富んだ本は最近少なくなったなぁ。。。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

日本体育大学スポーツ文化学部武道教育学科准教授・医学博士。高知県生まれ。
専門分野は法医学・刑事法学・スポーツ危機管理学。児童虐待やスポーツにおける体罰・ハラスメントに関する問題を、医学・法学等の分野横断的なアプローチで研究している。

「2021年 『親の手で病気にされる子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

南部さおりの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×