- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048679336
作品紹介・あらすじ
ウィンフィール王国を出たロレンスたちは、北の地図が描けるという銀細工師フランに会うため、港町ケルーベを再訪する。町の絵画商で待つ一行の前に現れたのは、砂漠の民が持つという褐色の肌をした美しい少女だった-。地図を描いてくれるよう頼むロレンスたちに対し、フランはある条件を提示する。それは、天使が舞い降りたという伝説がある村に同行し、その情報を集めること。しかしその村には、ほかにも魔女が住んでいるという噂まであって…?絶好調の新感覚ファンタジー第12弾。ヨイツを目指し、ホロとロレンスの旅が大きく動き始める。
感想・レビュー・書評
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北の地図を手に入れるために、天使の伝説の真偽を確かめに行く物語。前半に散りばめられた伏線が後半に綺麗に回収されていた。面白かった。
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記録
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背ラベル:913.6-ハ-12
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後半はそれなりに読めるのだが、前半がどうにも読みづらい。
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港町ケルーベにもどったロレンスたちは、ハスキンズの知りあいで絵画商のハフナー・ユーグのもとを訪れ、北の地理にくわしいという女性銀細工師のフラン・ヴォネリを訪ねます。北の地図をえがいてほしいというロレンスたちの依頼に対してフランは、タウシッグという村まで同行して、天使と魔女にかんする伝説について村人の話を聞きたいともちかけます。
ところがタウシッグの村では、教会と異教の勢力の移り変わりに人びとが翻弄されていました。フランの真意を知ったロレンスは、彼女との取り引きにおうじますが、その直後に領主がこの村の伝説をめぐって大きな決断をくだし、ロレンスたちは危地に追い込まれてしまいます。
今回は、本シリーズの元来の路線である商売と経済の世界からすこし離れた内容になっています。フランとの心理的な駆け引きも若干単純で、他の巻にくらべるとすこし見劣りがするようにも感じました。 -
シリーズを読んでいますが、本巻に関して特筆すべきところはない気がします。いつも通り、前半はゆるゆると進み、後半で少し事態が進み、ラスト10%くらいのところで畳み掛けて物語が終わります。
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北の地の事情に詳しく、地図を描ける人物をハスキンズから教えてもらったロレンスたちは、その人物に会うためケル-ベに戻る。
画商のユーグから紹介されたのは、銀細工師のフラン・ヴォネリ。しかし彼女は気難しく、北の地図を描く代わりにタウシッグで伝説にまつわる話を集めるのを手伝えと条件を出してきて……
天使の伝説と、魔女の話。
今回は商売の話はほとんどなく、ファンタジー要素強めの内容。
RPGでいうおつかいクエストのようなもので、地図をもらうためにフランのお願いを聞くという、要約すると実にシンプルなストーリー。
大きな盛り上がりがなく、ちょっと物足りなく感じてしまった。 -
[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
ウィンフィール王国でホロと似た存在であるハスキンズからの情報と紹介を受け、港町ケベールに戻ってきロレンス一行。北の地の地図を描いてもらうために紹介された絵画商ユーグに接触し、銀細工師フランと対面を果たし、地図を描く条件をフランから提示された。
それは天使が舞い降りたという伝説がある村に同行することだった。
ウィンフィール王国の出来事のおかげでホロの故郷への道筋がグッと近くったように思えたが、今回の物語で更に近づくことができたようだ。また、ロレンスもホロもともに長い旅をすることで色々と変化していることが顕著になってきたように思う。
ロレンスは初めの頃よりも視野が広くなったように読めるし、ホロも態度が柔らかくなったように読めた。
しかし、2人がホロの故郷に近づくことは良いことだと思うんだけど、故郷にたどり着くことは2人の別れにもなってしまうので少々寂しい気がするね。 -
狼と香辛料〈12〉 (電撃文庫)