ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語 (アスキー新書)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 385
レビュー : 58
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048679992

作品紹介・あらすじ

いまネット界でもっとも注目されるサービス「ニコニコ動画」。それは、廃人と奇人と天才によって生み出された。オンラインゲームでマニアをうならせ、ケータイ着メロで一世を風靡し、ニコニコ動画で新しい文化を創造しつつある会社・ドワンゴは、いかに生まれ、育ってきたか?才能たちが織りなすビジネス群像劇。

感想・レビュー・書評

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  • ニコ動に関わる方々と宴席を共にする機会があったので、情報収集用に付け焼き刃的に買った本。

    自分が大学を卒業後、就職してから未熟ながらも仕事で使い、はたまたプライベートで経験してきたIT系に関する事柄を本業としてやってきた方々の歴史が刻まれている一冊。(注:Macintoshのみ)

    i-modeも発売と同時に契約したけど、当時の友人は誰も持ってなかったから、メール送る相手もいなかったことを思い出した。(笑)

    あぁ、やっぱり自分は隠れオタクだったんだよねぇ〜と改めて自覚せざるを得ない一冊。

    インターネットは、アナログ回線で「ピープー…ゴロンゴロンゴロン…」と夜な夜なSo-netにPPP接続して、TK関連の情報やMac限定のフォルダアイコンや画像を漁って、翌月の通信料がバカ高くて、時々親に怒られてたなぁ(笑)PostPetもやってたけど、友達がウチの妹を含めて2人しかいなくて、さみしかった(泣)思い出すと泣けてくる…

    40過ぎた今となっては中途半端な記憶や知識しか残ってないけど、おぼろげながらもMacintoshを触って色々勉強したなぁと思い出し、哀愁に浸ってみた。

  • 「未来を作る」というタイトルのわりに未来のことにはほとんど言及せず、ドワンゴの歴史が語られる。読みやすい文章でなかなか興味深く読めたけど、タイトルから連想される内容とは違うので注意。また固有名詞に対して読み方が記載されていないことが多く、業界人なら常識なのかもしれないけど、ついていけなくなることもしばしば。

  • 本書の題名からは「ニコニコ動画を運営する会社」の物語に思えるが、ニコニコ動画が登場するのは最後の二章(第五章、第六章)だけで、その焦点はドワンゴという会社を担ってきた人々-いわゆる“中の人”-の「物語」に当てられている。

    ドワンゴという会社は、良く言えば“何でもあり”な会社であり、悪く言えば“行き当たりばったり”な会社である。様々な人間がドワンゴに集まり、そして、時に去っていく。そこにドラマはあるが、お世辞にも「長期的な」とか「一貫した」といった形容詞のつく企業戦略は見出せない(但し、あるサービスを展開する時に、他社との「差別化」をどう打ち出すかといった発想は勉強になった)。だが、本書を読めば、そうした「次に何をするか分からない」といったイメージは、この会社の弱みでもあるかも知れないが、それ以上に強み(≒面白さ)でもあるのだと分かる。

    また、本書を読んで驚くのは専門用語の多さである。第一章で、いきなりの横文字ラッシュに頭の中が「?」となる人は少なくないだろう。だが、その用語全てを理解する必要はない。むしろ、このワケが分からない様子こそが、当時-まだWindowsもなかった時代-のPC界の雰囲気をよく表しているのだと思う。そして、こうした時代からPCにはまり込んでいた人々によってドワンゴという会社が立ち上げられたと考えれば、今日のニコニコ動画に漂う-良くも悪くも“いかがわしい”-雰囲気の源流も見えてくるのではないだろうか。

    ニコニコ動画-この”胡散臭い“名前の動画共有サービスが発表された時、今日の「躍進」を予測できた人は一体何人いただろか。今や、その名前は広く知れ渡っている。本書は、このサービスを正面から取り上げたものではないが、その源流や背景を知ることで、より一層面白くニコニコ動画を利用できるはずである。

  • 今さらながら読了したのだが・・・、ドワンゴという会社の生い立ちからニコニコ動画の誕生までを廃人や奇人、天才達が面白おかしくいろどり、最後まで飽きさせないよく出来た小説のようなドキュメンタリーだった。
    文章も読みやすいし、驚きや発見もたくさんあって、値打ちがあるな〜と思える本でした。あ〜おもしろかった。佐々木俊尚さんの本はハズレが今のところないです。

  • ニコニコ動画ができるまでの、ドワンゴの歴史。
    その物語には、新しいものが生まれてくる場の興奮が潜んでいる。
    新しいものが生まれる状況というのはこういう感じなのだな、ということを疑似体験できる。
    そんな本。
    そこは危険と隣り合わせ。
    新しいコトは危険なコト。
    危険があるからこそ、高揚がある。

  • 自分は積極的にゲームをやるほうではなかったけど、パソコン通信自体は1980年くらいからやっていたので、当然Bio_100%の名前はいろんなところで見聞きした。それが現在までどんな風につながっているのか、、、その一面はわかった感じ。

    おそらく会社ごとに同じような話はあるんだろうし、ほんとはドラマチックな部分ばかりではないだろうけど、読み物としてうまくまとまっていると思う。

  • まるで群像劇。面白い。

  • 【ニコニコ動画の歴史を学べる】
    KADOKAWAと経営統合したドワンゴ。それが行われる前までの話を詳細に描いている一冊。

    個人的には、あまりに客観的すぎて、『起業家』(藤田晋)のような臨場感溢れ、一緒にドキドキできる感覚はない。また『600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス』(上阪 徹)ほど代表の熱意や思いが感じられるわけでもない。※それこそがドワンゴの川上氏なのかもしれないけれど

    ということで、スゴイプログラマー・ギーク集団が会社を作り、成長していったという話しか読み取れない。

    ま、個人の好みだけど、ぼくは上記2冊のようなあたかも自分がその起業家になったかのような、もしくは隣にいて話を聞いているような形式が好きなのである。

    と、いうことで星2つ。

  • 映画化決定。

  • ニコニコ動画という現在進行形のIT企業・サービスについてその歴史を綴った一冊。

    著者の思い入れが過剰になることなく、関係者に丹念にインタビューを試みて書いたのがよくわかった。

  • 「ニコニコ」単体を超えて、日本のインターネット創成期からの熱っぽいドキュメンタリー。的な本でした。

    「ニコニコ」を作った人たちがどんなバックボーンを持ち、それが日本のインターネットの発達とどんな関係の中で育まれてきたかが、IT業界人っではない僕にもよく分かりました。

    会社の歴史、IT業界の歴史がよく分かるのはもちろんの事、関係する人たちの生い立ちや性格まで、細かくリアルに描写されていて、なんかその場のやり取りを自分も聞いていた様に読みました。

    廃人達の死の行進とか、GACKTさんとの話しとか、とかとか。。。
    もー、なんか読んでて苦しくなったり、せつない気持ちで一緒に居たくなったり。たりたり。。。

    今さらながらにこの本を読んで、「なるほど、そういう歴史でしたか」という深い理解を得つつ、「こんな壮絶な歴史によって作られたニコニコは、スゴイ魂のあるサービスなんだなぁ」と一層好きになりました。

    「ニコニコ動画が未来をつくる」と思うし、作って行って欲しいと思ってしまう一冊でした。

  • 全く新しい爆発的に流行るサービスは
    一人の人間からぱっと出てくる事は少なく、
    そこに至る様々な出来事、出会いが複雑に絡み合って生まれる。

    直接的に何か新しい事、流行るものを作るという目的を伴ってしまうと、
    結局他の人が同時多発的に考える似たようなサービスしか出てこない。
    そしてそのサービスを長期的に維持することはより困難になる可能性が高い。

    結局何事も如何に自分の感動する局面を多く作り上げるか、
    そしてバックグラウンドを広く、深くするかでしか、
    新しいものを生み出す事は出来ないように思う。

    その実例を本書ではあげており、その意味では大変参考になる。

    ただし書籍という意味で言うと、所々日本語としておかしいところがあり、
    新書という事を鑑みても、もうちょっと文章を推敲しても良かったのではないだろうか。

  • ニコニコ動画の歴史をかいま見ることができる本書。興味深いです。

  • 期待していなかったけど面白かった。

  • Bio100%の掲示板、私も書き込んだりしてました。

  • 『ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語』 佐々木俊尚
    (レビュアー:デザイナー 伊波)

    主題に「ニコニコ動画」とありますが、副題の「ドワンゴ物語」の方が内容としては近いです。現在ニコニコ動画を運営しているドワンゴという会社の成長を追っています。
    新しいゲームが発売されると会社を休んでしまう程のゲーム好きや、天才プログラマーなど、ドワンゴに関わっている多種多様な人々、また時代背景も描かれていて、本当にノンフィクションなのか疑う程にドラマチックな物語です。

    私がパソコンやインターネットに触れ始めたのは「2000年問題」などが話題になる少し前で、技術的な面もあまり詳しくありません。
    なので、前半部分のパソコン通信時代の話はよく分からないし、理解できない専門用語も多くありましたが、それでも当時その技術に触れていた人々が感じていたであろう臨場感が伝わってきました。

    ニコニコ動画でドワンゴという社名を知り、着メロをやっている会社だということはそれとなく知っていましたが、読み進めると「あれがドワンゴだったのか!」と驚き、それができるまでの過程にまた驚きました。

    ニコニコ動画については後半の方にしか出てきませんし、「物語」としては切れ味の悪い終わり方をする本なのかもしれません。
    しかし、ニコニコ動画、ドワンゴ、それを取り巻く環境、どれもまだ動き続けているノンフィクションの話だということを最後にようやく思い出す程に、創作された小説のようなドキュメンタリーになっています。

    私はこの本を読むと、新しい技術や文化に触れたときのわくわくした感覚や、「こういうおもしろいものを作りたい」とクリエイターを目指し始めた頃を思い出します。
    モチベーションが下がってしまったとき、また読み返したい1冊です。

  • 「ストーリーとしての競争戦略」には、事業における「目の付け
    どころの良さ」や「オペレーションの巧みさ」に加えて、「他が
    マネしない、一見不合理と思えるもの」の内在が指摘されていま
    した。

    この本で描かれている企業成長の足跡には、上記に相通じるもの
    がありますね。
    他がマネしない・できないようなことを絶えず考え実行する。
    最近でも、ネットとリアルを融合したイベントを開催するなど、
    この本が描かれた後もその流れは変わっていません。そして、
    それを実現するプログラマや、各方面への人脈を有していること
    も素晴らしいことですね。


    非同期の動画コンテンツに、盛り上がり/お祭り感という同期性
    を見事に融合したアイディアは、ネットの歴史に偉大な一歩を
    残したといっても過言ではないですね。
    ニコニコ動画が実現した世界観は、一部のマニアの枠から今後
    多きく広がる可能性を秘めている気がします。
    今回のオリンピックなどにも少なからず影響を及しているようにも
    思います。

  • 総合的な評価は★★★。
    本書の構成部分で言及すると、前半部は“クソつまらない!”の一言に尽きる。前半部は「ニコニコ動画」が出来る以前の、それもネット社会の黎明期にアンダーグラウンドで活躍し、後に(株)ドワンゴで主要人物となる方々をピックアップして綴られている。ただそれが余りに冗長で“いつニコ動が出てくるの?”とイラついてしまう。
    後半部は全体的に楽しめた。特に最後の第5~6章は主に「ニコ動」について書かれており、タイトルに合った内容となっている。
    読了後の感想としては、メインタイトルとサブタイトルを逆転させるとすっきりする。つまり全体的に「ニコ動」よりも(株)ドワンゴのことばかり。

  • ニコニコ動画を作ったドワンゴ会長の川上量生さんとドワンゴの物語。
    とにかく「楽しい」と思ったことをとことんやり込み、追及する姿勢から、活力が生まれて行く。
    ドワンゴの名前の由来も書かれていて、ソフトバンクの孫さんも出て来たりして、へーっていうポイントがたくさん。
    着メロと着ボイスのエピソードも面白かった。
    最初はパソコン通信に詳しい人じゃないと専門用語が多くて難しいかもしれないが、それを分からないままに読み飛ばしたとしても、ためになる部分がたくさんある。

  • TwitterとかFacebookとか、特定のメディアを取り上げる本がいっぱいあるけど、その中でも読む価値のある数少ない一冊。才能のあるジャーナリストが取材・執筆に半年も費やした「作品」だ。ドワンゴの歴史を、時代背景を含めて描いている。

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著者プロフィール

佐々木 俊尚(ささき としなお)
1961年生まれ、兵庫県出身。早稲田大学政治経済学部政治学科中退後、1988年毎日新聞社入社。記者として勤めたあと、1999年『月刊アスキー』の編集部デスクに転身。2003年退職後、主にIT分野やメディア業界に関わるフリージャーナリストとして活躍。大学非常勤講師なども担当している。
代表作として、2010年度大川出版賞を受賞した『電子書籍の衝撃 -本はいかに崩壊し、いかに復活するか?』、『キュレーションの時代』など。近年は『家めしこそ、最高のごちそうである。』といった自宅料理についての著作もある。

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