- 本 ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048680462
感想・レビュー・書評
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長年の監察医としての経験と、法医学の立場から
実際に起こった事件を解き明かした一冊。
一般に広く信じられている方法ではヒトはなかなか
死なないことや、死体の色の変化、ファイティング
ポーズをとる焼死体など、興味をひく内容がてんこ
もりで続く。
ただ、事実と推測が混在しているところがあちこち
にあるので、一部説得力に欠けていたのは残念。
そういう意味では、映画や劇画に登場する死体や、
死に方をいちいち分析してみせたところは、そんな
混在もなく、純粋に面白かった。
そんなことして大人気ないんでは、という気もしない
ではないけれど、分析の大真面目さが楽しい。
『羊たちの沈黙』の死体はニセモノで、『セブン』の
死体はホンモノだと断じたかと思えば、『あしたの
ジョー』の力石徹の死の本当の理由を推測したり、
ジョーは生きていると断定したり。
ところで、この新書、各章の見出しの文字がでかい。
普段そんなことは気にもならないが、今回ばかりは
見出しが刺激的で、電車の中ではちょっとだけ周りを
気にしながらの読書となった。
例えば「酒鬼薔薇聖斗事件-切断された遺体が語る
もの」、「秋葉原通り魔事件-短時間での無差別殺人」、
「足立区首なし死体事件-死体は簡単に燃えない?」 -
怖いもの見たさだったけれど、なんか変な本を読んでしまった。「死因」についてずらっと羅列するのだけれど、淡々としすぎてて、ほとんど印象に残らない。なんか定食屋のメニューを眺めている気分になった。
著者は30年で2万人の検死をしたそうだ。平均1日2人近く。それだけの人の死に立ち会っていると、こんな感じになるんだろうか? -
前に読んだものと内容はほぼ同じ。死者の死因を解明すれば法医学者の仕事は終わりではない。数分の死亡時間の差が遺産問題を引き起こし、当たらな恨み、怒りを生み出す。だからと言って情で解決できるものでもなく、判断が難しいところだ。
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パラパラ読むには良い文量。
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2017.10.19読了
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『死体を科学する』の後に読了。ネタ的に重複する部分があるが、逆に本著が死体の死因の解説本だと思えばよい。
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20年くらい前から名前だけは知っている著名な監察医が書いた新書(しかもアスキー)だから、さくっと読めると思って借りてきたけど、大失敗。
淡々と、ある項目は10行くらいしかないのに、おそらく色々想像してしまうからか「う・・・」となって一気読み不可だった。
以前刊行された『ヒトは、こんなことで死んでしまうのか』を改題・再構成、加筆修正したもの。
装丁 / 緒方 修一 -
こちらはまじめな本。
死体を~はおふざけが過ぎましたね。
だけれどもこの本はまじめです。
驚かされるのは
そばアレルギーに関する死因。
そう、よけていても身近なところに
アレルゲンは存在するのです!
そう、そばとつくあれです。
寝るときのあれに使われてます。
そして電車の轢死の
種類にもいろいろとあるということ。
つぶれてしまう死に方と
そうではない死に方があるのには
おどろかされました。
ただ、気分悪い日に読んではだめですよ。 -
ひたすら死因についての本。サクサク読めて面白い。
青酸カリ、首つり、飛び降り、凍死などなど、
小説・漫画などでよくある死に方は、そもそもこーいうプロセスを辿って死んでますよ、という本。
意外と知らなかったので「へーえ」「ふぅーん」の繰り返し。
これぞまさに雑学、暇つぶし本(ほめ言葉)。
1つ1つの章が短いので、仕事や移動の合間合間に読めるのも嬉しい。
著者プロフィール
上野正彦の作品





