シアター! (メディアワークス文庫)

著者 :
制作 : 大矢 正和 
  • アスキー・メディアワークス
3.94
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本棚登録 : 13317
レビュー : 1552
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048682213

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすくて時々苦くなったり、いつも通り安定して楽しめます。素人向けの作品が高い評価を受けないことに反発するくだりは、作者の心の叫びなのかと思うのは、穿ち過ぎだろうか

  • 小劇団を舞台にして経営を主軸に様々な課題を解決していく作品
    「演劇」に出会って救われた元いじめられっ子・巧が立ち上げた劇団「シアターフラッグ」
    財政危機に見舞われ泣きついた先は兄の司。「300万貸してやるから2年で返済しろ。できなきゃ解散。」
    鉄血宰相・司の愛のムチを受けながら経済感覚のなかった劇団が全力で黒字化を目指す
    はらはらのしどころ、笑いどころ、それに加えぐっとくるところもあり人物の表現が上手く出ている
    「鉄血宰相」とネーミングされた兄の司もいつのまにかみんなの保護者的存在になるのが面白い

  • 劇団にかかわっている人って、こんなに貧乏なの?知らんかった。

  • 会社勤めで”そこそこ優秀”な兄の元に、
    小さな劇団を主宰する弟が飛び込んできた。

    劇団経営が杜撰で、300万円の借金をいつの間にか
    作ってしまっていた。その300万円を借りに・・・。

    しかも、その300万円の借金が発覚する前に、劇団では、
    小さな事件が起きて、劇団が分裂していた。

    その事件とは、声優で活躍していた、女優が入団したこと。

    300万円を貸すことに同意した兄は、劇団に対してある条件を
    突きつけた。

    「2年以内に300万円を興行収益のみで返済する事。それが出来なかった場合は劇団を潰す。」
    というもの。

    ただ貸すだけでは、投資した300万円はドブに捨てるようなものなので、2年間、”潰す”にしろ”継続”するにしろ、兄が、
    制作面で手伝う事になった。

    こうして劇団は2年間の延命を掛けたタイムトライアルを開始した。

    芝居や音楽などのエンターテインメントは、何処までが趣味で
    何処からが職業なのか今一曖昧な部分が多いのは確か。
    この作品はそんな曖昧な状況を楽しんでいる人達を描いた
    作品だと思います。

    劇団やら、運営やら経営やら興味が無くても、
    人が成長していく過程を楽しむ小説として読んでも良いと思います。

  • おもしろかった。読みやすかったし、続きが気になって一気に読めた。ミュージカルとか劇が好きなので、劇団の裏側などどういったものなのか知るきっかけにもなる本だと思う。また、キャラクターの設定もおもしろいし、今後の展開が気になる。

  • 劇団って知らない世界だけど、楽しく読めた。
    そうか、こういう想いでやっているんだって。
    私的には兄のキャラがどはまりで、こんな兄ちゃんいたら甘えちゃうよな〜
    面白かったけど、続きはどうなったのか…
    早く次を仕入れなきゃ!

  • つかさは、弟のたくみに、自分の劇団のために、300万円貸してほしい、と頼まれる。つかさは、金を貸すかわり、2年で返すようにという。さもなければ、劇団をつぶせ、とも…。さて、劇団の運命や、いかに…。
    劇団員たちの、ぼけとつっこみ(?)が、面白い。彼らの一生懸命さに、感動

  • 「お金」というものに対して文脈を持つことが、必要なのかも。

  • 友達にあまり有川浩っぽくないよ、と言われたのはラブコメ要素が少なかったからか。たしかに誰かと誰かが相思相愛でというのはなかったけど、これからあの突っ走っていく感じになりそうだという布石は十分。

    演劇の世界と一般社会との常識の違いがおもしろい
    こんなにも経済的に成り立たない業界
    成り立たせなければならないのに、やっている人たち自身の前提が仕方ないから始まる
    舞台監督をはじめ、スタッフは仕事になるのに、役者の収入は主にバイトなど
    優秀な制作がいれば団体としてここまで変われるものなのか

    読んだ瞬間、あ、やっぱり有川浩、と思った。どうして物書きでもない私が、ややもすれば失礼にあたる。でも毎回感じてたあのなんとも言えない、もとい、なんとも言わないでいたこの気持ちは、悔しい、であるのかもしれない。ベタベタとわかりながらもどうしても惹かれてしまうのだ、この人の書くもののおもしろさに

  • 有川さんの舞台をテーマにした長編。
    本当に面白い。
    鉄血宰相の兄と劇団主宰の弟。
    正直兄に甘えっぱなしな弟にいらいらしながら、そんな弟を見放せないしっかり者、そして冷たく言いながらも他の劇団員にも厳しくも優しい兄に惚れました。

    有川さんの話は登場人物がいきいき動いてて文章で読んでも実際の場面が頭に浮かぶ。
    舞台を見に行きたくなりました。

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著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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