黒方の鬼 陰陽ノ京 月風譚 (メディアワークス文庫)
- アスキー・メディアワークス (2009年12月16日発売)


- 本 ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048682244
感想・レビュー・書評
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陰陽ノ京シリーズからの派生作品。
この作品ではシリーズの主役『慶滋保胤』ではなく、甥の『賀茂光榮』が主役です。
光榮も保滋に負けず劣らずお人好しで、面倒事も結局首を突っ込んじゃうんですよね~
そして、陰陽師としての実力は怪物級。
ただ違うのは、ぶっきらぼうで口が悪いとこ。
保滋も好きでしたが、この作品で光榮が好きになっちゃいました。
光榮の活躍がもっと見たいので、このシリーズが続いてほしいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「陰陽ノ京」シリーズ(電撃文庫)の番外編第1弾。本編の慶滋保胤ではなく、賀茂三榮が主人公を務めます。
三榮と吉平は、陰陽頭の賀茂保憲から任務を受けることになります。左大臣・藤原実頼が、何者かの呪詛を受けているので、ひそかにその護衛をしつつ、呪詛をおこなった者を突き止めるのが、今回の彼の仕事です。さらに保憲は、実頼と桔梗という西国の女との間に、藤乃という隠し子がいるという秘密を打ち明けます。
その後三榮は、鬼と戦う藤乃と遭遇します。藤乃によれば、「長虫」という名のこの鬼こそ、藤乃の母・桔梗を殺し、実頼に呪詛をかけているとのこと。鬼が源朝治という官人の屋敷にいることを突き止めた三榮は、そこで鬼と戦い、見事封じることに成功します。
しかし、事件はこれで終わりとはなりませんでした。三榮が鬼と戦っているちょうどそのとき、吉平と貴年が実頼の屋敷に入る桔梗の姿を目にします。さらにその後、実頼は呪詛を受けて、床に臥してしまうことになります。昨夜三榮が封じた鬼は、長虫が作り出した別の鬼にすぎなかったのです。
守屋長虫は、藤原純友の乱が平定された後、ふたたび朝廷に刃向おうとした西国の外法師でした。しかし彼の企図は桔梗によって阻まれることになります。桔梗を恨んだ長虫は、彼女の魂魄を捕らえ、さらに実頼を呪いによって殺そうとします。
桔梗の魂魄を人質にとられて三榮は対応に苦慮しますが、最後は三榮と兼良の連携により、長虫を倒すことに成功します。
「メディアワークス文庫」は「電撃文庫」の兄貴分に位置づけられるレーベルだと思うのですが、三榮のキャラクターが立っていることもあり、本編シリーズよりもエンターテインメント性が高いように感じました。 -
主役が保胤から、甥である光榮に入れ替わった続編?
安倍晴明は出張中なので、物語的には5巻の直後。
藤原実頼邸で発見された呪符。
政治絡みを懸念した保徳は、光榮と兼良に調査を依頼する。
警護中に光榮が出会った藤乃という異国の娘。
可愛らしい百鬼夜行もどきも登場するし、
光榮と兼良の面倒くさい関係なんかも面白い。
人との繋がりや思いを描いている部分は変わらないんだけど
史実を絡ませて、より政治色が強くなってます。
これは続きが楽しみです。 -
陰陽師の賀茂光榮(みつよし)と住吉兼良(かねら)が左大臣・藤原実頼を呪詛する者を調査する。
実頼を守ろうと鬼と戦っていた左大臣の隠し子の藤乃と出会う。
安倍晴明の息子・吉平とその友人・貴年(周囲は少年と勘違いしているが実は少女)
この二人も左大臣を警護。
光榮と兼良は、
仲は悪いが、要するにこの二人、良く似ている -
「陰陽の京」のスピンオフ作品。文庫を変えて登場です。
住吉兄弟がもっと出てくることを望みます。
他、「雪逢の狼」 -
図書館で借りた。
私的には、電撃文庫の方が好き。 -
陰陽ノ京スピンオフ。
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シリーズ1作目
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陰陽の京のスピンオフ。
左大臣が呪詛を受けている事が分かり、2人の導士が調査に出る。
電撃、と思って読めばおもしろい。
著者プロフィール
渡瀬草一郎の作品





