嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん9始まりの未来は終わり (電撃文庫 い 9-13)
- アスキー・メディアワークス (2010年1月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048682725
感想・レビュー・書評
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「みーまー」の前回のレビューが6巻だったのですが、捻くれているので、9巻のレビューします。近いうちに、7、i、8もレビューします。■長瀬の死で幕をあけたのですが、もうそれだけで、十分に悲しいよね。左さんのイラストの長瀬を見るだけで、本当に悲しい。■中盤から後半にかけての、みーくんを見るのもほんと悲しい。いつもなら、みーくんに共感して、まーちゃんかわいいって思うだけで幸せなのに、この巻では、みーくんの保護者的な恋日先生に気持ちがシンクロしそう。■しかし、なんといっても、9巻のヒーローは大江湯女で決まりだろう。かっこよすぎて惚れるところでした。彼女の登場する第五章、特に第五章の後半は、今までの「みーまー」の中でも、好きなシーンの五指に入ります。■好きな言葉は「ぼくが騙せるのは、たった一人の女の子だけなんだ」かな。
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オビにも採用されている、
「長瀬。
お前が死ななくても、僕は生きていけたのに。」
は名文だと個人的に思う。
絶望感が半端ない。長瀬の死に始まり、まだ誰かは明かされていないがみーくんの知り合いが何人も殺されている。その死の理由が「みーくんの知り合いだから」ときたら、そりゃクループに陥るのも無理はない。
これまでの話から、まーちゃんだけでなくみーくんも十分に壊れていると思っていたが、今回の話でその考えが完全な間違いであることに気付いた。元彼女や知り合いを殺されて狂ってしまい、犯人に対して復讐の殺意を抱くなんて、普通の人間の普通の反応じゃないだろうか。みーくんは「自分が壊れている」と嘘をついているのではないか。また、ゆずゆずとのべろちゅー(妄想)のシーンでも、みーくんが普通であることを僕は感じた。
次の巻で完結か・・・読みながらそんな感じはしてたけど。犯人は誰かな、まーちゃんを連れていくところや、みーくんが『ぼくの事件』って言ってるところから菅原かなと勝手に予想してみる。つうか犯人よりも殺された人たちの方が気になる。ジェロニモさん、絵で美人さんだったので死なないでくれ。にもうと、絵で可愛かったので死なないでくれ。恋日先生、あなたが死んだら『i』のレビューで僕が言ったことが全く無意味になるから、特に死なないでくれ。逆に死んでいいのって誰だよ?金子と赤池と稲なんとかくらいじゃないか!
そして、まーちゃんは似非のみーくんを天野くんとして理解してはくれないのだろうか。
次巻の発売が待ち遠しい。・・・待ち遠しいが完結するのは寂しい。 -
前巻ラストで長瀬透が殺されてからの続き。
まーちゃんは犯人にさらわれ、透に続いて知り合いが殺され、みーくんは壊れる展開。
文章がぐちゃぐちゃで読んでてきつかった。
(壊れている表現なのだけど)
長瀬のことはもっと恨んでいるものと思った。
さてさて、犯人は一体誰かね。 -
徐々に壊れていく僕は。
狂っているけれど平然を保っていた僕だけど、限界が来たような感じだな。
二人共、狂ってしまったら誰が物語を進めていくのだろうか。 -
長瀬透が殺されるという衝撃の展開があった前巻の続きです。
長瀬を殺した犯人から、みーくんのもとに電話がかかってきます。彼の父を先生と仰いだというその犯人は、透に続いて、恋日先生、にもうと、伏見柚々といったみーくんの知り合いを、順番に殺していくと宣言します。
みーくんの精神はしだいに変調を来たし、まーちゃんが彼のもとからさらわれたことで、ついに精神崩壊します。そんな彼を大江湯女が支え、みーくんはもう一度、「ハッピーエンド」に向けて立ち上あがろうと決意します。
語り手の精神状態におうじて文章が破格になるという仕掛けには、ある程度の順応性は身に着けているつもりですが、これだけ延々と読みにくい文章を綴られると、どうしても読書意欲が減退してしまいます。著者のねらいは理解できるのですが……。 -
崩壊していく精神についての評価は分かれるのでは? 次巻に繋げるための巻に思えるのだが、どうなのだろう。
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みーくんの壊れっぷりが尋常じゃなかった。次が最終巻だけど、どーいった決着を迎えるのか気にかかるところ。
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感想
狂った表現の文体が読みにくすぎた。
そして、次巻へ続く。