嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん9始まりの未来は終わり (電撃文庫 い 9-13)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 1145
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048682725

感想・レビュー・書評

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  • 「みーまー」の前回のレビューが6巻だったのですが、捻くれているので、9巻のレビューします。近いうちに、7、i、8もレビューします。■長瀬の死で幕をあけたのですが、もうそれだけで、十分に悲しいよね。左さんのイラストの長瀬を見るだけで、本当に悲しい。■中盤から後半にかけての、みーくんを見るのもほんと悲しい。いつもなら、みーくんに共感して、まーちゃんかわいいって思うだけで幸せなのに、この巻では、みーくんの保護者的な恋日先生に気持ちがシンクロしそう。■しかし、なんといっても、9巻のヒーローは大江湯女で決まりだろう。かっこよすぎて惚れるところでした。彼女の登場する第五章、特に第五章の後半は、今までの「みーまー」の中でも、好きなシーンの五指に入ります。■好きな言葉は「ぼくが騙せるのは、たった一人の女の子だけなんだ」かな。

  • カバーを外すといつも見えてくるのは 暗い印象を残す モノだった。
    が、この巻は背表紙の場所に一言。
    赤字で『終わるために死にます。うぃー。』とだけ。

    長瀬透が死んだ。
    そこから始まる物語。

    みーくんが、壊れる。
    長瀬は誘拐され、損壊されて、無残な姿で側溝に捨てられていた。
    まーちゃんとバカンスを楽しんでいた時の出来事。
    暫くして、まーちゃん宅にみーくんに犯人から電話。
    壊れ方が加速していくみーくん。
    どうにも みーくんに近しい人を殺していく との殺人予告。
    犯人は 誰 なんだろうか?
    目的は 何 なんだろうか?

    奈月さんに学校の保健室で面会し、にもうとに会いに行く。
    恋日先生に会いに行き、ゆずゆずに会いに行く。
    ゆずゆずとは会えずに、湯女登場。(病院を抜け出したみーくんを拾ってお世話してくれた)
    みーくん、壊れすぎててまーちゃんが取り上げられた事実からも目を背けて。
    まーちゃんを取り上げられる時に右腕全壊に至る。

    全編に ぶっ壊れた精神全開の上で成り立っている物語 なので多分精神的に受け入れられない人は多々いると思う。
    私的には あー・・・解る、判る ってカンジだけど(^-^;)

    まーちゃんとのラブラブ度はある程度維持しているモノの、今回はみーくんの壊れ方がメイン。
    最終巻に向かって湯女の導きで、みーくんとして立ち直る。

    湯 女  『まずは何処へ行くつもり?』
    みーくん『ちょいとハッピーエンドまで』

    次巻、lastです。

  • オビにも採用されている、

    「長瀬。
     お前が死ななくても、僕は生きていけたのに。」

    は名文だと個人的に思う。


    絶望感が半端ない。長瀬の死に始まり、まだ誰かは明かされていないがみーくんの知り合いが何人も殺されている。その死の理由が「みーくんの知り合いだから」ときたら、そりゃクループに陥るのも無理はない。

    これまでの話から、まーちゃんだけでなくみーくんも十分に壊れていると思っていたが、今回の話でその考えが完全な間違いであることに気付いた。元彼女や知り合いを殺されて狂ってしまい、犯人に対して復讐の殺意を抱くなんて、普通の人間の普通の反応じゃないだろうか。みーくんは「自分が壊れている」と嘘をついているのではないか。また、ゆずゆずとのべろちゅー(妄想)のシーンでも、みーくんが普通であることを僕は感じた。

    次の巻で完結か・・・読みながらそんな感じはしてたけど。犯人は誰かな、まーちゃんを連れていくところや、みーくんが『ぼくの事件』って言ってるところから菅原かなと勝手に予想してみる。つうか犯人よりも殺された人たちの方が気になる。ジェロニモさん、絵で美人さんだったので死なないでくれ。にもうと、絵で可愛かったので死なないでくれ。恋日先生、あなたが死んだら『i』のレビューで僕が言ったことが全く無意味になるから、特に死なないでくれ。逆に死んでいいのって誰だよ?金子と赤池と稲なんとかくらいじゃないか!

    そして、まーちゃんは似非のみーくんを天野くんとして理解してはくれないのだろうか。


    次巻の発売が待ち遠しい。・・・待ち遠しいが完結するのは寂しい。

  • 前巻ラストで長瀬透が殺されてからの続き。

    まーちゃんは犯人にさらわれ、透に続いて知り合いが殺され、みーくんは壊れる展開。
    文章がぐちゃぐちゃで読んでてきつかった。
    (壊れている表現なのだけど)

    長瀬のことはもっと恨んでいるものと思った。
    さてさて、犯人は一体誰かね。

  • 徐々に壊れていく僕は。
    狂っているけれど平然を保っていた僕だけど、限界が来たような感じだな。
    二人共、狂ってしまったら誰が物語を進めていくのだろうか。

  • 長瀬透が殺されるという衝撃の展開があった前巻の続きです。

    長瀬を殺した犯人から、みーくんのもとに電話がかかってきます。彼の父を先生と仰いだというその犯人は、透に続いて、恋日先生、にもうと、伏見柚々といったみーくんの知り合いを、順番に殺していくと宣言します。

    みーくんの精神はしだいに変調を来たし、まーちゃんが彼のもとからさらわれたことで、ついに精神崩壊します。そんな彼を大江湯女が支え、みーくんはもう一度、「ハッピーエンド」に向けて立ち上あがろうと決意します。

    語り手の精神状態におうじて文章が破格になるという仕掛けには、ある程度の順応性は身に着けているつもりですが、これだけ延々と読みにくい文章を綴られると、どうしても読書意欲が減退してしまいます。著者のねらいは理解できるのですが……。

  • 崩壊していく精神についての評価は分かれるのでは? 次巻に繋げるための巻に思えるのだが、どうなのだろう。

  • 10巻へ続く巻であり今巻はその前編になる。
    8巻で述べられた旅行先から帰ってきて長瀬の訃報を聞かされ後の話。
    平気と嘯きながらもものすごいショックを受けている主人公。
    次々と身近な人が殺されたということを知り、犯人らしき人物に接近されながらも難を逃れ、湯女との邂逅でハッピーエンドを目指すところで今巻は終わる。

    僕の不幸があなたの幸せでありますようにという述懐にもあるように、自分自身と引き換えでない不幸、自分のせいで他人が害されるということにひどくショックを受けている。
    その衝撃の余波を受けた内面描写が素晴らしかった。支離滅裂でありながら主人公の動きはちゃんと含められていて、話が動いていた。

  • みーくんの壊れっぷりが尋常じゃなかった。次が最終巻だけど、どーいった決着を迎えるのか気にかかるところ。

  • 感想

    狂った表現の文体が読みにくすぎた。
    そして、次巻へ続く。

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著者プロフィール

電撃文庫『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『電波女と青春男』シリーズなどを執筆

「2023年 『安達としまむら(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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