狼と香辛料XIV (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.02
  • (77)
  • (105)
  • (61)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 1238
感想 : 66
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048683265

作品紹介・あらすじ

銀細工師フランに北の地図を作ってもらえることになったロレンス。これでホロとヨイツまで行けると思ったのも束の間、再訪したレノスの町で禁書にまつわる騒動に巻き込まれてしまう。どうやらその禁書には、ヨイツを窮地に陥れる技術が記されているらしい。テレオ村の少女エルサやレノスの酒場の娘など、懐かしい面々も登場するシリーズ第14弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • レノスでのお話。エルサが再登場。エルサがロレンスをけしかける際のセリフ、「思う道を行け。失敗しても満足している例はたくさんある。」このフレーズが心に残った。またこの巻でようやくホロとロレンスのお互いの気持ちを言葉で伝え合ったのは今までにない大きな進展だったと思った。

  • 記録

  • 背ラベル:913.6-ハ-14

  • ヨイツに至る地図が完成するまでの間、レノスに戻って旅支度を調えることになったロレンスたち。
    フランに紹介された雑貨商のフィロンを訪ねると、そこで書籍商のル・ロワに出会う。
    彼がロレンスに持ちかけてきたのは、商会の手に渡れば北の地を危険に晒すかもしれないという禁書の買い付けだった。
    しかし禁書を買い付けるためには、ホロをヨイツに送り届けることなく別れる必要があって……

    感傷と実利の間で葛藤する、シリーズ14弾。
    ロレンスとホロにとって大きな転換期となる1冊だったのではないかと。
    旅の終わりが少しずつ見えてきてさみしいが、最後まで見守りたい。

  • ようやくゴールが見えてきた。
    グダグダも少なく、評価は出来る。

  • フランに北の地図をえがいてもらうことになったロレンスたちは、レノスの町へもどります。ロレンスはふたたび「獣と魚の尻尾亭」の看板娘のもとを訪れ、ホロに劣らず手ごわい彼女に翻弄され、ホロの心にもさざ波が立ちはじめます。さらにそこへ、テレオ村のエルサが、教会の司教になる人物を求めて、書籍商ル・ロワとともにやってきます。彼女はコルに教えを説き、ここでもホロはおもしろくない気持ちをあじわわされます。

    そんななか、ロレンスはルロワから、禁書にまつわる大きな商談をもちかけられます。彼の話に心を動かされるロレンスですが、その依頼を引き受けるためには、ホロと別れて彼女を一人でヨイツへ行かせなければならず、ロレンスの心は揺れ動きます。

    クライマックスに向かって駆け抜ける手前の助走といった位置づけなのですが、ロレンスとホロの関係性は、ここでひとまずの到達点にたどり着いたといえるように思います。これまでに物語にかかわってきたキャラクターたちの再登場も、読者にはうれしい展開です。

  • 主人公ロレンスと狼美少女ホロとの恋の物語。14巻である本書で、ロレンスは合理的だがホロと距離を置く道と、非合理だがホロと共に過ごす道とで迷い、非合理な道に舵を切ろうとする。これは、私自身の経験と重なるところがあり、感銘を受けた。私も、非合理だが愛する人と共に暮らす道を選んだ1人。でもそのおかげで今、この上なく幸せだと感じる。もし良ければ、詳細は拙著『結婚も就職もあきらめない』をお読みいただきたい。https://www.amazon.co.jp/dp/B09DX48RW7

  • きれいな水を貯めるには、それだけの泥を蓄える深さがなければいけない。

  • ホロのために、ホロと別れて行動をするか否かの分岐点。
    懐かしい人も一部出てきたりしてよかった。
    最終的には相手からの言質が取れたというのは商人としても一安心できたのでは。

    教会を治めていた少女エルサさんの涙は美しかったです。
    あの前後の文章は何度も読んでしまった。

    コルが同行者から外れ、いよいよ物語は最終局面に近づく。

    ラストのオチに笑いました。

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    この巻は色んな意味で転換点になる物語だったな。
    ロレンスにとっては商人としての未来とホロと歩む未来のどちらを優先するのかを選ぶ必要にせまられたし、コルもテレオ村のエルサに会い聖職者になることを改めて思い出したようだった。
    特に今回の商売は単にホロとの旅をやめるというだけではなく、ホロの故郷である北の大地に大きな影響を与えるかもしれない商売だったから相当に悩んでいたようだったのが印象的だった。
    だからこそ途中から最後までの流れはようやくここまで来たのかと感じたよ。

全66件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》を受賞し、電撃文庫『狼と香辛料』にて2006年にデビュー。

「2023年 『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙IX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

支倉凍砂の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×