神のまにまに!(3)~真曜お嬢様と神芝居~ (電撃文庫 や 6-3)
- アスキー・メディアワークス (2010年2月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048683333
作品紹介・あらすじ
神様たちの誘拐事件が発生。人永とヘッポコは、やおよろず神議会所長・小町の命令で犯人の捜索に乗り出すことに。そんな2人の前に現れたのは、財界を牛耳る嵐ノ宮家の一人娘である女子高生の真曜と、妖しげな雰囲気を持つ執事・続木だった。人永は神様の誘拐を阻止しようと続木に挑むが、あっさり返り討ちにされる。それを尻目に、真曜はヘッポコをも連れ去ってしまい…。
感想・レビュー・書評
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読書録「神のまにまに!3」2
著者 山口幸三郎
イラスト 天草帳
出版 電撃文庫
P157より引用
“探すも何もない。しょっちゅう顔を突き合わせている神様であ
る。”
目次から抜粋引用
“神隠れ
深窓の檻
密かなる貌
惟神~カンナガラ~”
頭に小さな神様をのせた女好きを主人公とした、ライトノベル。
シリーズ第三弾。
いつものように「やおよろず神議会」での業務をこなす、主人
公・品部人永。資料写真の整理をしていたところ、どうにも同じ
ものに思える車が写っているのを発見する…。
上記の引用は、とある人物が探し続けていた神様についての一
文。人が求める物や人というものは、思っているよりもずっと身
近にあるということかもしれません。今はSNSを介せば、三人程度
の友達の友達を辿れば、世界を一回りしてかえってくるとか。
しかし、あまり簡単に大切な物や人が見つかってしまうというの
も、自分の経験としてどうかとも思ってしまいます。
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9784048683333 335p 2010・2・10 初版
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ヘッポコ様には相変わらず癒されます。反抗勢力は今後も出てくる展開かしら。どちらにせよ、この何とも言えないまったり感は消えないように願います。あと、久々のカグツチさん登場には歓喜。真曜を加えると敵勢力以上に拘泥した関係になるのは必至か。いいぞ、もっとやれ(笑)
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90点。自分の趣味にビンゴなのもあるけど間違いなく良作。
第15回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”受賞作…の割に充分面白いと思う。
発売時からずっと読み進めているが、毎度よく話も練られていて読みごたえもある。
確かにオチのつけ方、落とし所には微妙なところも残るが、それまでの経緯が充分楽しい。
なんか思い出すと思ったら話の練られ具合が狼と香辛料の1巻に似てるんだ。読み応え的にはあれくらいを想像してもらえればいいかな。
さて1巻ではゲストヒロインのカグツチさんが正ヒロイン?のへっぽこを完全に食ってしまっていたせいか2巻では名前すら出ず…と思いきや3巻で再登場キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
ニヤニヤしっぱなしですよ、ええ。
神様を取り戻すために潜入 → 潜入先で何故か家庭教師兼執事として使える事に → そこのツンデレお嬢様に気に入られる
という燃えるもとい萌える展開もありますぜ。
今作では今まであまり触れられなかった主人公の昔話も少し混じり、複線というかまだ見えてなかった部分が見えてきた感じ。
少ない登場人物でここまで楽しく読ませてくれるのは珍しい。
今のとこ電撃新人ではイチオシ…だったが終わり方が円満すぎて4巻でないかも知れんぞこれ('A`)
こういう本こそ長く続いてほしいんだが…
愛読者カードってちゃんと作者に行くの?
行くなら書いちゃうぜ。