プシュケの涙 (メディアワークス文庫 し 3-1)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
4.07
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  • (7)
本棚登録 : 3075
感想 : 340
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048683852

作品紹介・あらすじ

夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。うまくいかないことばかりで鬱々としている受験生。もう一人は"変人"由良。何を考えているかよく分からない…。そんな二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。

感想・レビュー・書評

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  • 何故かこのタイミングでメディアワークス(笑)

    いや、でも正解でした♪

    なかなか面白い(=^▽^=)

    2つの作品がおさめられていますが、全く趣の違う作品で、1作目からいい感じ。

    飛び降り自殺をした少女、それを目撃した榎戸川。
    少女の死の真相は思いもよらない結末に。

    2作目はある意味でThis is 青春。
    変人として登場した由良、こいつがまた(・∀・)イイ!!



    内容(「BOOK」データベースより)

    夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。うまくいかないことばかりで鬱々としている受験生。もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない…。そんな二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    柴村/仁
    第10回電撃小説大賞“金賞”を受賞。2004年作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    • かなさん
      ヒボさん、私もこの作品を含めた 柴村仁さんの作品
      何冊か、積んでます(^-^;
      たぶん読んだら、面白いだろうと思って手に入れたのですが
      ...
      ヒボさん、私もこの作品を含めた 柴村仁さんの作品
      何冊か、積んでます(^-^;
      たぶん読んだら、面白いだろうと思って手に入れたのですが
      なかなか読めずに…
      でも、ヒボさんが読んでくれて、そして高評価なので、
      安心して、これからも積んでおけますっ!
      って、積んでおくんじゃなくて、読まなきゃ(^-^;
      2023/08/19
    • ヒボさん
      アヒャヒャヒャヒャヒゴッ!!!ゴホッ!ゴホッオエェー!!(爆笑)

      いつか、きっと、そのうち...ですよ( ̄▽ ̄)
      アヒャヒャヒャヒャヒゴッ!!!ゴホッ!ゴホッオエェー!!(爆笑)

      いつか、きっと、そのうち...ですよ( ̄▽ ̄)
      2023/08/19
  • 夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。吉野彼方はなぜ自殺したのか?その真相を探るため、変人と呼ばれる美術部員・由良と、落下する吉野を目撃した榎戸川が調査を始めるが──。読むほどにやるせない青春小説。

    自殺の謎を追うミステリというよりは、青春小説という味わい。あくまで青春小説の中にミステリの仕掛けがスパイスとして効いてくる。提示される謎はシンプル。でも、だからこそその真相へ辿り着こうと情熱を注ぐ由良の熱に、謎という氷がじわじわと溶け出していく感触が生々しく伝わってくる。すべてが明らかになった後の軽薄で残酷な現実。いろいろと出来すぎなんじゃないかというキャラ造形と設定ながら、現実の不条理さって意外とこんな感じかもしれないとも思った。

    印象深いのはやはり構成。再読のはずが、完全に忘れていて初読の衝撃を味わってた(笑) こういう構成にしたからこそ、吉野彼方の死というものが鮮やかに、そして生々しく色づいていく。まるであの完成しない絵を完成させるための物語のようで切ない。変人の由良がとった不可解な行動など、すべてに意味があったということが痛いほど伝わる。地面へと落下していく時間を体感するような絶望。でも、そこにはわずかな希望があったというのが救い。どこまでも透明で純粋な毒を飲み込んでしまったみたいな読後感だった。

  • この物語は2章に分かれているが互いに直接的な関係はない。独立したお話である。
    正直第2章は内容がキツかった。一瞬読むのをヤメようかと思ったほどだ。
    時系列としては第2章が先に来て第1章が後にくる。それゆえにキツい。結末のみえるお話だから。
    読み終えた感想としては、話の中で描かれない人にも人生はあるのだなと思った。人に対する印象など見方によってこうも変わるのだなとも。
    辛いので読み返すことはもうないだろうけど良く出来た作品だった。

  • 学校の図書室で新刊入ってるなって借りたんだけど…すごく良かった。
    出来事はありきたりなものもあるんだけど…なんていうか
    あんまり見えないっていうか…作者さんの紹介にも書いてあったけど、
    既存のカテゴリーにとらわれないのがいいなって思った。
    あらすじの「残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛おしい。」っていうの
    大げさかもしれないって思い人もいるかもしれないけど、その通りだなって感じた。
    続きの、「ハイドラの告白」、「セイジャの式日」も読む。絶対。

  • 前半読んでる限りではありふれた小説に過ぎないというか、それ以上に「お、おう・・・」って感じだった。

    だが、やられた。
    前半の榎戸川視点と違って吉野視点の話になってくるともうね・・・
    前半では文字通りただの変人にしか見えなかった由良も後半を読むと前半の行動の一つ一つに大きく意味が出てくる。

    うまく表現できないけど、本当に感動できる物語。

    読み終わってから表紙見るとジーンとくる、そんな素敵表紙もポイント。

  • …驚かされました。推理系かと思いきや気づいた時には全く予想だにしていなかった展開になっていました。結末を知っているからこそ、過去の話である後半がとても引き立っていて、眩しくて切なくて愛おしく感じました。また、由良君のキャラがとても立っていて、会話も軽快で読みやすい1冊でした。

  • プシュケの涙(メディアワークス文庫)
    著作者:柴村仁
    発行者:アスキーメディアワークス
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    一人の少女の死をめぐる少年たちの物語。

  • 毎年夏になると読みたくなる一冊です。この本を読んで、いつも最初に思うのは、透明だな。です。

    二人の視点を通して語られる淡い恋愛物語です。決して恋愛という面を強調しているわけではありません。お互い、なんとなく居心地がいい。そんな雰囲気が出ている程度です。
    二人の間にはなんの汚れもなく、ただ純粋な気持ち。そこが、私が透明だなと感じるところの一つです。

    そして、たびたび出てくる蝶。蝶ときくと、やはり生と死をなんとなく感じさせます。
    調べて知ったことですが、プシュケとは蝶、心、魂という意味だそうです。

    この作品は少し手で触れれば壊れてしまいそうな、汚れっけのなく、儚い、無色透明というよりかは、さまざまの色の透明さを感じました。
    言葉で表現するのがとても難しいのですが、是非読んで欲しい一冊です。読んだ後の切なさをぜひ感じて欲しです。

  • 表紙買いだった。
    だけど忘れられない1冊になった。
    出会えてよかった。

  • 悲しい。のに、温かい。生温かい物語。

    最初は榎戸川と由良が事件を追っていくのかと思いきや、全然違った。ある意味由良の復讐劇。

    榎戸川達の行動はどう考えても正当化できない。
    吉野彼方の顛末を聞いた時や、自ら飛び降りた時の由良の気持ちを考えたら、なんて残酷な筋書きなんだろうと思う。

    後半は青春そのもの。名前が益田水衣で謎だったけど、やっぱり、残念ながら吉野彼方だった。

    まともに授業も受けずにいる二人でもちゃんと居場所がある。あったのに。
    二人はお互いをどう思っていたのかな。

    ラストまで読んで、何かあると思っていたのに何もなく、その上前半を読み返してしまった時の絶望感。

    前半は由良が突然出てきてなぜあんな態度で攻めてくるのか、なぜ事件に執着するのか理解できなかったけど、真相を探っている時の由良はそれはそれはやるせなかっただろうな・・・。
    吉野に蝶を描いて欲しいと言ったことも後悔したのかな。

    吉野彼方が死ぬのは分かっているのに、後半のエピソードはそれを想像させないくらいの少し幸せな日常。ラストの吉野彼方の健気さが涙を誘う。
    人ってこんなに予期せず運命が決まってしまうのかな。

    この話に続編があるのは意外。
    (20150216)

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著者プロフィール

第10回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞し、受賞作の『我が家のお稲荷さま。』(電撃文庫)でデビュー。本作はシリーズとなりアニメ化される。主な著書として『プシュケの涙』シリーズ(講談社文庫)、『おーい!キソ会長』シリーズ(徳間文庫)、『オコノギくんは人魚ですので』シリーズ(メディアワークス文庫)、講談社BOX『夜宵』シリーズ、などがある。

「2020年 『虫籠のカガステル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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