明治維新のカギは奄美の砂糖にあり 薩摩藩 隠された金脈 (アスキー新書 143)
- アスキー・メディアワークス (2010年3月9日発売)
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感想 : 5件
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- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048684101
作品紹介・あらすじ
明治維新のころ、欧米の列強は競ってアジアに進出し植民地を確保していた。幕末、薩摩藩はこの危機を強く意識し、日本最大級の軍事力を備え薩英戦争に勝利。さらに徳川幕府を倒し、明治政府を樹立することができた。この軍備を可能にした、薩摩藩の豊かな財政の秘密とは?歴史から隠された謎の金脈の真実をひも解く。
感想・レビュー・書評
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まぁ,この論点を正面に押し出したことに意義がある一冊という感じでしょうか。薩摩による奄美搾取は当時の欧米列強以上の植民地支配と評価できるものです。薩摩が,一方で,日本(大和)の植民地化を恐れて倒幕→明治維新に向かい,他方で,そのための資金を自分たちの植民地から調達していたというのは,とてもアイロニカルなお話しです。明治維新の財政学的研究というのは寡聞にして知りませんが,是非専門家が書かれたものがあれば読んでみたいと思います。本書によれば,奄美支配についての資料は大方焼かれてしまったそうですが。。。
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