ハイドラの告白 (メディアワークス文庫 し 3-2)
- アスキー・メディアワークス (2010年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048684651
作品紹介・あらすじ
美大生の春川は、気鋭のアーティスト・布施正道を追って、寂れた海辺の町を訪れた。しかし、そこにいたのは同じ美大に通う"噂の"由良だった。彼もまた布施正道に会いに来たというが…。『プシュケの涙』に続く、不器用な人たちの不恰好な恋の物語。
感想・レビュー・書評
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ちょっと意味がわからない部分多々だった。
続きを読めばわかるの?
今回はミステリ色強め。
音楽の描写で「これ聴きたい!」は本でもあったけど、
この本は「この絵を見たい!」となった描写上手。
現代美術の作品を見てみたくなった。
あと描いてみたい。イマジネーション刺激された。
でも絵を描くのって究極の自己満足だよね。
認められてお金になればいいけど、認められなかったら莫大の時間と材料費は無になる。
・・・と由良くんが絵具を作る姿を見て思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
誰か告白して下さい。
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プシュケの涙の続編という事で手に取ってみた。
プシュケからの設定をいくつか引き継いでいたりいなかったり。由良にはまたやられた感があるものの、読後の何とも言えないもどかしさもなく気持ちよく読めた。今回後半に組み込まれていた恋愛譚は、良い意味でも悪い意味でもラノベっぽいなあという印象。心理描写が妙に漫画っぽい気がした。 -
由良さんたちが本当に好き。
恋愛ミステリは苦手だけど何故かこのシリーズは楽しんで読めちゃう。 -
『由良』の物語第二弾。
前作ほど救いのない感は無い。むしろ前向きな感じがする。 -
さら〜っと読み終わった。
プシュケの涙よりライトノベル感。
後半は、ハルちゃんのお話が良かったな。 -
『プシュケの涙』の続編。
美大生の春川は、≪アーティスト・布施正道≫として雑誌に掲載されている写真が本人とはかけ離れた別人のものであることを疑問に思い、勢いのまま布施正道のアトリエがある寂れた海辺の町を訪れる。そこで出会ったのが、同じく布施正道に会いに来た由良で……。
布施正道の真相を探るミステリー仕立てのお話1編と、由良に恋するいとこの恋模様を描くお話1編が収録されている。前作『プシュケの涙』と似た構成。
血が繋がった人たちの報われない恋心や執着にめっぽう弱いので、後半のお話がとても好きだった。由良は存在も設定もドツボすぎる。 -
見知った名前の見知らぬ顔の謎を解き明かす物語。
なんだか前作と違う雰囲気の由良だと思ったが見事に騙された。
前作よりミステリー要素は多めだが、透明感や儚さは前作の方が強いのでは。
後半に書かれたAの物語は、恋する女の子の可愛さに隠れ潜む狂気が見え隠れしていたような。
振り向いてもらえないと分かっている恋は虚しいだろうが、些細な事でも喜びは倍増するのだろうな。