殺戮ゲームの館(下) (メディアワークス文庫 と 1-2)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.57
  • (31)
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  • (61)
  • (20)
  • (1)
本棚登録 : 478
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048684699

作品紹介・あらすじ

ネットで得た情報をもとに集団自殺の廃墟を探していた福永祐樹含むオカルトサークルメンバー11名は、気が付くと密室に閉じ込められていた。そこで待ち受けていたのは、一方的に提示される不可解な"ルール"と、夜を迎える度に一人、また一人と殺されていく悪夢のような現実-。やがて祐樹たちの前に"警告者"が現れ、密室の中で行われる死を賭けたゲームの存在とどこかに"殺人犯"がいることを告げるが…!?疑心渦巻く密室サスペンス、下巻。

感想・レビュー・書評

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  • 密室の中で行われる死を賭けたゲーム。そんな中一番人間らしく振舞えた人物こそが魔物。
    井戸のシーンすごく緊迫した感じがしてよかった。

  • 人狼ゲーム系のクローズドサークルもの。
    ゲーム要素強めです。。 

    心理描写が生々しく、引き込まれます。

    思考停止の登場人物が多く、少しイラっとさせられましたが、全体的に面白かったです!

  • 心理ゲームをきっかけに人の暗い部分を描くのが上手い作品。人の死に触れた人々の緊張感、焦燥感、残酷さ、そして崩壊。それらが見事に描かれており好感触。

  • おおお....犯人は...ヤツかっ!
    って、イマイチ感半端ねー。
    上巻は盛り上がったけど、下巻はダメダメだは。

    読後感が、なんじゃこらでありました。
    やっぱ設定に無理があんのかな。

  • 面白い。特に下は一気読み。しかし、登場人物に魅力が無く、その思考は稚拙。

  • 上巻既読後続きが気になって本屋を巡るが在庫がなく諦めてたところようやくゲットしました!
    こういうお話はクローズドサークルっていうんですね。推理しながら読んでましたが裏切り者の存在は全く予想外でした。まだまだ読みが甘い自分...
    場の空気といいますか、メンバーがいなくなるたび空気が重く息がつまる感じがすごく伝わって変に緊張して読んでました。
    せっかく解決と思ったのに終わってなかったり、まさかのメンバーの死だったり、絶望?を一緒に体験できたので物語への入りやすさはあると思います。
    ただ最後が私的にはもう少し詳しく書いて欲しかったかな。あえて語らずがいいのかな。

    h28.2.16

  • (15.08.17-17読了)
    人狼に沿ったゲーム設定と、それに加えて井戸というシステムが面白いと思った。みんなで縛り付けあって議論して混乱しながらも必死に魔物は誰か炙り出そうとする。いい感じにドロドロしています。
    ただ、自己弁護しかしようとしない人たちや影の薄いひとたち、冷静に頭を使って議論しようとする人たち、それがはっきり分かれていて、そのまま「この人死ぬだろうな……」と解ってしまったので、スリリングさはあまりなかったかな。

    「人ってこんなもんだよね」というちょっと哲学的な要素が割とメインの作品だったかもしれません。恋人亜美や親友小泉との関係とか、作中で語られているように館での日々は日常生活の圧縮された物で、なかなかリアルな生臭さが語られています。
    ミステリ要素が欲しい人向けではないかもしれません。

    他の多くのサバミスと違って魔物や裏切り者が「脅されてやらされている」ので、狂気には欠けます。
    クローズドサークルで戸惑う人々、までは楽しめるけど、戸惑った末遂に精神が崩壊し殺人を……みたいな展開はないので、(悪趣味ですが)そういうのが目当てだった私には少し物足りませんでした。

  • ネットで得た情報をもとに集団自殺の廃墟を探していた福永裕樹含むオカルトサークルメンバー11名は、気がつくと密室に閉じこめられていた。
    そこで待ち受けていたのは、一方的に提示される不可解な『ルール』と、夜を迎える度に一人、また一人と殺されていく悪夢のような現実…。
    やがて裕樹達の前に『警告者』が現れ、密室の中で行われる死を賭けたゲームの存在と、どこかに『殺人犯』がいることを告げるが!?
    疑心渦巻く密室サスペンス下巻。

    いよいよもって魔物であるところの犯人探しが本格化。お互いに疑心暗鬼にかられる姿が生々しい。斬魔刀全然役に立たないし。
    確率の話とか順番の話とか、結構小難しい事を話し合っていて感心してしまう。冷静であれば分かるけど、極限状態でよく理解できるものだ。
    井戸のシステムは面白いと思った。雰囲気というか、描き方が上手い。本当に息苦しくなる感覚。
    藍は最後まで計算高かったなぁ。本当に高校生なのかってレベル。
    ラストまで読んで、ちょっと結末には肩すかしを食らった気もした。結局誰が何のためにあんな事をしていたのか明かされないまま、根本的な解決には至ってないし、死んだと思ったキャラは生きてるし。まぁでも彼ら的には解決なのかな。読後感はちょっともやっとしたけど、それ以外は読みやすいし面白かった。

  • 前半は感情での推理からは後半の感情を抜いた展開になったので、どのような結末か期待があった。
    だが、結果として感情論での結末を迎えたことが少し残念。
    でもドキドキしながら読めた。

  • 最近ちょっと供給過多な感も否めない、ゲーム性の高いクローズドサークル物です。特に今作は、確率論の部分が他作品と比べても特化したような印象でしょうか。

    キャラの人間性や動かし方は、この手の話では最早テンプレと言っても良いようなものでしたが、そこはそれ…言わずもがなってやつでして…←

    とにかく、既読作品に無かった真新しい設定が、読んでいて非常に滾りました。
    本来、閉鎖空間の中にあって殺人犯から身を守るには、「個室に閉じ籠る」などの防衛策を講じるしかないのがセオリーです。
    ところがどっこい、今作では何と「被害者候補達が犯人を殺すことができる」という設定があるのですね〜!アグレッシブ〜!!←
    圧倒的不利と思われた被害者候補がその設定を見つけて攻勢に転じる過程や、容疑者を徐々に絞っていく様が、スピーディーに描かれていて、後半はページをめくる手が止まりませんでした。

    犯人の意外性を楽しむ要素があまり無いとか、ラストの有耶無耶感半端ないとか、些少の物足りなさは残りますが、この魅力的な舞台装置を作ってくれただけでなんだかんだ大満足なのでした( ^ω^ )←供給過多とか言っといて…


    若者達が奇妙な館に閉じ込められ、不気味な案内人ラビットが提示するルールに則って進行して行く殺人ゲーム。夜が明け、ロックが解除された部屋の外には、また一つの死体が増えていた。

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著者プロフィール

土橋 真二郎:第13回電撃ゲーム小説大賞〈金賞〉を『扉の外』にて受賞。極限状態のキャラクターの心理描写がある。著作に『OP-TICKET GAME』『コロシアム』(共に電撃文庫)ほか多数。『生贄のジレンマ』(メディアワークス文庫)は金子修介監督にて実写映画化。

「2022年 『魔法少女ダービーII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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