六百六十円の事情 (メディアワークス文庫)

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  • アスキー・メディアワークス (2010年5月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (386ページ) / ISBN・EAN: 9784048685832

みんなの感想まとめ

切なくも素敵な群像物語が展開され、登場人物たちの日常が交錯しながら繋がっていく様子が描かれています。特に、各務原くんの物語は、ささやかな出来事から素晴らしい生き方を見出す様子が印象的です。文体はこれま...

感想・レビュー・書評

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  • 小さなコミュニティの掲示板に書き込まれた
    「カツ丼は作れますか?」
    という一言によって、
    沢山の人たちが
    見えない糸で繋がっていく
    青春連作短編集。



    初めて読む作家だったけど
    カツ丼をめぐる群像劇という
    モロ自分好みの設定と、

    ビートルズの名バラードが
    一章のタイトルになっているのを見た時に
    無条件にこれは読まねばと
    ハート撃ち抜かれました(笑)



    主人公になりたいと 願い
    畑でギターを弾く
    女ストリートミュージシャンと、
    食堂で働く
    イケメンの彼氏。

    書店での万引きが習慣化している
    男子高生と、
    家業の食堂を手伝う女子高生。

    両親に憤慨して家出を計画する、
    小学生の男女。

    なんとなくニートな
    いまどきカップル。

    カツ丼の書き込みをした
    家出中の老人。


    タランティーノの映画や
    伊坂幸太郎の小説のように、
    微妙にシンクロし
    ニアミスする
    各章ごとの登場人物たち。

    一章の主人公たちが
    二章では脇役になったり、
    さりげにすれ違ってたり(笑)

    一度読んだ後に
    どこに誰がいたのかを
    探しながら読む楽しみがあって
    二度美味しい♪


    自分自身
    夢見がちな夢追い人なので、

    現実と夢の狭間で
    それぞれが
    もがき苦しむ姿は
    深く共感しました(^_^)



    しかし、
    髪は三角巾、制服の上にはエプロンを着け
    出前用のうす汚れたカブで
    家業を手伝う
    颯爽とした女子高生の姿は、
    ウブな男子高校生やなくとも
    間違いなく
    恋に落ちると思います(笑)



    とりたてて何も起こらない
    ありふれた
    小さな出来事を描いただけの話です。

    それぞれの登場人物たちが
    悩み苦しみながら
    自分たちなりの自己改革をして、

    あくまでも
    劇的にではなく
    「一歩だけ」前に進むストーリー。


    そこがいいのです(笑)



    漫画的予定調和の世界と
    ほんの少しのリアリティが
    ちょうどいい塩梅で、
    自然と微笑んでしまう。



    ただ、軽いととられかねない文体や、
    独特な言い回しが
    クドく感じる部分が多々あったので、

    その点は
    人を選ぶ小説なのかなぁ〜(^_^;)




    実際生きてりゃ
    ツラいことの方が
    てんこ盛りな人生だけど、

    お腹を満たして、
    地面を強く蹴って、

    夢は捨てずに、

    夢を担ぎながら、
    前へ歩く人たちは
    カッコいい。



    カツ丼に導かれた
    諦めの悪い挑戦者たちを
    自分は断然支持します(^O^)

    • 円軌道の外さん

      まろんさん、
      コメント
      ありがとうございます(^O^)

      自分はわりと浮気性なのか、
      新しいもの好きなんやけど、

      最近...

      まろんさん、
      コメント
      ありがとうございます(^O^)

      自分はわりと浮気性なのか、
      新しいもの好きなんやけど、

      最近多い
      小説の表紙が
      萌え系イラストの作品だけは
      ちょっと抵抗あるんスよね〜(笑)


      でも変な先入観は
      人生損するだけだし
      できるだけ新しい扉を開いていきたいです♪


      2012/06/22
    • doroppo4さん
      お邪魔します。
      いつも円軌道の外さん のレビューを読ませていただいて、うんうんとうなずいてみたり、プッと吹き出してみたり、新たな発見をさせて...
      お邪魔します。
      いつも円軌道の外さん のレビューを読ませていただいて、うんうんとうなずいてみたり、プッと吹き出してみたり、新たな発見をさせていただいたりしています。
      この本もレビューを読ませていただいて、ぜひぜひ読んでみたくなりました。
      ただ、家族のカードまで使って(内緒ですが・・・)目一杯図書館の予約をしているので、もう少し先になりそうです(笑)
      2012/09/03
    • 円軌道の外さん

      doroppo4さん
      嬉しいコメント
      ありがとうございます!

      夏から出張続きで仕事が忙しく、
      ここ2ヶ月は体を壊して
      入...

      doroppo4さん
      嬉しいコメント
      ありがとうございます!

      夏から出張続きで仕事が忙しく、
      ここ2ヶ月は体を壊して
      入院していたので
      返事遅くなりました(汗)(>_<)



      あはは(笑)
      わかりますよ♪

      読みたい本は
      どんどんたまっていくのに
      読める時間は限られていて、

      『ああ〜もっともっと
      読みたぁぁぁ〜〜っい!!』

      ってなっちゃいますよね(笑)


      この小説はいろんな主人公のいる群像劇だけど、
      最後に繋がって
      ひとつの奇跡を見せてくれます。

      時間がある時に
      じっくり物語に浸ってみてくださいね(^_^)v

      2012/11/29
  • この入間はいい入間ですなー。とても切なく、素敵な
    群像物語。地に足が着いたというか、上っ面で書かれた
    ものではない...っていう空気が充満していて、なんとも
    言えない幸せと孤独感が交互に自分の感情をチクチクと
    刺激してくれます。よいなー。
    文体も今までの入間作品からはほど遠く読み易いw。

    「カツ丼作れますか?」というコミュ掲示板の
    書き込みに反応した4人。その4人の日常が交錯して
    繋がっていくんですが...一番グっときたのは
    「各務原」くんのお話し。とても、とても素敵な
    生き方をほんの些細な事で見つけられたんだものね。

    何故か読みながら頭の中では、ビートルズではなく、
    神聖かまってちゃんが流れていた。

  • 毎年夏がくると読み返してるなあと。
    入間人間さんの著作で一番好き。
    各キャラクターののんびりさと、ゆるくてすてきやなーと思える空気感が最高です。私もカツ丼は好きです。

  • カツ丼食べたくなった。

  • 群像劇が好きなので、それぞれの物語がうまく最終章で終息するというだけでもおもしろかった。個人的には「童貞」「処女」と言い合う高校生カップルの章が一番好きだ。読後感が軽いと言えば軽い。

  • 最初はとにかく読むのに時間がかかった。
    主人公たちの思考が突飛で、感情移入できなかったのと、そんな彼らにも素敵な恋人がいるということへの嫉妬があったからだろうか。
    読んでいくうちにこれが「若い」ということか、私には描けない世界だなと納得しだすと、下品な言葉でも眉をひそめつつではあるが、受け入れられるようになった。

    後半、お爺さんと少女の話は読みやすく感じた。
    なにより、少女相手にも丁寧語で語りかけ、ちょっとお茶目なところもあるお爺さんに好感が持てたからだろう。

    ラストは一章の彼女の夢がちょっぴり?叶う。
    にくい終わり方だと思った。

    読み終えてみて、「上手く繋げたもんだなぁ」とぎゅうぎゅう詰めの表紙絵を見て思う。
    地元コミュニティが出てくる時点で狭い世界の話なのは想像できたものだが、ここまでぐいぐい繋げられるとは思わなかった。
    これぞ「今時」の小説だと思う。

  • 人のつながりのあっけなさ。思いのほか小さい世界。なんだかいろいろ考えてしまった一冊でした。この話を読むと、案外世界ってちっちゃいものなのかなぁとついつい思ってしまいました。そんな小さい世界だからこそ、知らない間に関係が生まれて、だれも知らないまま関係は続いていく。そう、人と人が言葉を交わすまで。大人になったとき、自分が社会をどう思うのか、ちょっと楽しみになりました。

  • 入間人間さんの作品は初めて読んだのですが、
    とても面白かったです!
    人間とは何か、何のために生きているのかを、
    考えさせられる一冊でした。
    最後のオフ会ですべてがつながったとき感動しました。
    いい話でした。
    入間人間さんの作品もっと読んでいきたいです。

  • とても読み応えのある作品でした。
    人と人とのつながりって気が付かないうちに勝手にできるものかななんて思ったりしました。

  • 入間人間さんの作品は二冊目でしたが、非常に面白く読ませて頂きました。
    登場人物一人一人の台詞は多く無いながらも、その頭の中で考えることから読者に性格を想像させる表現がとても上手いなぁ、と思います。
    物語自体はよくある(と言ったら失礼かもですが)オムニバス形式なのですが、そんな中でも一人一人の個性と心境の変化を上手に書いている、技ありの一冊だと思います。
    ただし、作者独特の言い回しや多少長い情景描写などが苦手に感じられる人もいるかと思うので、-1して星4つで。

  • ずっと後回しにしてましたが、ようやく読み終わった。
    最初はなんだかよくわからなくて、つまんねって思ったけど。
    すっきりまとまって、後味良かったかな。

    漠然とした不安とか焦りとか、あるある。

    カツ丼食べたくなったー

  • 入間人間さんは本当に1人で書いているの?と思うほど色んな視点から見た話しが読める。読んでくうちに話しに引き込まれてページをめくるのが楽しかった。
    また表紙やカラーページのイラストも素敵です。

  • 入間さんで初めて読んだ物語。日常系青春群青ストーリー。
    「どーでもよくて、たいせつな、それぞれの事情」
    たまにはこういうのもいいかなぁ。

  • こんな構成の連作短編は基本的に好きなんだが…。

    これをやるには作者の筆力足りてない印象。
    作者とキャラの年齢が近いほど、キャラが饒舌になるのはどうもなぁ。
    それでなくても描写が冗長で読みづらいのに。

    凄く企画倒れな感じが残念。

  • この作品、中盤から終盤にかけてのお話はすごく面白いんです。
    「みんな青春してるんだ」とすがすがしい気持ちになった。
    けれど残念。
    はじめのほうと終わりのほうが好きになれなかった。
    はっきりいってあんまり面白くないと感じました。

    なんでかな?
    しょっぱなが働かずに結局ギター弾き続けるだけの
    ニートの話だからか?それとも、締めが意味のないハッピーエンドのように感じちゃったからか?それはわからない。

  • モラトリアム5つ。「カツ丼は作れますか?」

  • むん
    町の中でいろんな人が実はつながりがあるんだよってはなし
    おじいちゃんがかわいい

  • 「カツ丼を作れますか?」と言う不思議なインターネットの書き込みで、結びついていく人たち。
    それぞれに悩みがあって、それでもその人その人の方法で決着をつけて、前に進んで行こうとする。
    老人の「私」が自分的にははまりました。自分もあんな風に、若いころの自分を忘れないように、年をとっていきたいと思いました。

  • 今は失われし、僕らの産まれた憧憬の時代。
    僕がハイハイしていた頃か、それとも幼稚園に通っていたのだろうか。昭和の時代よりずっと魅力的に感じる。セピアがかってなんていないあの夏へと。

  • 面白かった!

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著者プロフィール

電撃文庫『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『電波女と青春男』シリーズなどを執筆

「2023年 『安達としまむら(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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