初恋彗星 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • アスキーメディアワークス
3.91
  • (134)
  • (174)
  • (112)
  • (23)
  • (6)
本棚登録 : 1361
レビュー : 124
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048685849

作品紹介・あらすじ

ある夜、逢坂柚希は幼馴染の紗雪と共に、重大な罪を犯そうとしていた舞原星乃叶を助ける。
助けられた星乃叶は紗雪の家で居候を始め、やがて、導かれるように柚希に惹かれていった。
それから一年。星乃叶が引っ越すことになり、次の彗星を一緒に見ようと、固い約束を三人は交わす。
しかし、星乃叶と紗雪には、決して柚希に明かすことが出来ない哀しい秘密があって…。
精緻な構成で描かれた、狂おしいまでのすれ違いが引き起こす、『星』の青春恋愛ミステリー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ第二弾。
    小学生で仲良し4人組となった柚希、紗雪、星乃叶、琉生の
    大学生になるまでと、それからのお話し。
    なんというか、重い・・・
    重い想い・・・
    執着とでもいうのだろうか?
    ある意味、それを貫いたお話しだと思う。
    これこそが守るということなんだろうけど
    経験が無いから想像するしかないけれど
    これは受け止めきれなくて辛いわぁ~
    変な意味で引きずりそうです(-。-;)

  • 「満天の星空に君の声が」
    絶望し全てを終わらせようとした矢先。
    言葉にしていないのに態度で分かれという彼女は無茶を言うな。
    しかも弁解の余地も無く怒られるのは中々に理不尽だな。

    「流星群と未来の行方」
    変わらない日々に突然訪れた終わり。
    言い辛い事だろうがわかった時点で伝えれば、後悔のない思い出作りが出来るのでは。
    ただ何時もと同じようにというなら言わないほうがいいのかもしれないな…。

    「星降る君の公転周期」
    胸のざわめきを無視して出会う毎日。
    自分に向けられた好意に気付きながらも知らぬふりをして接するのはどうなのだろう。
    期待を持たせたあげく断るというのは何だか狡いな…。

    「巡り合う星」
    5年半の年月を経て彼女の元へ。
    病院という場所を目にした瞬間嫌な予感がしたが…。
    もしかして、彼以外はこの事実を知っていて隠していたのだろうか…。

    「初恋彗星」
    引っ越した先で起きた悲劇。
    父親の甘さを責めることは出来ないが、彼女を守ると決めたなら何かしら出来なかったのだろうか。
    少しずつ崩れ始めた嘘の世界だが、逆に言うとよくここまで隠し続けれたな…。

    「星の家族」
    全てを忘れた彼女との再会。
    ついていい嘘ではないが、彼女の嘘の世界があったからこそ何時迄も忘れること無く近くにいたのではないだろうか。
    狂っているようだが、それだけ好きな人に尽くせるのは凄いことだよな…。

    「星空にお祈り」
    母と父と一人娘の生活。
    愛する人に忘れられた挙句、父親として認知されるなど考えたくもない。
    ただ二人共彼女のことを本当に愛していたからこそ最期まで一緒にいれたのだろうな…。

  • 昨年の夏ごろに1と3作目を読み、シリーズを通して読んでみたいなと思った。遠くへ行ってしまった恋人への一途な思いと、幼馴染としてその男性のそばにずっといながら、男性の恋人に関する秘密を守り通すためにずっと嘘をつき続ける。切なさ満開の展開。最後にはそれぞれのキャラに「救い」があり、読んでいて一安心。一言で物語を例えるなら「切ない!」という言葉に尽きる。感想はこんなところです。

  • ずっと読んでみたかった綾崎隼さん。
    イメージやテーマは「星」の恋愛ミステリー。
    と帯にあるけど

    うぅーん…ミステリーなのか?という疑問。

    若くて蒼いプレアデス星団って感じ。
    柚希、星乃叶、紗雪、琉生が織りなす青春恋物語。

    私が柚希だったら、いくら遠恋といっても、こういうスタンスに疑問を感じるだろう。鈍感な子なのかな…。
    いや純粋なんだろう。柚希にツッコみたくって仕方がなかった。

    陽の光があたって輝く、柚希や星乃叶よりも
    明るい星の光で目立つことの出来ない、紗雪や琉生に
    魅かれてしまった。
    「命の木」のシーンでは、紗雪が健気だな…とじわっときた。
    琉生の存在にもう少し光を当ててほしかった。
    これで終わるなんて、もったいないキャラだー。

    勝手に想像&期待しすぎたのかな。
    アニメとかドラマ化すると、結構いいかもしれないと思いつつ
    読破。ワカマツカオリさんの装画&挿絵が絶妙で
    =星降る君の公転周期=の琉生の後姿に
    ドキッとしてしまいました。

    でもこの挿絵を見た瞬間、もしかして…と
    予想していたことが確信に変わった。

  • 「命の木って可哀想だなっていう話。善悪の知識の木より先にそこにあったのに、聖書の中にもきちんと記述されているのに、多くの人に忘れさられている」 不器用な紗雪、それが切ない・・・

  • 最後の方は大号泣してしまいました。

    柚希も紗雪も本当に強いな。
    本当にそう思います。
    もしも私の愛する人が星乃叶のようになってしまったら、
    最後まで添い遂げられる自信がありません。

    やっぱり強いなぁ。

  • 心を突き刺すような感情に襲われました。でも切ない、それだけじゃない。と私は思うのです。確かに切ないけれど、その中にあるものがとても温かいからこそ、4人の想いが強く交錯しているからこそ心に突き刺さるように響いたのだと思います。第五話終盤の言葉には本当に涙が出そうになりました。ハッピーエンドだとは言い切れないかもしれない。でもこれが彼らの愛するという想いの形なんだな、と。この本を読み終えた後はしばらく余韻に浸りたくなって次の本を読む気になれません。

  • 逢坂柚希と美蔵紗雪は幼馴染。
    継母を殺そうとしている同級生の舞原星乃叶を見かけた二人は、星乃叶を預かることに決めた。

    柚希と星乃叶の恋。
    紗雪の想い。

    切なくて苦しかった。

    紗雪は大切なものを片手で数えられる。
    この文章が、とても好きです。

    大切なものは多い方が良い。
    でも、そんなにたくさんあったとしたら、大切なものを大切にし続けることが出来なくなる。

    紗雪は、柚希と星乃叶だけが大切だったから、どれだけ自分が辛くても壊れそうでも…もう壊れていたとしても、守り続けていくことが出来たんだろうな。

    彗星、見れて良かった。
    どうか紗雪が、またどこかで柚希と星乃叶に逢えますように。

  • ツッコみどころは山ほどある。
    未成年がそんな人を雇う財力はどこにあるんだとか、それはいったいどんな手続きを取れば実現できるのかとか。
    何よりは、彼女が少しずつ成長していくのなら、いつか必ず真実を知るときが来るということ。
    一体それをどうやって乗り越え、彗星までたどり着いたのだろうかということ。

  • 綾崎隼の第2作。まさかそんなことが…。のさいごの後で知ったがノーブルチルドレンの最後のあたりでこの件について触れられていた。

全124件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2009年に第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞し『蒼空時雨』(メディアワークス文庫)でデビュー。「花鳥風月」シリーズ、「ノーブルチルドレン」シリーズなど、メディアワークス文庫にて人気シリーズを多数刊行するほか「命の後で咲いた花」などの単行本も刊行。講談社タイガでも「君と時計と」シリーズ(全4巻)を刊行。恋愛青春小説の書き手として10代20代女性読者から多くの支持を集めている。

「2020年 『盤上に君はもういない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

綾崎隼の作品

初恋彗星 (メディアワークス文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×