ヴァルプルギスの後悔Fire3. (電撃文庫 か 7-25)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 457
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048687676

作品紹介・あらすじ

どん底に落ちる-人生で必ず一度や二度は起きることよね。それは尖った杭を胸に突き刺されるようなもので、とても苦しいけれど-でも忘れないで。苦しみの中にこそ突破口が開けているのよ。あなたはそのための犠牲を払えるかしら。未来をすべて捧げる覚悟が-熾烈な魔女戦争で致命的な一撃を受けた霧間凪。ビートと浅倉朝子の助けを借りての逃避行中にも統和機構の刺客は容赦なく襲いかかる。織機綺は葛藤に苦しみ、勝っているはずの氷の魔女アルケスティスも不安に駆られる…封じられたはずの炎の魔女ヴァルプルギスが企む大逆転が既に始まっていたのだ。超未来の『奇蹟使い』をも巻き込む謀略が世界を歪ませるとき、弱り切った凪は己の正義を取り戻すことができるのか…?"炎の魔女"の物語、第三幕。

感想・レビュー・書評

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  • 急速に世界のバランスが変化していくなかで、統和機構の中枢の座に就こうと画策するマキシム・G(ゴーリキー)は、事件のカギとなる綺にねらいを定め、彼女の身柄を捕らえようとします。しかしビートと朝子の反撃を受けて、マキシム・Gはいったん手を引くことを余儀なくされます。

    ビートたちは、凪の身体に打ち込まれた杭をとりのぞくため、統和機構に所属する研究者の少女フェイ・リスキィのもとを訪れます。そこへ、綺を追ってきたアルケスティスが登場し、奇蹟の能力にめざめたフェイとの戦いがはじまります。

    どんどんストーリーが壮大になっていって、スピン・オフ作品ながらむしろ本編よりもこちらのほうが「ブギーポップ」シリーズの世界観の中軸にかかわる物語になってしまっている印象がありますが、著者がどのようなしかたでこの物語の結末をつけるのか、興味があります。

  • 2023/04/23 読了
    私は置いてかれてて訳わかんないままとりあえず読んでいます。しかしオチはちゃんとしてた。他の人の感想見て4巻どうなるか気になるけど、やっぱり置いてかれるんだろうなって思ってる。
    出版順に読んでる上遠野浩平作品の数を数えてみたら、後20冊ぐらいある。でも置いていかれがちだからもう読みたくない…。たすけて…

  • 話のスケールが大きくなってくる。ブギーポップは出て来ないが、もう出てこなくて良いのではないのだろうか。

  • 話は大きく展開してきたが、ついて行けない部分もあって多少気持ちがだれた。

  • やっと読了。何故か積読山脈の底に埋もれてた。

    外伝とはいえ、ブギーポップの関係者が総動員されている話。
    ちょっとクロスがすぎて、作者全作を追いかけていないとわからない
    部分があるのはどうなんだろう。

    とはいえ、最後でどんでん返しでラスボスが判明。
    最終巻も一気読みの勢いがあったりする。

  • 挿絵だと「胸に杭が刺さっている」というより胸の谷間に棒を挟んでいるように見えてこれは……

  • 深みに嵌る第3幕。

    凪、綺、正樹の3人が別々の立場に分かれる。
    自らの意思など皆無に。

    ブギーポップとは違って外伝の話は熱い!

    "炎の魔女"ならぬ"氷の魔女"となった凪と合流した綺、凪に殺意を抱き始めたビートと合流した正樹、ヴァルプルギス率いる統和機構の集団。

    あー次の最終巻が気になる!


    ただし今回はここまでー

  • ブギーポップシリーズで好きなキャラが“炎の魔女”こと霧間凪。彼女の中にいた本当の“炎の魔女”ヴァルプルギスと、宿敵の“氷の魔女”アルケスティスとの熾烈な「魔女戦争」もこの巻で急展開を迎える。敵も味方も正義も悪も、過去と未来までもが渾然一体となって突き進むこの物語はまだ続く。形勢逆転し、意外な展開で一区切りつけた魔女たちの物語、果たしてどんな結末をつけるのか?

  • このシリーズ、作者の他の作品に比べて妙に読みやすい。
    ストーリー的には、ココに来て遂に属性反転とかすげー展開になってきた感じ。
    ようやく敵が誰なのかはっきりしたし、クライマックスに向けて盛り上がっている。
    キャラクターもマキシム・Gやフェイ・リスキィなど魅力的な新キャラも出てきたし、釘斗博士が何かみなぎってきていて良い。

    個人的には釘斗博士もMPLS化して世界の敵になるんじゃないかと期待していたけど、最後の最後で小物的にやられちゃいそうな気もしてきた。
    引き続き、彼の運命に注目していこうと思う。

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著者プロフィール

第4回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞。『ブギーポップは笑わない』ほかシリーズ著作多数。

「2019年 『ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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