永遠虹路 (メディアワークス文庫)

  • アスキー・メディアワークス (2010年7月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (306ページ) / ISBN・EAN: 9784048687744

みんなの感想まとめ

多様な視点から描かれる恋や人間関係の物語が織り成す、心に残る作品です。舞原七虹を中心に、様々な時系列とキャラクターの想いが交錯し、物語が進むにつれて彼女の内面が徐々に明らかになります。物語は終盤に向け...

感想・レビュー・書評

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  • 花鳥風月シリーズ3作目。
    舞原七虹を中心に様々な時系列。そこに関わる人達を描いた物語。
    他シリーズでも。そしてこの物語の終盤まではなかなか見える事のなかった七虹の想い。
    他の視点での6つの物語の後、最終章での結末。
    引き込まれました。
    こちらもあの「舞原家」の話とは一線を置いたかたち。
    次のシリーズも読んでみようと思います。

  • 「朱夏」
    隣の部署に派遣された女性に恋をして。
    ズルをしても有効な約束という事は、始めから断る気はなかったという事なのだろうか。
    ただ普段書くことのないような漢字を指定してきている辺り微妙だよな…。

    「燈心蜻蛉」
    夢を目前に絶たれた道。
    いくらかは努力で賄える部分もあるだろうが、天性の才能には敵わないだろうな。
    届けたい人に届かないものを作り続けるというのはモチベーション等を考えても難しい事だろうな。

    「黃繭」
    机に描かれた星空をきっかけに。
    伝えないというのが一番後悔が残る選択肢なのではないだろうか。
    文章でなく分かる人にしか伝わらない落書きというのは面白いな。

    「翠陰」
    想い人の相手は友人で。
    見下されているように感じるというのは自らが負けていると認めてしまっているからなんだろうな。
    美人だからというのは永遠に付き纏う言葉なんだろうな。

    「蒼葉闇」
    隣の家に住むもう一人の妹。
    自分の周りで勝手に推測した答えで盛り上がられるのは不愉快だろうな。
    相手の機嫌を損ねた後、逆に不満を言うのは自分のことしか考えて行動していないからなんだろうな。

    「藍の華」
    生きる理由になってくれた人。
    他人からしたらそんな事でと思うことでも、当事者にとっては大きな問題になることもある。
    自分の言動一つで誰かの未来が変わることだってあるのかもしれないしな…。

    「紫陽花忌」
    遠回りをして再び見つけた居場所。
    好きだからこそ傍にいるだけでは物足りなかったのだろうな。
    一緒に何かを共有するからこそ自分の居る意味が実感できるのだろうな…。

  • ずいぶん遠回りで、長い長い旅をしているような、そんな恋の物語。ひたすらに不器用で、ありったけの力で背中を押してたくなる。もっと信じてやれよと言いたくなる。きっとその思考には至らなかったんだろうなとは思うものの、きっとあの時から恋に落ちていたんだろうなとぼんやりと思う。だけど彼には、勿論彼女にも、時間が必要だったのかもしれない。
    ただ、この物語をハッピーエンドという言葉で締めくくることには抵抗がある。それは読後にもやもやしたようなものが残るから。最後まで語られなかった人たちのことを想うから。永遠虹路という物語に生きる人たちはみんな情が写らずにはいられない不思議な魅力がある。だからこそ彼らをもっと追い続けていたかったという気持ちがどうしても残ってしまう。だから彼らのその後が気になって仕方ないのです。とにかく、みんなが幸せに生きていてくれるのなら嬉しい。だって七虹は幸せを手に入れたのだから。

  • 登場人物たちの不器用で思慮深い、想い人を一途に想うお話は素敵でした✨

  • 人の気持ちが繊細にわかりやすく書かれていて読みやすかった。短編ごとに一つ一つゆっくり読んでいたので、じっくり楽しめた。読んでいると心が落ち着く本だった。綾崎さんの違う作品も読んでみたいと思った。

  • ちょっと遠回りが過ぎるかなぁと思いました。相変わらず、心情は丁寧に書かれています。この先も読み続けるかは保留です。

  • 舞原七虹と、その周りの人たちのお話。

    会社員である夏目瑛太から始まり、同じバンドメンバーの伊東和也、そして天文学部へ誘ってくれた保科彩翔、子供の頃からの知り合いである楡野世露へと時間は遡っていく。

    七虹が誰を想っているのか、誰の為に歌っているのか、そして歌をやめる理由が、読み進めていくうちにわかってくる。

    居場所となってくれた人が、自分の歌を望んでいた。
    だから、その人に聴いてもらう為だけに歌っていた。
    例え、その人に彼女ができても、自分がただの妹のような存在だとしても。

    そんな一途で健気で不器用で、そんな七虹を好きになった永遠虹路でした。

    遠回りをしても、やっと七虹の想いが届いたんだから、二人にはこれからもっともっと幸せになってほしい。

  • この作者さんにしては珍しいのかもしれない。
    たまにはこんな感じでもいいんじゃないでしょうか。
    もっと増やしてもいいと思うよ。

  • ワカマツカオリさんが好きで、このシリーズを集め始めました。
    若い人向け??かも知れないけど、年甲斐もなく(笑)キュンキュンしちゃいます。
    言葉が綺麗で、会話が綺麗なとこが気に入ってます。

    ただ・・・舞原一家が覚えきれず(笑)
    そしてキラキラネームが読めませんw

  • シリーズ第3弾。
    今回の主人公は舞原七虹(なな)。
    今回も、話によって目線は変わるんだけれど
    彼ら彼女らが見ているのは舞原七虹。
    なんというか、やはり変な重さがある話だったりする。
    一途といえば、そうかもしれないけれど、異常なくらいの一途さだ。
    そのためには、仲間でさえ捨てることができる。
    どこかで誰かが傷ついたり、諦めたり、期待を持たせておいて
    どん底に突き落とす。
    どうしても誰かに悲惨な運命を背負わせたいとさえ
    思ってしまう。
    やはり、どうしても受け入れられないなぁ

  • 「蒼空時雨」「初恋彗星」に続く三作目。

    一番面白かった!!

    相変わらず
    「よく考えたねー・・・」
    ちゅうような登場人物の名前やけど、面白かったです。

    基本的に各章は主観で話が進んで、過去のことを滔々と語ってるような印象なんやけど、過去のことをいうてるわりに
    「○○することになる」
    ちゅう書き方がすごい違和感がある・・・(笑)。

    おかしくはないんやけど、こういう表現の仕方ってすごいなあって思います。
    なので著者はちょっと独特の世界観があるのかも。
    その
    「○○することになる」
    の、方向が、「雨」や「星」は、ネガティブやったので

    「危ういなー・・・」

    って思いながら過去二作を読んだけれど、今回は過去にさかのぼればさかのぼるほど、そこに「救い」があるような気がした。

    一話で登場した七虹の、大学生、高校生、中学生、と、章ごとに過去の話へさかのぼっていく構成がすっごいよかった。

    なるほど!
    人の根本的なところは子どものころにできあがってるもんね(特に恋愛)!

    これが小学生のときに楡野兄妹と出会うところが二章となってたら、1冊を通して単にじれったいだけの話やったかも。

    敢えてさかのぼっていく(構成にした)ところで、七虹のことがより気になったし、また、最終章で出てきた七虹があまりにも人間臭かったので、途中で佳乃がいうたとおり、

    「見た目のインパクトよりも中身はふつう」

    やったんやな、と、思えた。

    今回の恋愛は救いもあったし前向きでした。
    これは、いい。>これなら、いい!

    しかし、舞原一族はいったい何なんだ。
    しかも千桜家ってなんだよ・・・。

    また登場人物が増えた?
    ちゅうかごめん、「蒼空時雨」で登場した子たちの名前はもう忘れたよ・・・。双子とか、いたよね・・・。
    もー、だから、無駄に複雑な名前にするからー・・・。
    しかもその「無駄に複雑な名前」にも、意味があるんかな? どうなの?


    ちなみに今回のヒロイン「七虹」は、「ななこ」やと、思ってました。


    佳乃ちゃんとの中学時代の話が見るに耐えなかった・・・(笑)。
    著者は中学生女子を経験したのか!
    と、ツッこみたくなるくらい、リアリティに溢れすぎている・・・。

    月島と佳乃と七虹の三角関係とかもう、どうよあれ!!
    佳乃にイラッとするけど、なんでイラッとするんかいうたら、似たような経験を自分もしていて、なおかつその過去はもう消しゴムで消し去りたいくらい、「恥ずかしい思い出」やからやんね!!

    月島の告白を断った七虹に
    「最低」
    とかいう佳乃は完全に八つ当たりやし、意味不明。

    もし七虹が断らずに月島と付き合うことになったら、
    「七虹は私の気持ちを知っていて、月島と付き合った」
    なんて、七虹を悪者にできるもんね。ようは、自分可愛さ。

    大人になった今なら、月島に
    「佳乃のことが好きだ」
    と、相談された時点で
    「私は月島のことが好きだから協力はできない」
    と、ハッキリいうべきなんやろうね。

    30才になった佳乃はそういうこともできる子になってるみたいやし、本来のサッパリした性格がいいように出てるようなので、よかった。


    著者のあとがきのノリにはついていきにくいけれども、「過去作のキャラクターが登場する小説も書いてみたい」と、書いてあるので、続編がまだあるのかな!?
    わー、あるならぜひ読みたい。

    でもほんま、名前はもっと簡単なものにしてほしい・・・。笑

    (2015.12.5)

  • 舞原七虹(なな)の本当に好きな相手は誰なのか?という点が話の中心。その過程が章を進めていくごとに明らかになっていく仕掛けは面白い。相手が誰なのか簡単に途中でわかってしまうのは少し興ざめしたが。あと七虹の理解者の医者、不知火とのやり取りはおかしい。「蒼空時雨」もそうだが、この作品も今の梅雨の時期に読みたくなるのはなぜだろう。ワカマツカオリさんの絵も関係しているのかな。他の作品は図書館にないので古本屋で気長に探しながら読んでいきたい。

  • 再読です。

    こんな話だったっけ~?って感じで読んでました。
    結果、思い出せず…(笑)

    双子大好きな夕空のやりとりも、今読めば絶対忘れないぐらいの衝撃的な場面なのに…思い出せなかった…(笑)

    喧嘩したときは、悪くない方が謝る。のやりとりは笑いました。



    親戚の家に引き取られた七虹。
    心を閉ざして一人でいるところを、同級生の佳乃の兄、世露に見つかり、心を開いていく。

    世露を通して佳乃と七虹は仲良くなった。
    佳乃はクラスメイトの男子が好きだったが、その男子は七虹を好きだった。その相談を佳乃が受け、ショックだったが、好きな男子の頼みだからと、七虹に付き合うようにいうが、七虹はその男子が好きじゃなく、断ったせいで佳乃と絶縁。

    七虹は世露が好きだったが、世露には恋人の莉湖がいた。
    世露は七虹の歌声が好きだったから、歌手になるように言った。
    七虹はその通りに歌手デビューに奮闘したが、その直前で世露の耳が聞こえなくなった。
    七虹は、命をかけて組んだバンドをやめた。

    それから契約社員でOLの仕事をし、世露は莉湖と結婚。
    まだ世露が好きだった七虹は、職場の夏目の受け売りの「諦めざるを得なくなる携帯をキャリアごと変える」を実行。

    世露の結婚式をきっかけに、学生時代に仲違いした七虹と佳乃は仲直りをした。

    世露は結婚後、イラストレーターの仕事を24時間し、莉湖に構わなかったせいで莉湖は職場で出会ったドイツ人と結婚。
    携帯をキャリアごと変えた七虹は、そんなこと知る由もなく、佳乃とランチの約束をしたら、高校の先輩、夕空が一緒に参加。
    そこで七虹が世露のことを好きだと夕空が告白。
    佳乃は七虹に、世露は離婚したと伝えた。

    夕空と佳乃の計らいで、佳乃と七虹二人で世露の家に行く予定を、七虹一人で行かせることに。

    結局、二人は遠回りしていたってこと。

  • 人が人を想う気持ちが綺麗に書かれている本作。綺麗すぎて現実離れしている印象を受けてしまった。ベタベタな恋愛小説ではなく、大切な人を一途に想う心が主軸となっているので、とても読みやすかった。

  • 七虹が歌を辞めてしまったのはそんなことがあったからなのね。

  • 雨の日の話

  • 正直うーんって感じでした。
    名前のキラキラ感というかラノベ感というか当て字感というかがなんか気に障るし主人公のスペック高すぎて共感できないしみんな主人公にぞっこんすぎてちょっと引くし、そういう構造なんだとわかっているけど一番佳乃ちゃんがいいキャラだと思った。妹ちゃんの扱い可哀想すぎるし。多分現実に存在しても、この主人公は男の子にはもてるけど女子の味方は得にくいタイプですよね…罪はないけど
    彼女の美しさの形容(白皙とか普段使わないからなあ)とか、最初の二章の社会人とバンドの、こういう感じなのかなーっていうのは参考になりました。
    全体的に一般恋愛小説をかじってみたラノベ寄りの作品だと思いました。

  • 昔読んだのを図書館で借りて再読。

    誰もが羨む美しい容姿、素晴らしい歌声の才能がある舞原七虹。
    彼女について職場の同僚、高校の先輩、幼馴染の視点から見つめる。

    夢が叶うあと一歩のところで、その目的を失ってしまった七虹は何の未練もなく夢を諦める。
    才能があって夢が叶う目前にいたら誰だってそのまま突っ走るだろうに、彼女がきっぱりと身を引く所に、潔いというか頑固だなぁと思えた。
    あとは好きな人が手に入らないとわかっても、彼の人生最大のピンチには駆けつけて最大限の力になっていたのが、もう七虹の気持ちは恋じゃなくて愛なんだなと。
    最後は想いが届いてよかった。伝え方がとても素敵だったな。

    でも、高校時代に惹かれた彩翔ともし両想いになっていたら、七虹は世露のことちゃんと区切りつけられたのかな。どうなんだろう。

    七虹の心情が語られることはないけど、花鳥風月シリーズでは一番好きなキャラクターかも。
    あと夕空の変態キャラも面白くて好きだな。

  • ヒロイン「七虹(なな)」を、周囲の人物の視点から描いた物語。

    どんどん過去にさかのぼって行く形式で綴られ、謎につつまれた七虹の行動の意味がわかってきます。

    すれちがい、ちょっとせつない、物語。

  • 綾崎さんの3作目の虹の恋愛ミステリー
    かなり遠回りな恋だったけど、綺麗に収まってる印象でした

    先にノーブルチルドレンを読み終わったけど、その時は特に気にも留めなかった
    でもこれを読み終わってから「愛情」を改めて読むと、吐季と七虹の件の意味がわかってきます

    七虹の考え方は嫌いではありません

    すこし大人な感じの物語でした

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著者プロフィール

2009年に第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞し『蒼空時雨』(メディアワークス文庫)でデビュー。「花鳥風月」シリーズ、「ノーブルチルドレン」シリーズなど、メディアワークス文庫にて人気シリーズを多数刊行するほか「命の後で咲いた花」などの単行本も刊行。講談社タイガでも「君と時計と」シリーズ(全4巻)を刊行。恋愛青春小説の書き手として10代20代女性読者から多くの支持を集めている。

「2021年 『セレストブルーの誓約 市条高校サッカー部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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