断章のグリムXIIIしあわせな王子・下 (電撃文庫 こ 6-27)
- アスキー・メディアワークス (2010年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048689298
感想・レビュー・書評
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「悲劇のない家」
互いに隠していることが。
危険の有無は当たり前だろうが、それよりも化け物だと知って連れ去っているのが危険だろう。
「幸福のない城」
自分たちの不祥事を隠す。
友人の死体と遺書にパニックを起こすのは仕方ないが、警告文の存在を軽視しては駄目だろう。
「不幸のない巷」
彼の作品は複数要らない。
監視者となるべき者が狂った思考になってしまえば、壊れてしまった子を護れなくなるだろう。
「体温のない像」
殺し切ることが出来ない。
発狂を繰り返す生きる屍の命を奪う度に感情が消え、心も壊れ不安定な状態になったのだろう。
「高炉のない町」
無関係の人からも欲しい。
復讐者となり首謀者たちに仕返しをするなら分かるが、周りを巻き込んでしまうのは違うだろ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安奈をいじめていた少女たちの身につぎつぎと奇怪な出来事が起こります。蒼衣は、彼女たちに連絡をとって、自分たちが救うことができるかもしれないといいますが、混乱に陥った少女たちは彼の提案にしたがうことなく、一人ずつ恐ろしい目に遭っていくことになります。
安奈と亮介を中心として巻き起こった今回の泡禍のメイン・ストーリーは、これまでにくらべると比較的シンプルな構成だったように感じます。ただ、これまでも蒼衣の「断章」にまつわる情報がときどき記されていましたが、最後に思いもかけなかった展開を迎えます。これには、正直にいっておどろかされました。 -
後味がとても悪いです。
泡の現象も凄惨すぎて・・・
でも<これぞ断章のグリム!>ってのを
思い出させてくれました。 -
続きが気になる、けどこのまま一気に読むのは辛すぎる。そんな巻でした。甲田先生久しぶりだったんですが、展開がなんというか…凄絶。後味が苦すぎて冷静な感想が出てこない…。
最後の最後で雪乃さんの存在にちょっとだけ救われた感。なんかもうホントに雪乃さん大好き。
あとはいじめカッコ悪いとか可南子さんかわいいなとか。 -
今回ばかりはネタバレ聞いてしまっていたのを激しく後悔した。くそぅ。
今回は結構わかりやすい配役で展開した方かなと思うんですが、目の前で起きてることに注意を持っていかれてしまって、そちらに気が向く暇がありませんでした。
こういう、嫉妬や遊びなんかで人に辛く当たっていた人が酷い目に遭うという展開は可哀想とも思いますけど、ほら見たことかとちょっとすっきりしてしまう部分が(苦笑)。
怪談話とかで、因果応報が語られなくなってからイジメやら殺人が無節操に起きてる気がするなぁと、関係ないことも考えてみたり。 -
今までで最も狂気に満ちた巻。かなりグロテスク。
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とても久しぶりに読みましたがさすが甲田さん。やっぱり文章がグロいエグイ。読んでて何度想像しそうになるのを抑えたことか。しあわせな王子の設定は、今までの設定より私には理解しにくい印象を受けました。ちゃんと読みたいのに、読めない。そんなお話でした(笑)
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913.6 コ13 登録番号8078
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