生贄のジレンマ<上> (メディアワークス文庫 と 1-3)
- アスキー・メディアワークス (2010年9月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048689328
作品紹介・あらすじ
「今から三時間後にあなたたちは全員死にます。ただし生き残る方法もあります、それは生贄を捧げることです」卒業を間近に控えた篠原純一が登校してみると、何故か校庭には底の見えない巨大な"穴"が設置され、教室には登校拒否だった生徒を含むクラスメイト全員が揃っていた。やがて正午になると同時に何者かから不可解なメッセージが告げられる。最初はイタズラだと思っていた篠原たちだが、最初の"犠牲者"が出たことにより、それは紛れもない事実であると知り…。
感想・レビュー・書評
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むちゃむちゃおもしろーい!
映画見てるような感じ。
続きが気になる!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
海しか見えない景色には飽きないよ!
同じ景色は予想以上に精神を疲弊させないよ!
なので
が出る本には本当に萎える…
やっぱりバトルロワイヤルを越えるのは無理そう。
ちょっとくどいから続けて読むのがしんどい…
キャラが全員うざく、会話文が硬く
いつの時代の人だよっ。 -
初めの方は王様ゲームみたいな感じかもと思ったが、それよりも心理描写や書き方がしっかりとしている。
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ゲームの設定に多少辻褄があわないのでは?と思うところもあったけれど、程よく楽しめた物語だった。
篠原純一を中心に物語は展開していくが、そこには目には見えない積み重ねられた「絆」が重要になってくる。
思い返すと、純一を助けようと動いた・・・もしくは助かってほしいと願った・・・人たちは皆、純一と教室外で個人的な繋がりがあった人物ばかりだ。
逆に言えば、それ以外の人物とは人間関係を積み重ねる時間を作ろうとしていなかったことになる。
追い詰められた状況下では、人は親しい人間から助けようとするのではないか。
担任教師が最後に会ったときに純一に告げた言葉が、そのまま人との関わることの大切さを示唆しているような気がした。 -
【『殺戮ゲームの館』の著者・土橋真二郎が、ジレンマの本質を世に問う問題作!】
「今から3時間後にあなたたちは全員死にます。ただし生き残る方法もあります、それは生贄を捧げることです――」
卒業を間近に控えた高校生の篠原純一が数週間ぶりに登校してみると、何故か校庭には底の見えない巨大な“穴”が設置され、教室には登校拒否だった生徒を含むクラスメイト全員が揃っていた。
やがて正午と共に何者かから不可解なメッセージが告げられる。最初はタチの悪いイタズラだと思っていた篠原たちだが、最初の“犠牲者”が出たことにより、それは紛れもない事実であることを知り……。『殺戮ゲーム』の著者・土橋真二郎、待望の最新作!! -
本屋に行って、とにかく何か本が買いたくて、ポップを見て買いました。
バトルロワイヤルをどうしても思い出してしまう。
向こうの方が殺し合いをする、という点で緊迫感が半端なかったけど。
この子達のような状況になったとき、クラスにあんまり溶け込んでなかったり、休みがちだったり非協力的だったりする人が投票で選ばれるのは、まあ仕方ないことなのかと。
だから篠原くんが東山くんに言われたことでショックを受けてましたが「いやいや、あんたしゃーないでしょ」と思ってしまった。
私がこの中にいたらどうか……。
まあ、絶対生贄に志願はしないかなあ。
投票も、一番目とか二番目に選ばれるということはない(と思いたい)けど、人数が減っていったら、今に選ばれてしまうくらいの存在だろうなあ。
それにしても重要人物に女子が多すぎ。
この設定だけで上中下まであるなんて、続くの…? と思ってましたが、まだまだ篠原くんとレイの関係とか、謎が多そう。 -
囚人のジレンマをモチーフにした頭脳戦のバトルロワイヤル
というようなテイストで、最初にほとんどルールが明かされないため
今行われているゲームがどういうルールで何かゴールで
どうすれば生き残れるのか?というところを探っていく・・・
というのが上巻での内容。
ただ、心理描写を丁寧に描いているのはわかるのだけど
同じような思考のループを繰り返し描く形になるので
冗長に感じられる部分も多く、もう少しすっきりできなかったのか
という不満も残る。
よく考えられていると思えるだけに(今のところ)
それが少し残念だった。 -
リアルな高校生の心境を描いているなぁと思いました。私も、同じ状況下に置かれたら集団行動しか出来ないと思います。まだ社会に出たことのない彼らが、生き残りをかけて必死に思案していく姿。応援したくなりました。
ゲームの設定もすごく面白いです。ただ、ちょっと雑すぎ?(笑)というところもありますが(笑)
ラストの終わり方、どうなっているのかなんとなく想像はできますが早く続きが読みたいです!