ルポ 電子書籍大国アメリカ (アスキー新書)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.40
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  • (1)
本棚登録 : 290
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048689601

作品紹介・あらすじ

日本でも電子書籍元年を迎えた2010年。アマゾン、グーグル、アップルの真の目的は何か?本の電子化で読書習慣、思考の仕方、出版社・著者・読者のあり方はどう変わっていくのか?電子書籍とブックピープルの未来地図がここにある!電子書籍市場の最前線からレポート。

感想・レビュー・書評

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  • うーん..
    納得出来る部分もあったけどなんだかなぁという気もしないでもない

    リアル書店vs電子書籍の攻防みたいなとこは面白かったー
    ただ筆者の主観が多くて、何を裏付けにして書いているのかなあと思ったり。

  • 2010年刊行。米国の出版・書籍販売業界の実情を、日本と比較しつつ説明したもの。著作権をめぐる紛争は興味深いが、現在の日本では、出版社と著者間でまともに契約してないので、両者間の議論は発生しようがない。その意味では、電子書籍化権や映像化権の帰属等を予め契約で定める方向にならないと議論は進展しないと思う。なお、米国で「著作権者の許諾を得ないままアマゾンが電子書籍化した本につき、著者のクレームのため当該書籍を購入したユーザーが閲覧できなくなった問題について、アマゾンは当該ユーザーに15万㌦支払った」ことは驚嘆。

  • NY在住の出版エージェントが、アメリカにおける電子書籍の現状を報告してる一冊。

    日本では今一つ普及してない電子書籍だが、アメリカでは既に普及してるということで、色々と勉強になった。

  • ブログ『本とマンハッタン』の管理人、大原ケイ氏が著者で、
    今まで読んできた電子書籍関連の本とは視点が違っていたのが面白かった。

    講談社、ランダムハウスを経て出版エージェントからの視点で語る
    アメリカと日本の出版業界の比較から、
    電子書籍トレンド、独自の観点で解説してくれる。


    細かい数字を元にした分析ではなく、
    日米出版業界を肌で感じてきた、著者の言い回しが
    妙に説得力があり、読みやすい。

    特に、日本に居るとどうしても見えないアメリカ出版業界、
    日本人とのお国柄の違いによる出版文化の違いが
    例を上げて説明されており、『なるほどー。』と感じた。



    各章は以下のような構成になっている。
    1 未来型読書体験の幕開け
    2 シリコンのようにしなやかなアメリカの出版社の対応
    3 アマゾンの本当の力
    4 電子書籍の値段と印税
    5 電子書籍で70%のおいしい印税生活が実現するのか?
    6 アップルが電子書籍にもたらした功罪
    7 本の未来をパワフルに模索している業界人たち
    8 アメリカ電子書籍の最前線では
    9 電子書籍化は"出版文化を守る"ことにならないのか?



    印象深かったのが、
    6章の『アップルが電子書籍にもたらしさ功罪』での
    ・スティーブ・ジョブズの模索 の段落。

    一方で、アップルのiPadは、今のところiBookstoreのアプリを見る限り、CEOスティーブ・ジョブズが「電子書籍の世界を変える」と豪語するわりには、電子書籍の未来像が浮かんでこない。
    <中略>
    そして、残念なながらスティーブ・ジョブズがさらにわかっていないのは、本とは、自由に思想を伝え合うためのメディアだということだ。アメリカは世界の中でもまだ歴史の浅い国だし、1976年に創業したアップルが企業として誕生してから、そんなにまだ時間がたっているわけでない。しかし、彼は「本」というメディアに託されたドロドロの過去の歴史が、iPadというピカピカのガジェットで洗浄できると思い込んでいるようである。


    賛否両論よく言われる、コンテンツのアップル審査の件について。
    アップルフィルターをくぐり抜けてきたコンテンツしか、アップル製品では販売できない。という、オープンではない世界。
    アプリだけではなく、
    これが、書籍にも適応されるので、実質の検閲状態になっている。

    コレも、IT業界やマーケティング側に人間にとっては
    ジョブズ天才!(だけじゃないけど)と評価される一方で、
    出版業界視点から見た本質を捉えた観点が印象的でした。

    最近少しずつだけど、iPadに対して「?」マーク飛び交っているような。。。。

    あの、『革命的なデバイス!』『紙の書籍は全部iPadに食われる』とか言われてきてから、
    わずか数カ月間、冷静になってみると「使いどころが解らない。」「大きすぎる」とかの声も出ているようす。

    まぁ、自分は、寝ながらRSSリーダーで記事やブログチェックできるだけで、
    買って良かったとは思うんだけど、それでも予想よりは電子書籍のコンテンツ数は少なく、
    意外と盛り上がっていないのかな?と思ってしまうほど。。。

    少年ジャンプ系のジャパニーズマンガも暴力性がある。だとかで
    はじかれている現状としては、時代に逆光する反オープン性思想に、
    やっぱり避難されるのは、うなずけるかも・・・。



    あと、これからの電子書籍界の予想としては
    第2の波として、圧倒的なコンテンツ量のグーグルエディションズの
    サービスインについて。

    キンドルやらiPadやら
    プラットフォーム戦争で盛り上がっている中、
    Googleさんが地道に時間と莫大なお金を投資してきた、
    「ライブラリープロジェクト」。

    全ての書籍を電子化に!ってな、合言葉でスタートされた
    地道なスキャニング作業も、一段落して、今年秋から開始されるとのこと。

    ゆくゆくは400万タイトルが揃うみたいだし、
    コンテンツの波に全てが飲み込まれてしまう夜明け前ってところかな。


    それらをも踏まえて
    今後、この電子書籍業界がどのように発展していくのか?
    はたまた、時代に求められないまま衰退していくのか?
    という可能性を傍観するのが、今熱い!!

  • 3年ほど前の書籍。この3年で大きく電子書籍ビジネスが進展したことは本書を読むと分かる。
    本書の時点では日本で電子書籍はまだ市場に出回っていないし、アメリカではキンドルが必ずしも市場の勝者ではない。
    私は本書をキンドルで読んだ。理由は簡単で、キンドルのセールで安く売られていたから。電子書籍の本を電子書籍で読んでみたかったから。
    そういう意味では貴重な体験をした。普段はキンドルで読んでいたが、電車の中で身動きできないほど混んでいる時にはiPhoneのキンドルソフトで読んだ。狭くても読める!
    したがって読了まであっという間で、時間を持て余すことがなかった。これぞ電子書籍&クラウドのなせる技!
    内容自体は作者のアメリカでの事情通ぶりを充分に発揮させている内容であったが、示唆に富むものではなかった。
    表題通り「ルポ」で未来を占うものではない。

  • 著者である大原ケイさんののTweetを読んでいて、Kindleを買ってロマンスの原書読んでみようと思い立ちました。
    Kindle版がセール価格になっていたので、購入。

  • 電子書籍の台頭目覚しい近頃、アメリカでは日本ほどセンセーショナルな扱いは受けていないのだそう。
    多様性を尊重し絶えず変化することが当たり前な社会性からか、読者や出版社などのステークホルダーが電子書籍を一つの読書スタイルとして素直に受け入れ対応しているのだ。

    翻って日本と言えば、紙の本が無くなってしまう、著作権は、、既得権益を守りたい、、そういった「一つの合意された定義」を作りたい人々のせいで、結果みんなが不幸にならなければ良いと思うが。

    私と言えば、この本をまさに電子書籍(iPhoneのKindleアプリ)で読んだ。電車やバスで本を取り出すストレスの無さ、マルチデバイスでしおりの共有、気になったセンテンスにマークしてTwitter投稿など、使ってみて初めてその使い心地の良さを実感しとところ。

    新刊の良さ、古書の良さ、電子書籍の良さ、それぞれをじっくりと味わえる幸せな読書生活が今後も続けられる事を願って止まない。

  • キンドルで読んでみた。
    アップルとアマゾンの戦略の違い、アメリカの出版事情など、日本の電子書籍と状況の違いがよくわかった。

  • kindle版で読み終えました。読ませる文章でとても興味深い内容でした。文章を書く際のお手本としたい人です。

  • 2012.8.7

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著者プロフィール

日米で育ち、バイリンガルとして講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わり、2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。GoogleのブックスキャンプロジェクトやAmazonのKindle発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。ブログ(oharakay.com)やツイッター(@Lingualina)を発信中。

「2015年 『日本の作家よ、世界に羽ばたけ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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