絶対城先輩の妖怪学講座 五 (メディアワークス文庫)

  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048690386

感想・レビュー・書評

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  • 今回は河童が大きなテーマですね。いつもきちんと参考文献を当たっているのはさすが。

  • 「河童」
    全国の川や沼に伝わる妖怪。
    馬を川に引きずり込んだり、泳いでる人間を襲って尻子玉を奪ったりするお馴染みの行動様式がある。
    人の想像が相まって今知る河童の姿が出来たと考えると、人間の想像力の広さには驚かされるな。

    「目々連」
    廃屋の障子に無数の目が現れるという怪異。
    江戸時代の絵師により創作された妖怪であり、伝承などは一切記録されていない。
    大人の事情があるとしても、制約を後から変えてまで子供に強制させるのはただ権力を行使しているだけだよな…。

    「雪女」
    雪の夜や吹雪の日に屋外に現れる、若い女性の姿をした妖怪。
    中国地方以北のほぼ全域に伝わる妖怪で、その容姿や行いは地域によって様々である。
    吹雪の中あんな状態のものを見たら、誰でも妖怪の類と勘違いしてしまうだろうしとても恐怖だろうな。

    「多邇具久」
    日本神話において蟾蜍を指す呼び名。
    蛙は田の神の使いであり、雨を呼ぶ存在として全国的に信仰されている動物である。
    蛙にこんな呼び名があるうえ、こんな神聖な生き物だったとは知らなかったな。

    「ひょうすべ」
    九州に伝わる川の妖怪。
    人間に近い外見的には古いタイプの河童であり、武力でもって河童を統べた役職の名称である。
    お互いの利益の為に結んだ約束を、自分たちの利益の為に無茶苦茶な理屈を盾に破るのは良くないよな…。

    「雪男」
    青森、長野、徳島などに伝わる山の妖怪。
    亡くなった彼女はいったい何を調べていたのだろうか…。

  • このシリーズを読むといっつも思うんやけどね・・・。

    うん・・・。

    私、全然妖怪に興味はない・・・(笑)。

    じゃあなんで読むねん! って、なんやろう、前作からも思ったけど、

    絶対城先輩と礼音ちゃんがわかりやすくラブい・・・。

    エッ・・・。ま、まじで・・・。このシリーズに恋愛要素はまったく期待してなかっただけに、
    「絶対城先輩可愛すぎかっ!!」
    と、おたく的なツッこみをかましたい。
    これは、杵松さんポジションがおいしすぎる・・・。

    こんなけ可愛く恋愛する絶対城先輩を間近で見れるなんてものすごい眼福ではないか・・・。

    あ、いやいや、ここはキュンな恋愛どころではないのかな?
    絶対城先輩の過去含め、次作で色々なことが明らかになりそうなので早く続きを借りよう。


    あとはもう、礼音ちゃんが面白すぎる。何この子ピュアすぎるわ!
    野生のダチョウと戦うとか、ピュアすぎるわ!! えっ、そっち!?

    可愛すぎる絶対城先輩にはピッタリの男前少女。
    煮え切らない(いろいろな意味で)絶対城先輩が、新たに登場した櫻城さんにはわかりやすくメロメロになってるのにイラッとするのですら、礼音ちゃんにかかると男前。

    「自分にも怒ってるけど絶対城先輩にもそれ以上に怒ってる」
    と、自己分析するところとか、
    「カッコイイ・・・!」
    と、思ったわー。そりゃあ絶対城先輩も惚れるよ(推定)。

    その後の冷静な自己分析もいい。誰が悪いとかではなくて、自分の感情をただ並べるだけでわりとスカッとするんやね。
    怒りと反省はわりとガーッとできるけど、一番鬱屈とするのは自己弁護やね・・・。
    色んな思考ってグルグルやりすぎると、結局、自分は悪くない、だって〇〇やもの、悪いのは△△や、ってなってしまって、迷宮入りするな。

    怒るのは悪くない。反省もしていいやろう、でも、自己弁護のやりすぎはあかんねやな・・・。
    ちょっと、見習おう。

    (さすがにダチョウと戦えるくらいまでの境地にはたどり着けないと思うけど・・・)


    そんな具合に可愛い絶対城先輩と男前な礼音ちゃんを間近で見られる杵松さんがうらやましいっちゅうことで。
    彼も彼で、「お菓子作りに凝ってる」とか「シュークリームを作った」とか、おいしすぎる設定がたっぷりやけどな・・・。

    そもそも、理系の演劇部っていうのもたまらんわ。

    絶対城先輩は礼音ちゃんを「所有物」って言い切ったのに、ここはヤンデレちゃうねんな(笑)。
    なんやろうな、この違い。
    絶対城先輩が可愛すぎるから(笑)?



    さて、今回は1冊を通して河童の話。
    兵部統子とシアンくんの
    「どっちが犯人か」
    と、いうひっかけ(?)は、私も礼音ちゃん同様一瞬だけシアンくんを疑ってしまったわ。

    各章はちゃんと完結するのに、話がちゃんとつながっていて、最終的に1冊を通してオチがつくのがいい。
    サラッと読み飛ばしたい妖怪うんちくがあとあとの伏線になっていたりして、作中でも語られていたように
    「妖怪というのは色々な伝承が混ぜ合わされて作られたもの(でもある)」
    と、いうのを地でいってるなー、と、思う。

    そこが面白い。
    具体的な何、と、いうのはあるようでないのに、
    「〇〇らしい」
    「▽▽といわれている」
    と、いう情報を集めて、最終的に私の中でイメージが固められる。
    今回は河童という妖怪について、私のイメージができたな。
    身が軽い、頭がいい、気が優しい、でもって、人間に近い見た目。

    ・・・なので、わりとそこらへんに河童の末裔(もしくは現役の河童)がいるのかも。


    ■■■■


    ■忖度 そんたく

    [名](スル)他人の心をおしはかること。「相手の真意を忖度する」


    ■抉られる えぐられる

    ( 動ラ五[四] )

    刃物などをつきさしぐるりと回してくり抜く。 「木を-・った椀」

    人の心に激しい苦痛・動揺などを与える。 「肺腑(はいふ)を-・る話」

    真相を明らかにしようとして容赦なく追及する。 「現代の世相を-・る」


    (2016.10.23)

  • うーん河童実在は世界観が若干歪んだ気も。
    でも面白かったです。

  • 古い知り合いに年始の挨拶をするという絶対城に連れられ、礼音は人里離れた屋敷を訪れる。妖怪談義に華が咲く絶対城と、家の主の和風美女・櫻城紫。二人の会話に疎外感を覚えた礼音は、近所の川辺へと飛び出してしまう。一人気持ちを落ち着ける礼音に声をかけてきたのは、不思議な雰囲気の少年シアン。彼は大学に戻ってからも度々礼音の前に現れるようになる。その頃、シアンがいた川に再開発の計画が持ち上がり、紫の周囲に不審な噂が出始めるのだった―。

  • 河童の回。
    短編かと思いきや、雪女から続いていたという…。そうか、あの方の正体はあれかぁ。

  • 雪女の正体(笑)


    河童
    目々連
    雪女
    タニグク
    ひょうすべ
    雪男

  • 河童の話。
    今回も先輩との距離が縮まったかな?

  • 【絶対城と礼音のもとに謎の美少年が迫る──。
    四十四番資料室の妖怪博士が贈る怪奇譚、第五弾。】
     古い知り合いに年始の挨拶をするという絶対城に、荷物持ち要員として豪奢な屋敷へ連れてこられた礼音。二人を出迎えたのは、清楚な和風美女・櫻城紫だった。
     研究の同志である絶対城と紫は、妖怪談義に華を咲かせる。疎外感を覚えた礼音は、近所の河原へと飛び出してしまうのだった。
     川原で1人心を落ち着ける礼音の前に、朝霧シアンと名乗る不思議な雰囲気の少年が現れる。シアンは大学に戻ってからも、たびたび礼音の周囲に現れるように。
     その頃、礼音がシアンと出会った川に再開発の計画が持ち上がり、紫の周囲にも不審な噂が出始めるのだった――。

  • ワンパターン化してきたな、という印象。前までの巻の、ここで前半のあれと繋がるのか!という驚きは今回薄い。シアン君の正体といい、伏線がとてもわかりやすかった。
    先輩とユーレイちゃんのゴタゴタ劇も、今回は嫉妬ばかりで、ウブなユーレイちゃんによる自滅にニヤニヤしちゃうってのもなかった。
    さらーっと読了。次回作に期待。

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著者プロフィール

第14回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、『ほうかご百物語』にて2008年に電撃文庫よりデビュー。キャラクター同士の軽妙なセリフのやりとりと妖怪蘊蓄に定評がある。主な著作に、『絶対城先輩の妖怪学講座』『お世話になっております。陰陽課です』(いずれもメディアワークス文庫)がある。

「2018年 『帝都フォークロア・コレクターズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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