スプラッシュ! (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 59
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048691208

感想・レビュー・書評

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  • 珍しく競艇(今はボートレースというらしい)を描いた一冊。

    中盤から急にペースが上がり、物語を端折っている印象が強い。

    前半はスポーツや業界を描けば出てくる可能性の高い王道のストーリー展開だが、悪くはない。

  • 新人競艇選手を主人公にした物語は、結構珍しいんじゃないだろうか。
    全く未知の世界だったけど、それなりに楽しく読んだ。

    物語は主人公の選手とそれよりさらに新人の女性レーサーとの関係を軸に進むのだけど、勝ちにしのぎを削るような、いわゆるスポーツものにはならない。
    むしろしがらみや過去の因縁とその謎解きのような展開で、物語としては、ちょっとわかりずらくなった気がする。

    ラストの勝負の決着が伏せられているのだけど、どうだろうなぁ。
    これでも良いけど、明示して賭けの答えを告げる場面があっても良かったと思うんだけど。
    作者的には蛇足だと思ったのかな。
    とりあえず、作者にはまた面白いお話を書いて欲しいと思う。

  • 競艇(ボートレース)をテーマとした小説。
    デビュー以来成績の伸びない選手、渡会陸のもとに、壱橋六花という女性が「ファン」として現れる。
    すさんだ心に一筋の希望を感じ、次第に頭角を現してゆく陸。そして六花も競艇選手としてデビューするが、二人には因縁があり…。

    ボートレースの描写にはなるほど、という部分も少しあるけれど、登場人物の心情描写やストーリー展開などは今一つな印象。
    あっという間に主人公が技術をあげ、SG優出というのも…もう少し描きこんで欲しかった。

  • ギャンブルのイメージの強いボートレースを
    スポーツとして見る新しい観点を与えられて衝撃でした。1分50秒っていう短すぎる時間の中でさらに短い0.01秒の瞬きの間にすぎる時間の濃密さを初めて知りました。青柳と新垣の関係がなんとも言えず好き。お酒を一緒に飲む仲で新垣にとっては青柳は慕っていた先輩で、そんな先輩を自分の艇で亡くしてしまい、周りからは青柳は惜しまれることがないそんな状況にいた新垣の気持ちを考えると泣きそうになりました。そこから繋がる六花と陸。2人のレースは青柳と新垣が初めてレースをした時に定められていたものかも知れませんね。そう思うとより一層あの対戦が輝きをますように感じました。レースの描写のうまさには思わず固唾をのみページをめくる手が興奮と終わって欲しくないという思いで震えていました。すごくすごくドキドキして心を持っていかれる本でした!続刊でないかなぁ。

  • 2コース差しを決める新人
    6コースの1号艇新人

  • 【これは水上の神話。刹那の一瞬に全てを賭し、駆け抜ける男女の熱き戦いの物語】
     1レース1分50秒、賞金最高額1億円――水上の格闘技、ボートレース。ある事情からレーサーの道を選んだ若手選手・渡来陸は、デビュー戦でフライング事故を犯して以来、スランプに陥っていた。しかし、彼のファンを名乗る女性・壱橋六花とのある一日の出会いを境に、かつての情熱を取り戻し、勝利を重ね始める。だが時を経て、彼の目の前に再び壱橋が現れた。新人女性レーサー……つまり、陸のライバルとして――!!
     果たして彼女の思惑は? その超・攻撃的な走りの裏に隠された秘密とは……!? 水上に人生を賭けた二人の戦いの物語が今、幕を開ける。

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著者プロフィール

1983年千葉県生まれ。 第16回電撃小説大賞≪金賞≫受賞作『ヴァンダル画廊街の奇跡』(電撃文庫)でデビュー。著書に「特急便ガール!」シリーズ、「ドラフィル」シリーズ、『キーパーズ』『スプラッシュ!』『美の奇人たち』(いずれもメディアワークス文庫)。『ギンカムロ』『弾丸スタントヒーローズ』(共に集英社文庫)など。

「2018年 『星降プラネタリウム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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