青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
4.09
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本棚登録 : 840
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048691734

作品紹介・あらすじ

初恋の翔子と同じ名前、同じ顔の女子中学生の登場に焦る咲太。そんな咲太にまたも思春期症候群が忍び寄る。え、理央が二人いるだって!? シリーズ第3弾!

感想・レビュー・書評

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  • 前巻からの延長で、牧之原翔子さんの当番回かと思いきや、理央回。でも可愛かったのでオッケー!
    今回も咲太がイイやつ過ぎてツライ。
    国見も咲太と同じくらいイイやつ&イケメンで、そりゃ理央が好きになっちゃうのも仕方ないなぁと。
    三人の青春物語が甘酸っぱくてたまらなく愛おしい。
    理央の最後の選択がまた切なくてな。

    出番少ないながらも麻衣さんのヒロイン力の高さが伺えてGOOD!
    あとはさくら荘から年長二人が登場。幸せそうでなによりです。

    最後の引きでまたもや胸騒ぎ。
    もっと気持ちよく終わってくれてもいいのよ?

  • メインは前巻末で出てきた牧之原さんかと思いきや双葉さんだった。牧之原さん関連は次以降かな。二人の双葉を元に戻すための国見含めた三人の行動が青春しててよかったなぁ。やっぱりこの作者さんの描く甘酸っぱい青臭さは好きだ。咲太も大概だけど国見の懐の深さがかっこいい。これは双葉じゃなくても惚れますわ。こんな展開なので麻衣さんは大人しめ…かと思ったけど要所要所で可愛らしさを見せてくれて満足。と思ってたらラストでまたこんな引きを…。今回のさくら荘からは既婚のお二人でした。

  • 咲太の友人である古賀理央が主人公です。理央は、物理学に精通した天才少女で、自分の考えを論理的に説明することが得意です。しかし、それが思春期症候群によって、彼女の言葉や行動が現実に影響を及ぼすようになってしまいます。理央は、自分の思考や感情に矛盾や不安を抱えながらも、咲太や仲間たちとの関係を築いていきます。

    私はこの作品を読んで、理央の葛藤や成長に感動しました。彼女は最初は自分の物理学や論理学に自信を持っていましたが、次第に自分の心や人間関係に対する無知さや不器用さに気づくようになりました。特に印象的だったのは、理央が自分の思春期症候群を利用して、咲太や仲間たちに自分の本当の気持ちを伝えようとしたことです。理央は自分の感情や願望を論理的に表現することができました。

    また、この作品では咲太や桜島麻衣も重要な役割を果たしています。咲太は理央の思春期症候群に対応しながらも、麻衣との恋愛関係を深めていきます。麻衣は理央の先輩としても咲太の恋人としても素敵な女性でした。二人は理央を大切に思いながらも甘やかさず、自分らしく生きるように助けてあげました。二人の関係はとても微笑ましくてキュンとしました。

    この作品は、思春期症候群という不思議な要素を使っても、登場人物たちの感情や人間関係をリアルに描いています。それゆえに読者も感情移入しやすく、物語に引き込まれます。私はこの作品を読んで、物理学や論理学という学問や思考法について考えさせられました。また、友人や恋人との絆の大切さも感じました。

  • シリーズ3冊目。麻衣さんがカワイイ。一番思春期症候群から遠いと思われていた双葉が二人に分かれてしまった回。まさのか裏アカ女子という設定と、その原因となる背景。作者は青春期における言葉にするのは難しい若者の気持ちというか、空気感を表現するのが本当に巧いなあとしみじみと読んだ。友達の方がずっと長く一緒に居られると結末付けた彼女の勇気が好き。前巻から続いている牧之原さんについては今作では明かされず。(3/22)【2024-16】

  • 物語を作者に代わって説明してくれている、理央に思春期症候群が発症してしまうお話。
    実は裏垢をやっていて卑猥な写真をアップして、いいね&フォロワー稼ぎをしていたことが明かされるのだけど、「意外とラノベってそういうことを描くのか」と思った。

    もっとバニーガール編のようにむさ苦しい告白をして恋を終わらすのかと思ったら理央らしい、落ち着いた結末で、それはそれで良かった。
    でも、登場人物全員が、みんな友達思いで優しい世界でほっこりして終わった。

    この題材だったらもっと救いようのない結末になってもおかしくはなかった。

  • 理央の家庭が予想以上にドライで息苦しい。孤独に戻ることを恐れる理央の本心が切ない。深夜の呼び出しなのに当然のように自転車を飛ばしてくる佑真がイケメンすぎる。咲太、理央、佑真の三人が花火をする場面が青春らしさ全開で良い。いつもクールな理央が本当は年相応の女の子だと分かって和む。翔子の病気が明かされるタイミングがアニメと違っていて、心の準備ができておらず動揺してしまった。

  • 自分を見てほしいという理央の思いから起きた今回の思春期症候群。親子のコミュニケーションができてないことが原因のケースが多い。家庭の事情って他人じゃどうしようもないからこそ、友達の存在は大きい。

    普段はセクハラ発言とか生意気なことを言ったりするけど、いざという時は他人のために行動できる咲太はかっこいいと思う。

  • 【再読・2023/05/21】クールなロジカルウィッチのドッペルゲンガーが現れる双葉理央編。普段の態度から信念を貫く強い少女と見えてしまう理央ですが、本編を通じて明らかにされる彼女の本質から、理央もまた悩める思春期の少女なのだということが分かりますね。飄々としていても年齢相応にちゃんと青春しているではないかとしみじみ思いました。そして今回は牧之原翔子に纏わるエピソードも対になるように語られていて、彼女の「三大好きな言葉」は当たり前の一言なのだけど素敵な言葉で、自分も大切な人にいつも掛けてあげたいと改めて思うのです。

  • 913-K-3
    文庫 別置

  • アニメで物語の顛末を知っててもやっぱり面白いですね!
    理央の抱える悩み、高校生という多感な時期だからこその葛藤、気持ちが描かれていたと思います。
    相変わらず咲太と麻衣のカップルは飽きさせないです笑

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著者プロフィール

1978年生まれ、神奈川県出身の作家。代表作は『さくら荘のペットな彼女』、『青春ブタ野郎』シリーズなど。

「2023年 『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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