ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.82
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本棚登録 : 5443
レビュー : 734
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048691895

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、再び太宰治の稀覯本・珍本を巡って幾重にも重なるさまざまな謎解きをしていく栞子さんと五浦くん(その他大勢)のお話しでした。
    今までよりもミステリ度(?)が高く、複雑で途中でこんがらがってしまった;
    長編ですね、今回も。一気に読まないとワケわかんなくなる。

    栞子さんの母親がどうしても恐ろしい。。
    本のためなら、興味のためなら手段を選ばないの…?

    これが最終巻だと思って読み始めたら、まだまだ続くようです。
    確かにこのまま終わったら、スッキリしないわ。

    (2016年8月の時点で最終巻はまだ出てない模様)

  • 第1巻で、太宰治の『晩年』の稀覯本を手に入れようとして栞子さんを襲った田中敏雄が保釈され、かつて祖父が持っていた、もう一つの『晩年』を手に入れてほしいと大輔に依頼を持ちかけます。

    けっきょく、大輔と栞子は田中の依頼を受けることを決意しますが、調査が進められていく中で、しだいに大輔と栞子の出生にまつわる秘密が絡んでくることになります。

    ミステリとしては比較的シンプルな謎ですが、時系列を多少いじって演出をしているところが目を引きます。他方、大輔と栞子の関係については、ようやく交際が始まったばかりの2人の様子が可愛らしくてニヤニヤが止まりません。2人が訪ねていく先々で、付き合っているという噂が行き渡っており、そのつど栞子さんが可愛らしい反応を見せてくれるので、口の軽い妹ちゃんに感謝せざるをえません。

  • 私はシリーズの中ではいまいちだった。つまらないわけではないが、矛盾が多く感じられたためである。古書に纏わる物語を解き明かしていくのがコンセプトだが、今作はただ話を聞きに行って過去の回想話を聞かされただけで栞子さんの洞察力は必要ない。過去の事件のトリックにしても昔の古書は紐で綴じられていたため、日を分けて一枚一枚盗むとあるが、大切にしている本なら絶対気がつかれるだろ。
    あと古書を扱う人なら紐が変わっただけでも価値が落ちるだろ。栞子さんの祖父に関してもあんな立派な信念を持っているのになぜ本に興味がない古書店に弟子入りしたのか疑問である。この点に関しては説明がありそうな気がするが。一巻での犯人である田中に関しては、都合の良い理由をつけて味方側にいるってどういうことだ?都合が良すぎるだろ。大輔君にいたっては栞子さんが死ねば意味がなくなるから本を譲るとか言ってるが本を守るのが使命じゃないのか?
    良い点に関しては、犯人が太宰の心理面を映した人物というのは良かった。私的には長編より短編で様々な昔の本に触れる物語のほうが新鮮な驚きが多くあり良かった。つまらなくはないが矛盾点が多くありレビューが長くなってしまった。

  • なんだ、何代か遡ればみんな親類という話なの??
    すべて原因は親や祖父母の因縁であった、という終わり方にならないよう祈ります。

  • 読み始め…15.4.17
    読み終わり…15.5.9

    主人公であるビブリア古書堂の女店主栞子さんとアルバイト定員五浦大輔くんの過去をめぐるストーリー。この二人、二人それぞれの過去を遡る代からなにか関係があるんだな..ということはシリーズの初回だったか2回目あたりだったかに、薄々と感じさせる内容が綴られていました。今回はその過去が徐々に紐解かれていきます。これまでは数々の古書を題材に二人の周囲の人物に纏わる逸話だったことに対してこの度は当の二人に関係するお話。この目先の変わったストーリーがとても新鮮に感じました。まだすべてが明らかにはなったわけではないのですが...。

    ということで読書を終えさて、記録にしよう。と 思ったところで気づきました。あれ ?? 「5」、まだ読んでない ???読み終えた後に書く記録の中に「ビブリア古書堂の事件手帖 5」 の記事がありません。。はて....??...

    でもね..。。例え「5」は飛ばしてしまって実はまだ読んでいなかったとしてもとばしちゃった、、という違和感がまったく感じられないのです。それだけすんなりと自然に「6」を受け入れられてしまいましたから。。

    う~ん...これはミステリーだ~。
    謎が解けるときが楽しみ。

  • 三上延氏による日常の謎ミステリ小説『ビブリア古書堂の事件手帖』第6弾。

    リアルのあまりの忙しさに、活字に心が向かず、本を読まない日が続いたので、リハビリがてら、ライトな読み味のビブリア続編を選択。
    読みだすまでが長かったですが、読み始めればサクサク。さすがです。

    今回の作品は、太宰治がテーマの内容でした。
    自分は昔の文学をあまり読まない人なので、太宰治と言えば『走れメロス』くらいで、『人間失格』も内容を人に説明できるほど理解できていないという体たらく。

    でも、著名な作家が、どのような人生を送ってきたのか、作品を通じて垣間見えて面白かったです。

    それにしても、複雑に絡み合い、つながってきましたね。
    何が?
    人間関係が、です。

    え、そこがつながってるの?
    ってところまでつながってきているので、正直、着地点がどうなるのか、怖くなってきましたねw

    あと2作品ほどで完結とのこと。
    気持ちよく、楽しく読める作品が終わってしまうのは残念な気もしますが、変にひねり過ぎず、気持ちのいい作品のまま終わることを期待しています。

  • 私の好きな一行は、「栞子さんがすがるような涙目で俺を見上げた。だいぶ追い詰められている。あと可愛い。」でした。 栞子さんと大輔くんの、空気感がすきです。

  • 原点回帰。
    今回は一本の筋。
    このシリーズに根幹の一つの本『晩年』。

    太宰治『晩年』について巻き起こったあの事件から時を経て、再び舞台の主役に。
    いかにこの物語にとって意味深い古書であることが伺える。
    そして本巻まるごと太宰治!

    しかも今回はあの『晩年』ではない『晩年』の存在が…。
    からみあう伏線が、ついにその明確な輪郭を浮き上がらせる。
    古書が主役である以上、当然ではあるが今まで以上により過去に馳せた物語。
    そして読後に分かる、前巻から続くテーマの存在。


    相変わらず物語の構成が良い!
    エンターテイメントしていて読んでいて楽しい。

    唐突な意味ありげなスタートから始まり、終わりには納得して収束していく感じ。そしてまた新しい予感。

    芯には幹となるテーマもしっかり感じられる。

    明朗でリズミカルな展開,沢山のヒント。
    張られた伏線が読み進めていくと解答前に気付いたり、気付けなかったりするところなど…難解さより解読させようとしてくれる楽しみを提供してくれるところもまた楽しい!
    作者が、読み手を愉しませようとしてくれる気持ちが伝わるかのようだ。

    読んでいて楽しい気持ちがずっと続く物語もいよいよ終幕直前。
    次回もまた素晴らしい作品であることを願う!!

  • 何と言うか、ここにきて栞子さんの周りの縁と業の深さに驚きです。
    古書を巡って動く人間関係は、一番最初の事件とも絡み合って明らかになりました。
    栞子さんと五浦との初々しいお付き合いの様子に読みながらにやにやしました。
    個人的には太宰治はあまり性に合わなかった作風ですが、こういう裏話はとても面白く読めました。

  • 2015.10.29.栞が入院し、今も杖をつかないといけない怪我を負わせた田中が、栞が祖父から譲り受けて持っているものと違う太宰治の『晩年』を探して欲しいと依頼してくる。それは、田中の祖父が誰かに奪われる結果となった希少本らしい。栞は依頼を受け、調べていくうちに過去のいわくが明らかになっていく。最初はいつも通り読みにくかったが、途中からは古書ミステリーの雰囲気が深まっていき面白かった。途中で紹介される『晩年』の内容、それに書き込まれた太宰治の書き込み、また、途中で大きな意味を持っていう『駆け込み訴え』など、読みたくなった。面白かった。

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著者プロフィール

1971年、神奈川県横浜市生まれ。 武蔵大学人文学部社会学科卒業。中古レコード店、古書店勤務を経て、『ダーク・バイオレッツ』で2002年デビュー。2011年に発表した古書ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』が人気作になる。同作は2012年に本屋大賞にノミネート。2012年、「足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)」(『ビブリア古書堂の事件手帖2』に収録)で第65回(平成24年度)日本推理作家協会賞短編部門にノミネート。2014年3月14日、『ビブリア古書堂の事件手帖4』(メディアワークス文庫)で第67回(平成26年度)日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にノミネート。

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