レトリカ・クロニクル 嘘つき話術士と狐の師匠 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 202
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048692458

作品紹介・あらすじ

巧みに言葉を操って、時には商いをし、時には紛争すらも解決する「話術士」。狐の師匠カズラと共に話術士の修業を積みながら旅をする青年シンは、若き狼の女族長を助けようとして大きな陰謀に巻き込まれていく。

感想・レビュー・書評

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  • 電撃小説大賞 銀賞作品。
    絶対面白いだろうと思っていたのに、いまいちだった。”話術”にこだわりすぎている。
    読んでみないと判らないものだね。

  • 自分の言葉で他人が傷つくのを知り、
    そしてそれ以上に自分自身の心を傷つける

    僕が他人を騙し続けて、
    いつか世界中のみんなを騙して、
    憎しみ合ってる人たちまで騙して、
    その先で、
    ―誰も争わない世界をつくれるかな?


    言葉を大切に扱うことに気づかされます。
    言葉は武器になる
    それは自分にとっても、相手にとっても。
    自分の言葉で傷つく人がいることを忘れてはいけない。
    けれど、あなたの言葉で救われる人も確かにいることを忘れてはいけない・・・。

  • 巧みな話術で人々を動かしていく話術士の物語。
    話術で人を動かすのがメインなので、動きが少なく、常に冷静でいなければいけない分、勢いにかける気がします。

  • 言葉を使って人を操り、すべてをうまく運ぶ事。
    師匠に助けられながら一人前になろうとする彼の職場に
    ある日やってきたのは獣人の少女。

    部族内の話を治めるだけ、だったのが
    部族間になり、人と獣人の間になり…。
    その間、自分が交渉に入っていいのか、とか
    色々考えていますが、当然といえば当然の悩み。
    生命がかかったやり取りなど
    そうそうする事がない事、ですし。

    しかし言葉というものは恐ろしいものです。
    そう聞こうと思えば聞こえるし、言われれば
    そういう意味にも取れるし…。
    深読みしろ、と言われても、即できるわけもなく。

    話としては王道な感じです。
    そんな事だろうとは思いましたが、最後の狙いまでは
    読み切る事もなく。
    言われて、そういえばそれがあったな、と。
    漁夫の利を狙って、駄目でした? な黒幕でした。
    いやでも、あの復讐は恐ろしい…。
    この短時間で、よくも考え付いたものです、あの人。

  • 主人公の職業柄仕方ないんだけど、これは詭弁ココが詭弁と何度も説明が出て来るのが面倒くさい

    悪いことした奴は報復を受けるのが当然だと思っているけど、ハンネスは過去の非道がさらりと描かれているので、ラルフと同レベルでは怒れなくて、うわぁあの年から奴隷になるのは大変だろうなぁと逆にちょっと同情してしまった

    表紙の岩崎美奈子さんのイラストがどストライク

  • 話術で難局を切り開くファンタジー!らしいです( ^ω^ )笑

    言うほどうまい話してたかは微妙でしたが物語としては好きです( ̄▽ ̄)

  • 巧みな話術で物事を解決していくという事が物語の軸にしてるようですが、唸らせる様な“話術”とは、それ程感じられず。でもまぁ、ラスボスに至るまでの過程は上手く纏めていると思います。

  • 僕が他人を騙し続けて、
    いつか世界中のみんなを騙して、
    憎しみ合ってる人たちまで騙して、
    その先で、
    ―誰も争わない世界をつくれるかな?

    319頁、命令者が違うような。

  • おもしろかったです。二転三転する事態に主人公がどう切り抜けるか、どきどきわくわくしました。師匠とのやり取りもよかったー(*´ω`*)

  • これが銀賞かァ、という感じ。言葉は武器だ。それは確かにその通り。だけど話術で圧倒するには理論が弱い。詭弁というよりただの屁理屈だ。キャラクターやシチュエーションの演出も平凡で、よけいに言葉が埋没する。カズラがシンを助けるきっかけになった言葉も、拍子抜けするほど弱かった。

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著者プロフィール

『レトリカ・クロニクル ~狼少女と嘘つき話術士~』で第21回電撃小説大賞《銀賞》受賞紡ぎ出される繊細かつ心優しい物語には一定の評価がある。

「2022年 『浮遊世界のエアロノーツ2 風使いの少女と果てなき空の幻想歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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