- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048700023
作品紹介・あらすじ
アンディ・ウォーホルの作品に80億円もの高値が付くのはなぜか?世界の富が現代アートに集まる今、「作品の価値」に基づいた健全なマーケットこそが、芸術文化の底力となる-。種も仕掛けもあるアートビジネスの世界を、奈良美智、村上隆を世に出したギャラリストがすべて教えます。
感想・レビュー・書評
-
日本の現代アートを海外に広めることに貢献した人の一人なのだろう。特に村上隆、奈良美智が海外に出ていったバックグラウンドを知るために役立った。ただ、おそらく両アーティストと個人的に関わってきたせいもあるだろうし、同じ世代ということもあるのだろうが、両アーティストや松井みどりさんの考えと同調した「仲間内」的な視点が強く、批判的な視点に欠けているかもしれない。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分は絵を描く側なのですが、絵描きが職業としてどう成り立っているのかほとんど知らず、勉強になりました。
いままで日本という国は文化に対して関心が薄いな〜と、漠然と思っていましたが、そのような批判も書かれていて、おお、と。
自分独りが悶々と考えている、と思っていたことをきちんと考えている人がいる、と知っただけでも、うれしかったです。
奈良美智さんや村上隆さんなどの作品をどう評価しているのかがもうちょっと具体的に述べられていればうれしかったのですが、まあこの本のテーマからやや逸れる内容ですし、仕方がないかなと。 -
村上隆や奈良美智などの現代アートを知るための入門書。
ギャラリストの目から見たアート業界の裏側が新鮮に映った。
世界では評価が高い 日本の現代アートが、日本の美術館に所属されていないという事実に愕然。 -
現代アートビジネスとはなにか?ということの入門編として、とてもいい内容。わかりやすく、かつ現場で働いている方ならではの活き活きとした文章で、一気に読み終えることができた。
-
昔の本だけど、ギャラリーの仕組みがよくわかる。
アート界への想いに勇気づけられた。 -
2023.01.08 リアリティがあって面白かった。少し古い本なので、約10年後の現在はどうなったのかを知りたいと思った。
-
日本を代表するギャラリストの小山登美夫氏。
奈良美智、蜷川実花、村上隆など国内外で活躍するアーティストをどのように飛躍させてきたのか、自身の経歴も振り返りながらアートビジネスとは?をまとめたもの。
小山氏とは実際にお仕事をご一緒する関係である中で改めて読んだ中で、ご本人が持っている気さくな雰囲気がそのまま文中に落とし込まれた・・・という印象でした。
作品を広めていく上で重要な要素としてプロモーションがあげられるが、村上氏が積極的に行う中で奈良氏はかなり控えめ・・・など言われてみれば、顔がわかるかわからないか…など、アーティストによっても考え方が違うのだろうな、と。
個人的には村上氏の作品を見ても何がアートとして評価されているのかわからなかったが、この1冊を読む中で美少女フィギュアなど一見サブカルに見えるものがアートと見なされない=アートとして発信する価値があるもの(=既存の枠組みを壊すもの)としての側面で海外では高く評価されている?と少し腑に落ちました。
一方で日本国内ではサブカルがオタク文化として、もはやサブカルではなく大衆文化化している為にアートの枠組みの中では認められにくいのだろうな、とも。
執筆から10年以上が経過しているので状況は変わっているかもしれませんが、面白い一冊でした。 -
わかりやすい文体でギャラリストの仕事とりその周辺について書かれていた。アート初心者でも楽しめる内容。
-
アートフェアに行ってみようと思った。
ギャラリストにとっての3種の神器…
展示空間、アーティスト、プレス活動
プライマリープライスのギャラリー。
セカンダリープライスのオークション。
-
現代アートの巨匠村上隆、奈良美智のことや現代アートについてよく書かれてある。