- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048700535
作品紹介・あらすじ
幼い頃に両親を亡くした佳帆は、ずっと妹と二人で生きてきた。ある日、図書館の司書、舞原葵依に恋をする。真っ直ぐな心で、彼への想いを育んでいく佳帆だったが、葵依には四年前に失踪した最愛の妻がいた。
穏やかな日々の中で彼の再生を願う佳帆だったが、彼女自身にも抱えきれない哀しい秘密があって……。
喪失と再生を描く、『雪』の青春恋愛ミステリー。
感想・レビュー・書評
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花鳥風月シリーズの4作目。
結城佳帆と舞原葵依の恋の物語。
互いが抱える孤独を分かちあうように惹かれあう。
そんな物語の流れになっています。
それがとても繊細で。ドラマチックで。
前作の「永遠虹路」、そしてノーブルチルドレンシリーズを読んだ後こちらを読むと、より物語に入り込めます。
次のシリーズも読んでみます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このシリーズ久しぶりでちょっと関係性がわかんなくなってた。
読み直さなきゃ。 -
ヒロインの最初の印象と、最後の印象がまったく変わった!
人間には、思いがけない悲しいことがいっぱいあって、それに対する対応も人それぞれあって...
やっぱり、人は知らないところでいろんな秘密を抱えてるもんなんだなーって改めて実感。
とにかく、泣けるけど読み終った後に自分も今絶対できることがある!っていう勇気をもらえた!(*´ー`*) -
最後の展開は考えつかなかった。
よく読めば気づきそうな物を。
無防備に読んでいたわぁ… -
繋がりを知って、もういちど最初から読みたくなるお話でした。
『花鳥風月シリーズ』の最終話。
どの話も大好きですが、これはとても泣けました。 -
前回読んだ初恋彗星が、まったく好みの話ではなかったので、
恐る恐る読んだのですが・・・これは面白かった!
読んでよかったです。
主人公の行動も考え方も、同じ女性から見て感情移入がしやすく、すいすい読めました。 -
一番最初の空気で、あれ?と思いました。
時間軸が違うのは気付かなかったので、気のせいかーなんて思ってました。
喪失と、再生の序曲。
決して埋まらない闇があるように、光射す場所にも出会うことはできる。
いろんなものが自分の内側と重なって、酷く引っ張られました。
綾崎さんの世界は、わたしにとってはいつもそうだけど。
出会いの隣に、いつだって別離は寄り添う。
影のように、音もなく。