- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048700580
感想・レビュー・書評
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読んで良かった。起承転結がハッキリしてるし、泣いたー。
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「ミミズクと夜の王」の続編です。
前作同様、おとぎ話のような優しい雰囲気でとても好き!
(そしてカバーイラストも同じ磯野さん*^^*)
幼い頃、下町に捨てられたエルザ姫。
貧しく汚い暮らし。毒を吐く事でしかその日を生きられなかった少女。
しかしある日突然、再び王宮に迎えられる事になる。
他国の王子に嫁ぐという、国の道具にされるために。
呪われた王子クローディアス。
彼の優しさが、真摯な態度が、凛とした強さが本当に素敵だった。
最初の晩餐で、犬のようにがっつくエルザを見ても微笑む王子!
見かけは弱っちくても、相当に剛胆な王子に違いない(笑)
アン・デュークやオリエッタも再登場し、前作ファンとしては嬉しい限り。
でも、フクロウの存在感が一番大きいのは何故…羽だけなのに…
また「ミミズク~」を読み直したくなりました♪ -
(No.12-79) 「ミミズクと夜の王」の続編です。
内容紹介を、表紙裏から転載します。
『全知の天に運命を委ねる占の国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女は城に呼び戻され、隣国に嫁げと強いられる。
「薄汚い占者どもめ。地獄に落ちろ!」
姫君は唯一の武器である声を奪われた。
星の石ひとつ抱き、絶望とともに少女は向かう。魔物のはびこる夜の森。そのほど近くの聖剣の国レッドアークに。
少女を迎えたのは、夜の王に祝福を受けた、異形の手足を持つ王子だった。
「ミミズクと夜の王」の続編、登場。』
今回の主役はミミズクではなく、ミミズクと夜の王のおかげで動く手足を得たクローディアス王子に嫁いできた隣国のエルザです。
ヴィオンの占がどのくらい真実を言い当てるのか、よく分からない。もしかして実際には何もないかもしれないのですが、為政者や国民がその占を信じていることで、その国が成り立っているという現実があるわけで。
占いに振り回され、生まれた国を心から憎んでいたエルザが、王子だがずっと動く手足を持っていなかったクローディアスに癒され変わっていきます。
これもまた真っ直ぐな物語でした。表紙も前回と同じ方の絵で素敵!
お伽噺の真昼姫になったミミズクの笑顔に会えたのも良かったです。
デビュー作が出版されてから続編が出るまで3年空いてます。それを続けて読めたので、あとから気がついて読むのも悪いことじゃないなって思いました。 -
「ミミズクと夜の王」の続編となる本作もすごく王道なファンタジーだが、その中身は優しく暖かな物語に仕上がっていた。
主人公であるエルザがそれまでの生を乗り越える過程を描いているが、対比として前作にも登場するディアの本作での生き方がその印象を強くさせている。それを含め、前作を読んでいるとより楽しめる部分も多い。
しかし、前作を知らずに読んでも話に破綻はほとんど感じられない。そういった意味でもよくできた一冊だと思う。
ファンタジーとはいえドンパチがあるわけではないが、ファンタジーが好きな方にはぜひオススメしたい。 -
童話を現実としているような世界。夜の王の力のおかげで四肢を動かせるクローディアスことレッドアークの王子ディア、彼の覚悟と不器用な純真さが毒吐姫の心を融かす。サクサクっと読めるけれど、内容はなかなか心に響き切ない。
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みんなのその後を読むことが出来て幸せ。
そして、ディアもエルザもこれから
どんどん幸せになって欲しい。 -
タイトルの星の石とは、姫の持つ石のことでもあるのだろうけれど。王子の瞳も指すのかな。
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ミミズクより先に読んでしまいましたが楽しく読めました。