ご主人様は山猫姫 (6) 辺境双璧英雄編 (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 145
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048700948

作品紹介・あらすじ

ありえない奇策の連続で、まさかの勝利をもぎ取った晴凛たち。すぐ消える弱小反乱軍のはずが、北域を席巻する大勢力へと変貌をとげていく。近隣の太守たちも、侘瑠徒の王と言われる晴凛に興味津々となる。だが、北域に名を轟かす晴凛はというと。ミーネとシャールに迫られて右往左往していた。どっちが嫁か争いに翻弄されている姿には、相変わらず王の威厳はないようで。そして、ついに県都延声を落とす日がやってくる。勝てば、名実ともに北域の覇者となるのだが!?大人気シリーズ、第6弾。

感想・レビュー・書評

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    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    この巻では晴凛の侘瑠徒軍が周辺勢力を取り込み、地方勢力となった記念すべき巻だ。
    また、以外な人物の間で絆が生まれそうになっていることがなかなかに面白かったね。
    一方で沢城延命は完全敗北といった感じだ。悪い意味で歴史に名を残し、今後は登場することもないんだろうな。
    晴凛、ミーネ、シャールの三角関係は激化するばかりで、ちょっとしたアクシデントで晴凛が怪我をすることにもなったが、それなりに上手くできているようだ。
    また、帝国人とシムール人の関係も徐々に改善し始めている。これは良いことだし、戦乱が収まれば平和な時代になるのではないだろうか。
    しかし、北域の塩留は本来であれば有効な策なんだろうが、シムールの赤塩の存在で逆効果になってしまうんだろうな。

  • 延声攻略編。今まで守るだけだったタルト守備隊が打って出る。沢樹は徹底的に敗北する。なんだろう、嫌な奴なんだけど、沢樹を嫌いになれない。たまたま権力をもつ者と繋がりがあったために若造なのに軍師になれて、彼を諫められる者がいなくて、経験が足りなくて、自分が聞く耳を持たないことに気づいていない。周りの人からするとすごく嫌な奴だろう。でも誰かが言ってあげないと気付かないのだ。たまたま権力者と繋がりがありトップに立つことになったが、彼をトップと認めた者だって責任がある。彼だけに汚名を着せてそれでいいのか?どうにも組織というものを硬直化し、下は上に逆らえないだから仕方がないみたいな感じになっているけれど……沢樹が権力者と繋がりを持っていないただの生意気な若者だったら、単に吠えてただけで終わっただろう。責任もつ立場に経験の浅いうちからなったのは彼のせいじゃないのに。まあ、生きるか死ぬかの瀬戸際でそんなこと言ってられないか。

  • 今回のミリンと光凛の活躍はとてもおもしろいところだった。危機的状況で、いきなりミリンに腕をへし折られるのだけれど。味方だろ・・いきなり口を塞いだ程度でここまでするのか少し疑問に思うところもあったな。

     沢樹が、いよいよ積んでしまったので彼の今後の活躍はあるのだろうか。最後の最後でまた、新たな世直しのための人物が来るのかな?三つ巴の戦いが繰り広げられてしまうのか。

  • 合戦とラブラブ話の陰に隠れてたが塩の話が結構重要だったんだなといまさら気づきました。次巻で専売の塩止められて~蒼橋商会が同盟都市にうる塩が効いてくるのかなと。

  • やはり立身出世ものっていいのですよ。
    でたまかを超えるシリーズにしてもらいたいものです。

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著者プロフィール

たかみ・かずゆき。1958年静岡県生まれ。元・埼玉県警勤務。00年電撃文庫から『時空のクロスロード~ピクニックは終末に』でデビュー。異世界ファンタジー、スペースオペラ、第2次大戦をベースとした架空戦記、学園コメディなど、幅広い作風で、既刊50冊以上を数える。

「2010年 『飛べ! ぼくらの海賊船 (2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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