終わる世界のアルバム

著者 : 杉井光
  • アスキーメディアワークス (2010年10月1日発売)
3.57
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048700979

作品紹介

なんの前触れもなく人間が消滅し、その痕跡も、周囲の人々の記憶からも消え去ってしまう現象が頻発している世界。そこでは、いつの間にかクラスメイトが減っていき、葬式や遺書は存在せず、ビートルズが二人しかいないのが当たり前だった。そんな世界でぼくは例外的に消えた人間の記憶を保持することができた。そしてぼくは気がつく。人が消えていくばかりの世界の中、いなかったはずの女の子がいつのまにかクラスの一員として溶け込んでいることに-。

終わる世界のアルバムの感想・レビュー・書評

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  • 死んでしまったら存在した証拠が消えてしまうようになった世界と、カメラに撮り、自ら現像することで記憶を維持する少年の、せつない物語。周りでは恐らく唯一知っているその方法は、少年の心を周囲から遠ざける。
    ある日、不思議なことが起きる。消える世界で新たに出現した少女がいた。そしてその少女の出現から、少年の世界は変わる…。

    なんとも切ない、カメラと、写真と、記憶の物語。一人だけが知っている世界の変化を少年はあきらめて受け入れ、自分を保持する。しかし、名前だけを残して一度は消えた少女は、そのようにして世界から自分を守る少年を弾劾する。

  • うーん。
    神様シリーズと同様、この著者の書き方がどうも自分に合わない。
    (要するに共感しづらい)
    世界に入りづらく、だけど途中でやめるのも気が引けてなんとか読み終えた。
    物語の世界は惹かれるものだっただけに残念だった。
    結局何が言いたいのか…?
    ラストシーンも特に感傷に浸ることも出来ない。

  • 若干唐突な展開もあったけど、読みやすくて一気に読んだ。忘れないことで感じる痛み、忘れることで痛みを感じないこと。大切なことは何?というのがテーマでした。
    痛みを知った主人公の描写はとても良かったです。

  • 【あいつむぎ2013年10月陳列】2013.10.8 推薦者:ジュジュ(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-326.html

  • 物語全体が表紙のイラストそのままの雰囲気ですごく素敵でした。現実でも人と関わればかならず別れがくるわけで、そのときのために関係を浅く保っておくという主人公の考えは確かに一理あるとおもいます。でも、それじゃあさみしすぎるなぁなんて。いろいろと考えさせられる作品でした。最初から終わりまでじわじわ終わっていくような、本当に雰囲気を楽しめる作品です。

  • 文章がとにかくきれいだなと思いました。
    人を失う悲しみ、誰かを思うどうしようもない愛しさを美しくも儚い世界の中でしっかり感じ取れました。
    今を大切にしたいと思える一冊です。

  • 神様のメモ帳に引き続き読んだものです。
    静寂なお話でした。
    ちょっと"旅に出よう、滅び行く世界の果てまで。"を思い出させる部分がありました。
    怖いのに怖いものを見る。というような感じで、さみしく、辛いのにそれを見ずにはいられない。
    この人だけは残しておきたい。だからって残しておくことがいいことなのか、良くないことなのか。
    そんなお話です。

  • あっさり、さっぱり。もうちょっと欲しい。

  • 設定がすごく不思議。話自体は大盛り上がりするでもなく、ゆっくり終末へ進んでいくかんじ。
    2011/10/27

  • 降り積もっていくような感じだった。

    表紙はそのまま本の雰囲気を表していた。

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