嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり (電撃文庫 い 9-19)
- アスキー・メディアワークス (2011年1月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048702300
作品紹介・あらすじ
まーちゃんが、殺人犯に攫われた。僕の元から、まーちゃんが消えた。バカップル伝説も終焉を迎えた。長瀬透殺人事件に起因する自分自身との無益な争いに精を出していた間に攫われたんだから、まったくもって笑えない。しかも犯人は、長瀬だけでなく、僕の知り合いを次々と殺してまわった人間でもある。そして、今だ犯人は逃亡中。この事件だけは、僕が終わらせないといけない。敵は二つ。殺人犯と、僕自身。内外からの挟み撃ちだ。相手にとって不足はないが、相手からすれば標的は不足だらけだろう。だからって、まーちゃんを諦めると、僕はみーくんじゃなくなる。出来る内に、出来ることを。『ぼく』が終わる前に。よーし。じゃあみんな、行ってきます。ちょいとハッピーエンドまで。
感想・レビュー・書評
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終わりの終わりは始まり ようやく終わりました。文章が狂気に満ちている前巻からだいぶマシになりました。
ともあれハッピーエンド?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「私、こっちのみーくんがいい」というセリフで総毛立った。
「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」シリーズの最終巻。これ以上ないハッピーエンドを迎えたと言っていい。人を殺したり人が殺されたりの話で何がハッピーエンドかという気もするが、「みーくん」とまーちゃんが「ハッピー」に完結したならそれが「ハッピーエンド」でなくて何だというのだ。
「私、こっちのみーくんがいい」というセリフに「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」という作品のすべてが集約されたと言える。最後まで壊れたまんまだったまーちゃんと、壊れたまーちゃんを壊さないよう壊れつづけた「みーくん」、それらがすべて報われるセリフであり、つまるところ「みーまー」という作品はこのセリフひとつのためにあったと言ってもいい。
好きだった作品が完結してしまうというのはやはり寂しい。寂しいが、このような面白い作品を提供してくれた作者、入間人間にはただただ感謝する。そして、入間人間の他の作品が嫌いというわけではないが、やはり「みーまー」のような黒い作品もまた書いてほしいと願う。
ところで・・・
最終巻なのにゆずゆずの出番がほとんどなかったorz -
みーまー物語の完結(蛇足で次があるけども)
入れ替わりの叙述トリックはなんとなく気づけた。
最後はまーちゃんがみーくんを選ぶことで完結。
この作品で思ってたことだけども、大怪我してる人がいたら、その原因を警察は特定しないの?
透以外は知り合いで殺された人がいないとのことで良かったけども、なんだかなと肩透かしでした。 -
最終的に役に選ばれた者は。
その時の状況にそぐわないような無邪気な様子で、彼女はとんでもない言動に出たな。
互いに狂ってしまっているからこそ、この様な結末を迎えたのかもしれないな。 -
シリーズ最終巻。
読みにくい前巻に引きつづいて読んだので、かなり飛ばし読みしてしまい、最後までトリックに気づきませんでした。
まーちゃんを取りもどした「みーくん」は、ふたたび彼女とらぶらぶな日常をすごそうとします。そんな二人のもとへ「やつ」が近づいてきます。そしてついに、「みーくん」と「やつ」が遭遇します。最後は、まーちゃんが「みーくん」を選ぶことで、事件は終わりを迎えます。
とりあえずは、この物語らしい「ハッピーエンド」という気がします。まだ読み落としているトリックなどもありそうなので、機会があればもう一度読み返すかもしれません。 -
だぶーいだ。
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シリーズの終わりとしては、とても綺麗な感じに。とはいえ本編といいエピローグといい、いちいち騙されてしまった。最後まで仕掛けを忘れない姿勢にあっぱれ。
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感想
ああ、なるほどなーと思い、もう一度読み返してみようかと思わせる。思っただけで行動に移すかはわからないけど。
みーまーシリーズ「i」だけを残して読了!