煉獄姫 ニ幕 (電撃文庫 ふ 7-24)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 279
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048702362

作品紹介・あらすじ

塔に囚われた煉獄の姫君-アルトは、牢獄でかつての友と邂逅する。王宮に囲われた少年騎士-フォグは、自らの出生と向き合い、まだ見ぬ妹の存在を知る。アルトの友でありフォグの妹でもあるその『彼女』は、鮮血と混乱、狂騒と悪意を引き連れ、再び瑩国へと降り立った。彼女の策略は"煉禁術"で造られた偽りの人間たちを闇へと誘い、未曾有の連続殺人事件を引き起こす。その渦中へ飛び込んでいくことを余儀なくされたアルトとフォグが、戦いの果てに見るものとは-?策謀と毒気が渦巻く都市"匍都"で繰り広げられる薄闇の幻想物語、第二幕。

感想・レビュー・書評

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  • 一巻に続いて暗くて痛くて救いがくていいわー、とくにイパーシがキリエを殺すシーンとか、あれはヤバイあんな状況だと快楽殺人に目覚めてしまいそうだ。

    暗い雰囲気がとても味があるんだけど、気になるのは二巻の時点とはいえ、物語の終着点が見えない。アルトとフォグは日の下に出られるようにはならないだろうし、あの世界観が変わることもないだろう。とすると作者はこの物語をどう言う方向に持っていくつもりなのか、それがちょっと気にはなる。

  • 一巻よりも狂喜に満ちたストーリー。小さな違和感が大きな展開となり進んでいく様はこの薄暗い世界観にのめり込んでいる読者を十分に楽しませるものだろう。

  • ほほう、なんか容赦ないなぁ。そういえばこの人の話はそういう感じだったかも。ベタな舞台設定になれてしまえば、結構痛快娯楽活劇なのかも知れない。あ、容赦ないから痛快ではないのかもね。ダークな味わい付きという感じ。

  • 熱い中二バトルは大好きです。
    あと姫様可愛い。

  • 少しグロテスクな描写もありますが、おもしろいです。
    レキュリィがお気に入りです*

  •  雛の個体が出てきたことで、いろいろ関係性はわかるけれどツンデレなんかいなとも思ったり。相変わらず人間離れしてるんだなー ヒロインの子はもう少し自由に動かせないのかな

  • 安定の煉獄姫。面白かった。

    キリエはともかくアイツも生きてたとかむちゃくちゃだなw
    色々怪しい方々ばかりで気になって仕方ありません。

    そんな中でアルトを押してくるから油断ならない(ただ、前回と比べると出番が少なくて少し不満)。
    キリエと敵として再会したアルトはどう彼女と向き合うのか、ひ読んでのお楽しみで。

  • やはり文章も設定も安定しているため、安心して読むことが出来ます。
    全体的にダークで殺伐としていますが、最後のアルトとフォグのやり取りがとても微笑ましかったです。

  • はい,そんなわけで煉獄姫の2冊目ですよ.
    煉獄という異界への門を体内に持ち,無限に力をくみ出せる少女と
    煉獄の瘴気を吸い込むことで超人的な身体能力を得られる少年の
    あいとゆうきのおとぎばなし.
    みたいなもんですね.
    違うか?
    まぁとにかく今回は前回死んだはずの少年と少女が再登場ですよ.
    敗者を再利用するなんて….

    リサイクルは素晴らしいけど使い捨ては駄目です.

    あとはアイリスの○番とかいう魔剣シリーズが増えます.
    もう,何でもありだな,こいつらは.

    なんつーか,知的で眼鏡で白衣なおねーさんが….
    うわーん.

    それなりにおもしろかったよ.

  • 相変わらず読ませる綺麗な文章書くわこの人!

    でも2人が強い理由が……なんだかシンプルすぎる。
    もちっと納得できる説明ほしかったな。

  • この人の本は好きなのです。
    キャラクタがなんか惹かれるのですよ!
    ストーリーもなかなかしっかりしていてとて面白いと思います。

  • 前巻から今巻から次巻へ段々に続く負の連鎖がすごい。次巻も気になる

  • 流石、電撃の黒い太陽。面白かったー。

  •  キリエのキリエによるキリエのための一冊。
     そして藤原さんの本領発揮には、「グロい」の一言です。

     前巻は序章、今巻もその延長のような印象で、黒幕やその他敵対し得る勢力はちらほらと見えていますが、その関係はまだ固まっていない感じ。
     戦力的にも、フォグは前回よりもややレベルアップしましたが、アルトはまだまだこれから伸びて行きそうなので、物語としてもまだまだこれからでしょう。

     つまりこれからまだまだ狂った人とか凄惨な事件が起こるってことですが、ここでびくびく怯えているようでは藤原ファン失格でしょうか?(笑)

  • 煉獄姫第2幕。
    全巻で闇に包まれていた人達が漸く顔を出し始めた感じです。
    読み進めれば読み進める程、色々気になってきて、
    藤原祐さんの物語には中毒性がある様に思います。
    イパーシとトリエラの関係もそうですが、
    今後のトリエラがとっても気になります!
    アイリスの魔剣も18番まである様なので、その辺りも気になりますね。

  • あいかわらず脇役に容赦ない作者だこと。
    ある意味筋が通っているといえばそうんだけど。

    せっかくのキャラがもったいない気がするのは
    いつものことか。

  • 中世っぽい世界を舞台にした姫&従者系超能力バトル、の第2巻です。今回は表紙のキリエの謀略に巻き込まれるお話。政府とは違う勢力が出てきたり、黒幕っぽい人物がちらついてきたりします。前巻で最強だったフォグが今回はなかなかに辛酸を舐めるところが、人によっては強さのインフレに映るかもしれません。
    前巻ではなりを潜めていた藤原先生特有の凄惨っぷりが徐々に顕れてきます。物語としてはちゃんと締まっていますが、どう見てもいい感じで悲惨な方向に転がっており、レジンやアカイロファンは期待してもいいんじゃないでしょうか。

  • 今回は、主人公二人以外に重心を移したお話かな。
    その分、力を持つが故の闇みたいなのが出てた気がする。

    老執事かっこいい(´ー`)
    イオの献身と報われ無さがぱねぇ・・・。

  • なんだかんだでアルトはやはり年相応なんだなーと思わされた。割り切って敵と定められるほど、まだ強くはないのか

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著者プロフィール

電撃文庫『ルナティック・ムーン』にてデビュー。他著書に『レジンキャストミルク』『鮮血のエルフ』など。独特の文体とハードでシリアスな作風でコアなファンを持つ。

「2017年 『ファイナルファンタジーXIV きみの傷とぼくらの絆 ~ON(THE NOVEL)LINE~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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