狼と香辛料〈16〉太陽の金貨〈下〉 (電撃文庫)

著者 :
制作 : 文倉 十 
  • アスキーメディアワークス
4.33
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本棚登録 : 965
レビュー : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048702652

作品紹介・あらすじ

鉱物商・デバウ商会によって新貨幣が発行され、自由と希望の町となるレスコ。ロレンスはその町で、ホロと共に店を持つことを決める。しかしその矢先、ホロとロレンスの前にコルの頭陀袋を持った人物が現れ、二人はデバウ商会の内部分裂による大きな事件に巻き込まれることとなってしまう。ホロは、禁書を得るためコルとエルサを追ってキッシェンへ。ロレンスは、デバウ商会に追われミューリ傭兵団とともに雪山を越えることになる。バラバラになってしまった二人の運命は-?行商人ロレンスと賢狼ホロの旅を描く新感覚ファンタジー、ついに本編感動のフィナーレ。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが「太陽の金貨」だから、銀貨の刻印は「月」じゃないか?でも、月だと偽造を防ぐには簡単過ぎる模様じゃないかな。
    と、先に読み終わってる人に話したら、ニヤニヤ笑って「ちゃんと出てくるから」と言われました。

    ……出てきたけど!月じゃなかったけど!
    そんなに夢にあふれた話だったとは。

    ホロが、かわいいったら!
    何百年の時を諦めて、置いていかれて過ごしてきて……やっと手に入れて、それも失うかも知れない。
    そこで、冒険を諦めて、誰かを助けようとする努力すらも諦めて、地道に生きようということが、どんなにつらいか……

    そこでプライドも何もかも放り捨てて、ホロもロレンスも、自分たちで笑っちゃうくらいしあわせで、好きで好きで……

    話も、どんでん返しでよかった!
    為替の話とか難しくて、毎回考えつつ読むのだけれど、今までの総決算みたいにあれこれ詰め込んでありましたねー!

    ラブラブなあげくに、教会での契約、月を背にしての契約……
    なんてハッピーエンド!
    コルも無事そうでよかったー

  • ホロとロレンスの旅路のはてに、お互いが見つけたもの、それは安住の地。静かなラストシーンの余韻に浸りながらいいラストだったなと感激しています.レノスの町でトラブルに巻き込まれ、ホロとの離別、北への逃避行、傭兵団の裏切りなど緊迫するストーリのなか、ロレンスは自分に何が一番重要なのかを悟ります.そして、ホロと二人で争いのさなかから逃れようとするところで、ロレンスのおせっかいの悪い虫が・・・。ホロはこれからも苦労しそうですが、伴侶を持つということはそういうことなのでしょうね.グダグダにも、べたべたにもならず最後もきちんと経済ネタでどんでん返ししてくれた支倉先生に感謝! 本作がフランスの中性経済史「金と香辛料」にインスパイヤされて書かれたこと、ストーリにあの哲学者、ショペンハウアーの作品に影響されたことが書かれていました.最近はマイケル・サンデルの「正義」でカントの思想に触れる機会があり、まさか今の時代に「デカンショ(デカルト、カント、ショーペンハウアー)」とかかわり合いになるとは夢にも思いませんでした.エピローグ編を含む短編集が残っているそうですが、本編は最後です。ファンタジーでありながら、魔法も超能力もでてこない(人外はたくさん出ましたが)で、とても面白く、毎回とても楽しみでした.次回作も楽しみにしております.

  • 【感想】
    旅の終わりはせつないものだ。

    【内容】
    ・前巻ラストでホロたちの前に示されたものは。
    ・デバウ商会内部に不穏な動き。
    ・ロレンスの店はどうなる?
    ・通貨の統一はなるか?
    ・ロレンスとミューリ傭兵団は危機を抜けられるか。
    ・ロレンスは金の力と汚さを知る。
    ・ロレンスとホロがとるべき道は?
    ・よりよい旅の終わりにできるか?

  • 本編完結。
    追い詰められて絶体絶命の中、違和感から相手をやり込めるある意味いつもの展開。
    スッキリとはしているんだけども、もうちょっと頭の悪い自分がラクに楽しめるようにならなかったかな==;

    「商いの利益とは誰かを喜ばせて得るものです」という考えは素晴らしく、真逆に金をばらまいて勝負に出た商会を退けたのにはスッキリした。

  • 羊に続いて兎とは(笑)。
    単に旅の終着でなく、武力から経済力へ時代の変遷という壮大な展開に、“商い”を題材にしたファンタジーの真骨頂を見せてもらった気分です。

  • 0909

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    エピローグが書かれた17巻があるけど実質的な最終巻
    上巻の衝撃的な終わりからレスコの街どころか北の大地に大きく影響を与えるような展開になっていたな。ホロとロレンスの旅にはトラブルが絶えないね。
    流石に今回はロレンスもトラブルから逃げ惑うのみだったな。上巻ではデバウ商会による金の支配の良い部分が現れていたのに対し、下巻は金の支配の悪い部分が出ていたように思ったよ。
    しかし、一山過ぎた後のトラブルを離れていた場所から眺めていたロレンスとホロが状況を一気に変える発言を一緒にしていたことは2人の仲が分かちがたいものになっていることを強く感じられたよ。

  • 狼と香辛料〈16〉太陽の金貨〈下〉 (電撃文庫)

  • ★4.5
    ついに本編ラスト。最終上下巻ということで、じっくりと書かれたことが伝わってくるような内容だった。正直シリーズ後半は盛り上がりも少なく、ダラダラと続いているような印象があったので、最終巻でまた面白い話が読めて嬉しかった。
    何よりきちんと展開に付いていけたのが良かった(これは自分の頭の問題だけど…)。あとはいつもよりまどろっこしい会話が無かったのも、スッキリとしていて読みやすかった。味だというのは分かっているけど、どうもそこが好きになれなくて、、。
    そんなこんなで、最終巻はこれまで気になっていた部分が解消されたものになっていて、とても満足できた。次の巻も買ってあるけど、この巻の終わり方でも良いかな…笑

  • 最後の試練は、狼としてのホロの力ではなく、為替証書や聖書の知識など二人の旅の中で手に入れたものの活用で切り抜けたところが良かったですね。

    後書きが興味深かったです、作者はもともと経済に詳しかったり関心があるのかと思っていましたが、ラノベを書くために知識を得たとのこと…、努力で勝ち取った売れっ子の地位とのことで見事です。

    ホロがいつのまにかベタ惚れモードに突入していました、16巻もかけてようやくきましたね、おめでとう!

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著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》を受賞し、電撃文庫『狼と香辛料』にて2006年にデビュー。

「2019年 『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙IV』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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