幕末魔法士II-大坂鬼譚- (電撃文庫 た 23-2)
- アスキー・メディアワークス (2011年2月10日発売)
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感想 : 12件
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- Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048702713
感想・レビュー・書評
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約480ページのボリュームで読み応えあった。その量を苦痛に感じさせることなく読み切ることができたのも評価に値すると思う。冒頭から時々見せる疑問や違和感という小さな伏線を最後には拾っていってる点も王道すぎるくらいだが悪く言うところはないと思う。第2巻リリースまでに時間がかかっただけの内容にはなっていると思った。
ただ未だにキャラクタへの魅力が十分にあるとは言い難く、伊織も冬馬ももう少し何か欲しいと思うのは期待しすぎだろうか。幕末小説にお約束のキャラも順調に増えてきたが、必ずしも実際の人物と十分リンクしているとはいえない能力を持って登場するキャラもいるため名前を借りてるだけの感もある。いずれにしても、伊織がメインというのがこの作品の大きな弱点になりそうな気がする。
伊織は普段男に見える魔法をかけているが、丹乃(にの)には出会った早々女だと見破られるのに体に触られて、男だったと訂正される。まあ笑うシーンではあるが、ヒロインがこれは寂しくないか。それなら少々リアリティに欠くかもしれないが男に見える魔法をかける必要もないだろと言いたくなる。どうせなら、見た目はごつい男なのに、なぜか背負ったり風呂場で肌を合わせると、ふにふにの女の子の体であることがばれそうになる設定の方がラノベ的におもしろいエピソードが書けたんじゃないかと。あぁっイラストが全部BL風になるので却下。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これ1巻じゃないのってくらい読み応えあるしおもしろかった