デュラララ!!×9 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.09
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本棚登録 : 2630
感想 : 156
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048702744

作品紹介・あらすじ

「情報屋だかなんだか知らないけどさ。ちょっと目立ちすぎだよね、折原臨也さん?-でも、もう二度とお仕事とかできなくなるしねえ」東京・池袋。少年少女たちが歪んだ友情の中で抗う中、折原臨也の許に一つの依頼が舞い込んだ。それは闇カジノの裏を探るというもので、その結果、暗躍する臨也を狙い複数の組織から目を付けられてしまう。あげくついに監禁されてしまうのだが、魔の手はさらに双子の妹たちまで伸びていき…。不敵に嗤う情報屋が手にした真実とは?臨也の過去に何があったのか?そして、新羅を看病中の首無しライダーは-!?さぁ、みんな一緒に、デュラララ!!×9。

感想・レビュー・書評

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  • 臨也が一瞬垣間見せた“人らしさ”
    それがどうも痛く刺さってくる。
    成田さんの書く狂った人間はまさに人間らしくて好きだ。
    展開は読めたけど、これからどうなるんだろう、
    と、全く想像できたい、楽しみでしかたない。

  • 多大なるネタバレです
    臨也がどうして電柱を殴ったのか?今までの言動、行動から私個人が勝手に考えた推測です(妄想と言った方が的確かも)
    本の紹介では全くないです。ごめんなさい。

    やっぱり臨也は普通の人間で、人並みの幸せを感じたいでも人間を愛したい。どちらかを天秤にかけて臨也がとったのは人間を愛すること。自分できめたことだから。誰を恨むことも出来ないそしてもう引きかえれない。何かを得るためには何かを犠牲にしなければいけない。新羅は臨也にとって多分やっぱり友達で、そして臨也を変えてしまった人物。あの中学のときに生まれた初めての嫉妬。自分が一番人間を観察している、自分は自分の意思でこの場所に居る。
    新羅には好きな人がいて新羅を大切に思ってる人がいる。それでも新羅は周りの人間とは違う。自分より人間を観察できる場所に居る。自分は今まで一人でいることを犠牲にして人を観察していたのに。こんな屈辱もう感じたくない。二度と感じたくない。それならば誰よりも地球上の誰よりも人間を愛そう人間を観察しよう。
    でも臨也は普通の人間だ。人並みの幸せを愛される喜びを感じたい。本当に一人でいることが好きな人間はいない。あの電柱を殴ったのは自分自身に、今までの自分の生き方にどうしようもないものがこみ上げてきたから。怒りでもない寂しさでも不甲斐なさでも。誰も知らない本当の自分のことなんて、自分でももう分からない。新羅は友達。九瑠璃や舞流は大事な家族。それぐらい分かってるそれでもそれを受け入れたとき自分の存在は否定される。今まで人間を愛するために一人で生きてきた自分が否定される。友達を失いたくない。たった一人自分に近づいてきた初めての人間。そんな奴すら自分は自分の生き方の為に傷つける。もう分からない。自分は何だ?何で存在している?何がしたい?

    そんな思いで電柱を殴ったのではないかと思いました。

  • 読んだあとの感想としては、いつ臨也が痛い目を見るのだろうと、ワクワクでき話ではあった。

  • 8月21日読了。

  •  情報屋、折原臨也が拉致された。
     
     クスリを売買している二つの組織と、ヤクザと、その間を闊歩していた故に、巻き込まれて拉致られたわけだが、臨也なので<自業自得>だと思うのである。
     そして、情報屋としての彼を接している面々。兄としての彼など、それぞれが彼のことを語る。

     彼の人を食ったというか、常に距離を置いたスタンスというのにブレはない。が、結局何を求めているのかは、相変わらずわからない。
     唯一、新羅との過去が、人間らしいエピソードなんだけど。
     もっとも、それも彼は自分のいいように、臨也らしく処理していってしまうのだが。

     絶体絶命からの展開は、鮮やか。
     さすが、臨也。
     
     にしても、どーして臨也はこういう人間になってしまったんだろうな。新羅は、あの親だから理解できる。静雄もとてもシンプルにこーなったっていうのは納得できる。(超人的な怪力は別にしてww)
     幼少期にトラウマになるようなことがあったのかもしれないとも思うし、もともとねじまがってたのかとも思う。
     
     その判断ができないところ、その両方がありそうで、両方がなさそうなところが、臨也の魅力なんだろう。

  • 臨也さん久々に黒幕としての本領発揮というか掌の上で踊らせきったというか。新羅との中学時代の過去話とか名倉って偽名の由来(理由?)とか色々臨也さんの事が新たに知れてお腹いっぱいです。妹ズとの絡みも良い。なんだか仲良し兄妹みたいだよ!てっきり高卒だと思ってたら大学行ってたんだなー。あんま出席してなかったみたいだけど。

  • 今回は臨也を中心に話が進み、彼の過去や新たな一面が明らかになります。臨也好きには堪らない巻でした。
    臨也は相変わらず臨也ですね。
    個人的には、折原姉妹と臨也の絡みが増えて嬉しかったです。
    あと、恒例の最後の挿絵と、ヴァローナの可愛さは異常。

    かつてのチャットの会話が少なくなっていくのが淋しい所ですが、新キャラ続々登場で、益々盛り上がってきました。

    次巻が待ち遠しいです。

  • 展開読めたし、ふうんって感じ。まあ茜ちゃんを利用したことに比べたら奈倉くんのことなんて(臨也のやることからしたら)生ぬるいしたいして驚かず。奈倉くんもミミズちゃんもドンマイというか。いかんせん相手が悪かった。

    新羅最強伝説。
    新セルはまあ仲良くやればいいさ。ただ
    静雄とヴァローナ
    臨也と波江
    わたしは絶対認めないからな。

  • 中高の青春だった

  • 謎が多い臨也さんメインのお話、凄く楽しかったです。

    臨也さん然り、新羅さん然り、学生の頃から歪んでたんですね。
    2人が出会ったことによって、臨也さんの人格に影響を及ぼしたのだとしたら、新羅さんって本当に強者なんだと思います。

    電柱を殴るシーンといい、中学時代の様子といい、複雑な想いを抱えてるんですね…。
    ただ、やはり黒幕という存在である以上、憎たらしい事には変わりないです(笑)

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著者プロフィール

東京都生まれ埼玉出身の小説家。『デュラララ!!』『バッカーノ!』『Fate/strange Fake』(すべて電撃文庫)などを執筆。小説以外にも『デッドマウント・デスプレイ』(スクウェア・エニックス)などの漫画原作のほか、ゲームシナリオやドラマ原作など多種多様な作品を手掛ける。

「2023年 『シャークロアシリーズ 炬島のパンドラシャーク〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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