デュラララ!!×9 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.09
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感想 : 156
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048702744

作品紹介・あらすじ

「情報屋だかなんだか知らないけどさ。ちょっと目立ちすぎだよね、折原臨也さん?-でも、もう二度とお仕事とかできなくなるしねえ」東京・池袋。少年少女たちが歪んだ友情の中で抗う中、折原臨也の許に一つの依頼が舞い込んだ。それは闇カジノの裏を探るというもので、その結果、暗躍する臨也を狙い複数の組織から目を付けられてしまう。あげくついに監禁されてしまうのだが、魔の手はさらに双子の妹たちまで伸びていき…。不敵に嗤う情報屋が手にした真実とは?臨也の過去に何があったのか?そして、新羅を看病中の首無しライダーは-!?さぁ、みんな一緒に、デュラララ!!×9。

感想・レビュー・書評

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  • 臨也が一瞬垣間見せた“人らしさ”
    それがどうも痛く刺さってくる。
    成田さんの書く狂った人間はまさに人間らしくて好きだ。
    展開は読めたけど、これからどうなるんだろう、
    と、全く想像できたい、楽しみでしかたない。

  • 多大なるネタバレです
    臨也がどうして電柱を殴ったのか?今までの言動、行動から私個人が勝手に考えた推測です(妄想と言った方が的確かも)
    本の紹介では全くないです。ごめんなさい。

    やっぱり臨也は普通の人間で、人並みの幸せを感じたいでも人間を愛したい。どちらかを天秤にかけて臨也がとったのは人間を愛すること。自分できめたことだから。誰を恨むことも出来ないそしてもう引きかえれない。何かを得るためには何かを犠牲にしなければいけない。新羅は臨也にとって多分やっぱり友達で、そして臨也を変えてしまった人物。あの中学のときに生まれた初めての嫉妬。自分が一番人間を観察している、自分は自分の意思でこの場所に居る。
    新羅には好きな人がいて新羅を大切に思ってる人がいる。それでも新羅は周りの人間とは違う。自分より人間を観察できる場所に居る。自分は今まで一人でいることを犠牲にして人を観察していたのに。こんな屈辱もう感じたくない。二度と感じたくない。それならば誰よりも地球上の誰よりも人間を愛そう人間を観察しよう。
    でも臨也は普通の人間だ。人並みの幸せを愛される喜びを感じたい。本当に一人でいることが好きな人間はいない。あの電柱を殴ったのは自分自身に、今までの自分の生き方にどうしようもないものがこみ上げてきたから。怒りでもない寂しさでも不甲斐なさでも。誰も知らない本当の自分のことなんて、自分でももう分からない。新羅は友達。九瑠璃や舞流は大事な家族。それぐらい分かってるそれでもそれを受け入れたとき自分の存在は否定される。今まで人間を愛するために一人で生きてきた自分が否定される。友達を失いたくない。たった一人自分に近づいてきた初めての人間。そんな奴すら自分は自分の生き方の為に傷つける。もう分からない。自分は何だ?何で存在している?何がしたい?

    そんな思いで電柱を殴ったのではないかと思いました。

  • 読んだあとの感想としては、いつ臨也が痛い目を見るのだろうと、ワクワクでき話ではあった。

  • 8月21日読了。

  •  情報屋、折原臨也が拉致された。
     
     クスリを売買している二つの組織と、ヤクザと、その間を闊歩していた故に、巻き込まれて拉致られたわけだが、臨也なので<自業自得>だと思うのである。
     そして、情報屋としての彼を接している面々。兄としての彼など、それぞれが彼のことを語る。

     彼の人を食ったというか、常に距離を置いたスタンスというのにブレはない。が、結局何を求めているのかは、相変わらずわからない。
     唯一、新羅との過去が、人間らしいエピソードなんだけど。
     もっとも、それも彼は自分のいいように、臨也らしく処理していってしまうのだが。

     絶体絶命からの展開は、鮮やか。
     さすが、臨也。
     
     にしても、どーして臨也はこういう人間になってしまったんだろうな。新羅は、あの親だから理解できる。静雄もとてもシンプルにこーなったっていうのは納得できる。(超人的な怪力は別にしてww)
     幼少期にトラウマになるようなことがあったのかもしれないとも思うし、もともとねじまがってたのかとも思う。
     
     その判断ができないところ、その両方がありそうで、両方がなさそうなところが、臨也の魅力なんだろう。

  • 臨也さん久々に黒幕としての本領発揮というか掌の上で踊らせきったというか。新羅との中学時代の過去話とか名倉って偽名の由来(理由?)とか色々臨也さんの事が新たに知れてお腹いっぱいです。妹ズとの絡みも良い。なんだか仲良し兄妹みたいだよ!てっきり高卒だと思ってたら大学行ってたんだなー。あんま出席してなかったみたいだけど。

  • 今回は臨也を中心に話が進み、彼の過去や新たな一面が明らかになります。臨也好きには堪らない巻でした。
    臨也は相変わらず臨也ですね。
    個人的には、折原姉妹と臨也の絡みが増えて嬉しかったです。
    あと、恒例の最後の挿絵と、ヴァローナの可愛さは異常。

    かつてのチャットの会話が少なくなっていくのが淋しい所ですが、新キャラ続々登場で、益々盛り上がってきました。

    次巻が待ち遠しいです。

  • 展開読めたし、ふうんって感じ。まあ茜ちゃんを利用したことに比べたら奈倉くんのことなんて(臨也のやることからしたら)生ぬるいしたいして驚かず。奈倉くんもミミズちゃんもドンマイというか。いかんせん相手が悪かった。

    新羅最強伝説。
    新セルはまあ仲良くやればいいさ。ただ
    静雄とヴァローナ
    臨也と波江
    わたしは絶対認めないからな。

  • 中高の青春だった

  • 謎が多い臨也さんメインのお話、凄く楽しかったです。

    臨也さん然り、新羅さん然り、学生の頃から歪んでたんですね。
    2人が出会ったことによって、臨也さんの人格に影響を及ぼしたのだとしたら、新羅さんって本当に強者なんだと思います。

    電柱を殴るシーンといい、中学時代の様子といい、複雑な想いを抱えてるんですね…。
    ただ、やはり黒幕という存在である以上、憎たらしい事には変わりないです(笑)

  • シリーズ長い。そろそろ飽きてきた

  • 第三者図利を目的とする冷厳さ、冷酷さへの感情移入は不可能ではない。が、臨也のごとく自己図利目的の冷酷さや操作癖に感情移入するのは困難。成程、一種、マッド・サイエンティストに通じる面はあるが、後者なら科学・認識事実の革新、更新という多数人の利得を想定可能だ。しかしながら、人間を観察したいという他者との関係性が隔絶した個人的欲望では、公共的な利得の想定は不可能。勿論、浄瑠璃の黒衣の役が振られ、物語を特異なものにする上で不可欠なキャラクターだが、その臨也に忌避心しか起きないなら、やはり本作は合わないのだろう。

  • 粟楠会と、闇カジノを取り仕切る「アンフィスバエナ」、そしてドラッグを扱っている大学生を中心とする闇組織の「ヘヴンスレイヴ」の、3者がそれぞれの思惑で入り乱れ、その合間を縫って臨也が粟楠会の依頼を受けて動きます。そして、中学時代に生物部を創った臨也と新羅、さらに臨也が胴元をしていた野球賭博の悪質な客だった奈倉との間で起こった事件が明らかにされていきます。

    最後には、過去の事件と現在の事件がリンクしていることが明かされています。

    個人的には、「臨也無双すぎじゃないの」という気がしました。ストーリーに関しては、この巻だけでいちおう完結するきれいな仕上がりだとは思うのですが、いつものような時系列をイジる遊びがないためなのか、種明かしがちょっと単純に思えてしまいました。

  • 折原臨也メインの巻。冒頭で臨也が捕まっているシーンから始まるので、どんな話になるのかと思いきや。その捕まっている部分まで臨也の計画に織り込み済みとは。どれだけ周到なのかと読んでいて感心した。面白かった。デュラララはやはりこの人が出てくる、来ないでは話の出来が違ってくる。それだけ主役を食うぐらいの存在感がこの人にはあるなと思った。最後に正臣が黄巾賊の恰好をして現れ、粟楠会も帝人の身辺を調査し始めた。今後はどうなるのか?。続きも読んでいきたい。機会があれば全巻揃えたいなとも思う。

  • ---

    23/03/2011 本棚追加

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  • 臨也回。

    面白かった。
    もーずっと脳内でミミズの台詞が井上喜久子さんで再生されてた。

    そして最後の挿絵…可愛すぎか…

    アニメだけ観てた時は臨波ってどーなのと思っていたのですがほんまありやわ\(^ω^)/

  • 臨也のタチの悪さを表現するための一冊。
    案外面白かった。

    表紙は性的な妹。

  • 今回は臨也のターン…
    そして、今回も時間軸と場所があちこち、数分、数日、年数が飛び…ややこしいです。


    『保険屋』と称して臨也の事を聞く 鯨木。
    聞かれるのは 名を貸したとされる 名倉。
    名倉は臨也のNET上での仮の名前。第一巻から出て来ます。

    麻袋を被らされて座らさらている男性。
    取り囲むように男女が居る。
    『折原臨也』と呼びながらミミズと呼称した女性が一方的に質問をし、
    沈黙を続ける男性。
    イザヤは数時間前に四木と一緒に車中で「アンフェスバエナ」を探るための取引をしていた…

    森羅は大怪我を負ってから自宅療養。セルティは看病。
    そんな時、マイルがイザヤに攻撃。
    単に四木が茜のお迎えにイザヤとの交渉をした片手間だったから。
    降ろされた場所はマイルが通う道場近くだったため。
    と、そんな双子にしてしまったのがイザヤだと自分でも自負しているという森羅の話をセルティが聞く。
    実は御影という影二郎の妹はイザヤのせいで学校をやめたらしい。
    そんな時、セルティの元へイザヤから仕事依頼。
    しゃろ=写楽影二郎(道場の師匠)と判明。

    公園で静雄にイザヤの事を絡みながら聞いた男性は…想像通り。
    クル&マイは静雄とヴァローナと接触。
    静雄は姉妹に『あまりイザヤの名前を出すな』と忠告。
    同時刻にイザヤはセルティと仕事の話。
    ヘヴンスレイヴ(グループ名)、四十万、雲井と危なそうなキャラ登場。
    アンフェスバエナのシステムをヘヴンスレイヴが掻っ攫う算段。
    チャットルームには「白面書生」登場。森羅。
    場所を移して再度麻袋の男性。
    イザヤの情報ダダ漏れで。中学の時森羅を刺しているという。

    セルティが森羅の体を拭いて着替えの手伝い中に見た古傷。
    12年前喧嘩で抉られたと森羅。
    そこで森羅とイザヤの中学時代の話。二人で生物部を立ち上げる。
    12年後、クル&マイが青葉に学校のプールサイドで話してる。
    イザヤの事を話したり、プール帰りに露西亜寿司にてご飯食べたり。
    のちにブルースクエアの奴らに電話しると、喧嘩真っ最中。
    ヨシキリとギンは相手を倒し、帝人は車で気を失ったまま。
    12年前の森羅とイザヤの生物部は順調に事が運んでいた。
    イザヤは森羅に興味を持ちつつ。
    12年後、場所は道場。茜はマイルにイザヤが兄かを確認。
    四木の車の中でイザヤの話。そして、四木の思案に静雄がいる。
    ヘヴンスレイヴは四十万達が同名で薬を売っている。
    ビルの屋上にてイザヤとセルティが仕事の話をし、セルティは運び屋として仕事をする。
    そして12年前、夏休み最後の日、森羅はイザヤに刺された。
    12年後、帝人→イザヤへのメッセージ、正臣の帝人へのメッセージ。
    ミミズの元へヘヴンスレイヴの四十万登場。

    イザヤとセルティ、後をつけられつつも。
    セルティは、仕事と一緒に薬のシールを貰い受ける…?
    イザヤに頼まれたpcバッグを四十万達に持ち去られ、四十万はミミズ達の前へ。
    そこにそれぞれに非通知電話。相手は『折原臨也』と名乗る。
    同時刻、静雄は社長のボディーガード。
    同じくして、ジム。影二郎の姿がなく、街中でマイルと一緒にいた。
    クルリもまた狙われてたが、セルティが守っていた。イザヤに頼まれて。
    ついにイザヤ本人ベールを脱ぐ。実際に座らされてたのはイザヤ。
     わざと捕まった と言い放つイザヤ。
    イザヤの周りには屍竜を刺繍した一団。目を赤くした集団。
    イザヤの代わりに電話したのは元ブルースクエアの泉井。
    そいつによってミミズは指を潰され、膝を両足とも破られた。
    幸い、火をつけられなかったので火傷はしないで済んだようだが。
    御影は泉井と言い争いながら。
    四十万の方へとイザヤは話しかける。ダラーズへ身を預けろと。
    ここで贄川春奈が一枚噛んでいる。

    冒頭の名倉。実はイザヤの手駒。
    アンフェスバエナはイザヤと名倉が高3の時に作った野球賭博グループ名。
    それをミミズが勝手に引き継いで粟楠会の賭場を荒らしてた。
    四十万の上の雲井ってのも、実は名倉の偽名。
    12年前の野球賭博で名倉はイザヤに「金を返せ」と言って襲ってきた。それを止めたのが森羅。
    それで森羅はわき腹を抉られた。
    イザヤは森羅に『名倉を一生をかけて後悔させるから』という条件でイザヤが犯人役となる。
    12年後、結局名倉はパシリをさせられている。
    イザヤ、波江に電話後一人で街の中を歩く。
    クル&マイに捕まり一見普通の兄弟…
    翌日、露西亜寿司に門田一行を見つけたと、正臣参上。
    首に黄色のスカーフを巻いて。
    杏里は書店から出てきたところを狩沢に捕まり…
    筒川アズサとコスプレの勧誘を受けていた。
    その夜、赤林はイザヤと接触。帝人を調べて欲しいと。

  • 久しぶりに臨也大暗躍。
    最後の種明かしの、何がどうなってるの感は好き(´ ` )あの展開だとなんでもありな気がするけど 笑
    次巻は帝人くん大変なことに?楽しみですね( ̄▽ ̄)

  • 今日からアニメ2期が始まったデュラララ9巻目。池袋を舞台にした人の様々な愛の形を描くストーリーで、この巻では折原臨也という情報屋が闇カジノの取り締まりに捕まり、拷問を受けるところから始まる。折原臨也の策や、組織の裏側などがとても魅力的である。とくに、最後のシーンでは、想像のつかない結末ですごく興奮した。最終巻もでて、アニメも4期まで決まっているので、これからがたのしみだ。

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著者プロフィール

東京都生まれ埼玉出身の小説家。『デュラララ!!』『バッカーノ!』『Fate/strange Fake』(すべて電撃文庫)などを執筆。小説以外にも『デッドマウント・デスプレイ』(スクウェア・エニックス)などの漫画原作のほか、ゲームシナリオやドラマ原作など多種多様な作品を手掛ける。

「2023年 『シャークロアシリーズ 炬島のパンドラシャーク〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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