明日のコミュニケーション 「関与する生活者」に愛される方法 (アスキー新書 202)
- アスキー・メディアワークス (2011年10月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048703000
作品紹介・あらすじ
圧倒的な情報伝播力をもつソーシャルメディアが登場して、多くの生活者が発信者になった。「RT」や「いいね!」を通じた控えめな情報発信は、ネット上に新たな共感を拡散する。生活者の共感をいかに獲得するか?「口説く」から「愛される」へ。これが企業と生活者の新しい関係づくりの第一歩となる。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
とりあえず一気読み。
印象に残っているのは、
・商品自体に「共感」と「確認」と「参加」が必要
・テレビCMを「拡散」のフェーズで使用すると、「参加」して当事者意識を持っている消費者の背中を押し、クチコミを加速させる
・企業の従業員は「発信元への共感」を築く大切な武器
今考えなければいけない事が、分かりやすくまとめられている。
これから何度か読み返すことになりそうです。 -
明日のコミュニケーション 「関与する生活者」に愛される方法 (アスキー新書)
-
疲れているのに頭にスッと入ってくる感覚。少人数での講演を聞いているような錯覚に陥りました。どっぷり漬かっている人しか体感できない濃密で深い内容がさらりと軽い筆致で語られています。
書名「明日の広告」第2弾なので「明日のコミュニケーション」が妥当なのでしょうが、個人的には重要なキーワードである「関与する生活者」にもっとフォーカスし、さらにこだわってほしかったです。まあこれは著者ではなくて編集者や出版社側の事情によるものなんだと思いますが。 -
多くの生活者が発信者になった。企業は共感をいかに獲得得するか?企業もひとりの人間として生活者と接するこことができる企業が生活者に支援される。だって企業の従業員もみんな生活者なのだ。企業もトップの方にも読んで欲しい一冊だ。第2弾もおもしろい!「明日の広告」を読んでいない方は是非こちらも読むべし。
-
自分は、ウェブはバカと暇人のもの派だけど、一応読んだ。
そっちよりの意見を言ってしまえば、バカと暇人にものを売る売り方、とも言える。
テレビ見ながらスマホで一生懸命SNSでネットの向こうの人たちと会話してる姿は、自分としては滑稽にうつる。テレビ見ながら隣にいる人と話をする方が自分にとってはいい人生を送れる気がする。 -
発信元への共感はまさに身近でよく起こっていることで大切だと思う。私自身、何人か全面的に肯定している著名人がいて彼らの勧めや発言には大きく影響されるからだ。本書でいうところのロイヤルカスタマーあたりか。
パーティシパント、ファン、エバンジェリストって名前がかっこよすぎて思わず使いたくなる笑 SIPSの概念の理解が深まってよかった。
これからの広告は「一晩限りのナンパ」から「結婚を前提にした長いつきあい」を目指さなければ…うーん、分かりやすい笑
広告はなくならない、そしてこれからの広告はおもしろいと内容がポジティブで楽しかった。 -
ソーシャル関係の書籍としては現時点で「決定版」といえると思う。FB等でも多くの方が推薦されているとおり、SNSがもたらす「企業・消費者間のコミュニケーションのあり方の変化」が、「関与する生活者」「SIPS」という概念を中心として、非常にわかりやすく示されている。
著者は日本のSNSの利用者が急増しているとはいえ、人口比からすればまだまだ「少数派」であることや、既存マスメディアを中心とした旧来のマーケティング手法も完全に淘汰されるわけではないことを冷静に俯瞰した上で、これからの企業が顧客の「ロング・エンゲージメント」を獲得するためにどのようなコミュニケーションをとるべきなのかを論じており、今やSNSが単なる「時代の流行」ではないことはもちろん、それらのツールを活用することで、企業と顧客のコミュニケーションが「共感」を軸とした「あるべき姿」に近づくのだということがよくわかる。
一点、自分としてまだ理解しきれていないのが、本書の後半で出てくる「SIPS」と、「AIDMA」「AISAS」に含まれる「A」「I」との関わりの部分。SIPSの様々なフェーズに「AI」が絡んでくるというところがまだ腑に落ちていないので、手軽に読める新書ながら、あと数回読み返す必要がありそうだ。 -
マーケティングの中でも、近年のメディア環境の変化特にソーシャルメディアの登場により、4Pの中の、今後のコミュニケーションについて、書かれた本。
筆者のさとなおさんは、SIPSの発案者であり、ソーシャルメディアの流行による消費者の変化を元に、今後企業が行うべき消費者とのコミュニケーションが書かれている。
キーワードは、関与する生活者の出現、共感特にコンテンツならびに発信者に対する共感が大事、そして企業は共感を徐々に生みだしながら、長い時間かけて消費者とロングエンゲージメントを築き、ライフタイムバリューをあげていくことが大事であると書いている本である。
筆者自身の事例が書かれていたり、メディアの変化、消費者の変化が書かれているが、筆者自身も述べているように、メディア特にソーシャルメディアの変化が激しいため、それに対応する施策に関しては、ややβ版かつ数が少ない印象。
ただ、共感を生み出すために、信頼が大事である事や、消費者とのコンテクストの共有・商品作りへの参加ならびにクラウドソーシングの活用など、実務に活かせる視点も多い本である。 -
最新版が読みたい
そして、『明日のプランニング』に伝わるというわけ