かめ探偵K (メディアワークス文庫 き 1-2)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
2.98
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本棚登録 : 200
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048705592

作品紹介・あらすじ

街はずれに、寂れた博物館が建っていました。なんの変哲もない建物ですが、その屋根裏部屋には、亀が住んでいるのです。部屋の扉には、クレヨンでこう書かれています。「かめ探偵K」。かめ探偵Kの仕事は3つ。1つめは「甲羅干し」。2つめは「かめ体操」。そして3つめが「謎解き」。依頼人が持ち込んでくる奇想天外な謎を、かめ探偵Kは甲羅の中で推理していきます。どこか懐かしい、でも近未来の小さな小さなおはなし。

感想・レビュー・書評

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  • ものすごいSFネタをさらっと書かないでください、北野勇作。
    探偵の役割もさらっとかめ探偵Kに言わせているけど、それってミステリの根幹じゃないのか?

    言葉や文章が凄くうまいんだよな。全くそれを感じさせないくらい。

    と、公園で甲羅干ししながら読んで思ったのなら良かったが、梅雨なので曇天。亀体操もどき(ストレッチゴムを背中に回して引っ張る)でお茶を濁した。

    田中啓文と北野勇作がタッグを組んでど真ん中ハードSF書いたらとんでもないことになりそうだが、多分別の意味でとんでもないものができそうな気がする。

  • こちらは本物の亀が主役。とはいえ二足歩行で人語を解し、当然のように人と会話している時点でファンタジーな存在。探偵というだけあって謎解きはしているが、旧世界と新世界の設定に始まり、北野ワールドと呼ぶべき独特な世界観から、ミステリーではなくSFとして読む方が違和感はない。比較的ライトなタッチで、カメリのインパクトが強すぎたせいか、個人的に少し印象は薄い。ともあれ、これはこれで退屈はしなかった。

  • 不思議な文体と物語が延々と続く。

    苦手だ。

  • 2019.8.31市立図書館
    かめ探偵を店子にした大屋の若い女の子(自称助手)によるレポート(新聞連載)というスタイルのラノベ調。探偵が主人公だからして謎解きミステリーかつ近未来SFファンタジー。北野勇作ワールドに親しんできたうえで読むと、ヒトモドキや模造亀などが連想されて勝手に深読みできちゃうけれど(会話のかみあわなさ、意思疎通のズレも…)、予備知識無しだとちょっときびしいかな?

  • ライトノベル

  •  おもしろいのかおもしろくないのか、よく分からなかった…。

     世界観が、今現在と見せかけて、実は未来? 今この時代が「旧世界」ということになっているようなんだけど、それについての説明がないまま始まるので(途中でちょっとある)、最初、意味がよく分からなかった。

     しかも、事件のトリックが、その近未来的な要素によるものなんで、人によっては、アンフェアだって言うかも。
     私的には、その部分はおもしろかったけど。
     でも、そういうことをトリックとするのなら、なおのこと、世界観はもっとよく説明すべきなんじゃないかなぁ。。。

     もっとお話が続いて、いろいろなことが(世界観とか)明らかになっていけば、おもしろくなるのかなぁ、て思うけど、何か中途半端なまま終わっちゃって、残念。

     あと、登場人物に、フユちゃんていう10歳くらいの女の子が出て来るんだけど、期待してたのに、ただ生意気なだけで、あんまり好きなキャラじゃなかった…。

  • 140103

  • のほほん命題:はたして自分は何者か。

  • これは、どろんころんどの続きなんですかね?
    カメはあのカメ?
    フユはあの女の子?

    謎なカメと、新世界という設定の超ハイテクテクノロジーによって創造された世界。
    語り手が新聞に連載した文章という体をとっている話。
    謎は謎なまま、終焉。
    世界観の設定がないと、わかりづらいですね、これは。。

  •  2013年紀伊国屋書店新宿南店の「ほんのまくらフェア」で購入。
     書き出しで期待しすぎたかなぁ。文体も面白いし、近未来なのにノスタルジックという不思議な日常の陰に滅びた旧世界が見え隠れするこの感じは好みなんだけど、ミステリーとしては「あ、そうなんですね……(苦笑)」っていう程度でわたしはそれほど盛り上がれなかった。ハナから謎解きを楽しむ小説ではないのだろうと思うけど、それならもっとほのぼの日常系でよかったかな。
     かめ探偵はかわいかったです。

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。
1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』ほか著書多数。
ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。

「2023年 『ねこラジオ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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