かめ探偵K (メディアワークス文庫 き 1-2)
- アスキー・メディアワークス (2011年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048705592
作品紹介・あらすじ
街はずれに、寂れた博物館が建っていました。なんの変哲もない建物ですが、その屋根裏部屋には、亀が住んでいるのです。部屋の扉には、クレヨンでこう書かれています。「かめ探偵K」。かめ探偵Kの仕事は3つ。1つめは「甲羅干し」。2つめは「かめ体操」。そして3つめが「謎解き」。依頼人が持ち込んでくる奇想天外な謎を、かめ探偵Kは甲羅の中で推理していきます。どこか懐かしい、でも近未来の小さな小さなおはなし。
感想・レビュー・書評
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ものすごいSFネタをさらっと書かないでください、北野勇作。
探偵の役割もさらっとかめ探偵Kに言わせているけど、それってミステリの根幹じゃないのか?
言葉や文章が凄くうまいんだよな。全くそれを感じさせないくらい。
と、公園で甲羅干ししながら読んで思ったのなら良かったが、梅雨なので曇天。亀体操もどき(ストレッチゴムを背中に回して引っ張る)でお茶を濁した。
田中啓文と北野勇作がタッグを組んでど真ん中ハードSF書いたらとんでもないことになりそうだが、多分別の意味でとんでもないものができそうな気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不思議な文体と物語が延々と続く。
苦手だ。 -
2019.8.31市立図書館
かめ探偵を店子にした大屋の若い女の子(自称助手)によるレポート(新聞連載)というスタイルのラノベ調。探偵が主人公だからして謎解きミステリーかつ近未来SFファンタジー。北野勇作ワールドに親しんできたうえで読むと、ヒトモドキや模造亀などが連想されて勝手に深読みできちゃうけれど(会話のかみあわなさ、意思疎通のズレも…)、予備知識無しだとちょっときびしいかな? -
ライトノベル
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おもしろいのかおもしろくないのか、よく分からなかった…。
世界観が、今現在と見せかけて、実は未来? 今この時代が「旧世界」ということになっているようなんだけど、それについての説明がないまま始まるので(途中でちょっとある)、最初、意味がよく分からなかった。
しかも、事件のトリックが、その近未来的な要素によるものなんで、人によっては、アンフェアだって言うかも。
私的には、その部分はおもしろかったけど。
でも、そういうことをトリックとするのなら、なおのこと、世界観はもっとよく説明すべきなんじゃないかなぁ。。。
もっとお話が続いて、いろいろなことが(世界観とか)明らかになっていけば、おもしろくなるのかなぁ、て思うけど、何か中途半端なまま終わっちゃって、残念。
あと、登場人物に、フユちゃんていう10歳くらいの女の子が出て来るんだけど、期待してたのに、ただ生意気なだけで、あんまり好きなキャラじゃなかった…。 -
140103
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のほほん命題:はたして自分は何者か。
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これは、どろんころんどの続きなんですかね?
カメはあのカメ?
フユはあの女の子?
謎なカメと、新世界という設定の超ハイテクテクノロジーによって創造された世界。
語り手が新聞に連載した文章という体をとっている話。
謎は謎なまま、終焉。
世界観の設定がないと、わかりづらいですね、これは。。