スマホ、タブレットが変える 新IT医療革命 (アスキー新書 207)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 147
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048706759

感想・レビュー・書評

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  • 医療崩壊と言われて久しい日本において、
    スマホやタブレットがその救世主になる可能性を見せてくれる本。
    著者や孫正義氏をはじめとしたUSTREAMでの討論会がベース。

    仕事柄薬剤師について触れている箇所は特に興味深く読ませてもらった。
    薬局3.0とし、介護の分野に薬剤師が踏み込んで行くことは、
    夢もあるし、実践された時に効果も大きい。

    先日読んだ本と比べ、現行の医療制度を大きく変えない中での
    改善策的内容となっており、日本人にはより向いた内容と言えよう。

    一方で、インフラに対する心配も残る。
    特に通信のトラフィックの問題は、今後もついて回りそうだ。

  • 世界最高の医療・技術を持つ日本が抱える問題は何なのか、その問題が日本を崩壊させるのに十分なほど鬼気迫っているという事実、そしてそれを脱する方法としてのITがどれほど有用かを軸に、医療現場で働く医師8名と孫氏の対談をまとめたものです。

    ざっくりいえば、
    まず高齢化に伴う医療費の増大(とだけ書くと簡単だが非常にシビアな問題。日本が終わる)、
    医師の教育の問題(学ぶ時間がない)、
    電子カルテ等の互換性がないため同じ検査や質問を繰り返す(クラウド化による共有で解決できるはず)、
    在宅医療へICTの活用、
    などが印象的でした。

    現場の方々の声なので、非常に説得力があり、切実で、リアリティに溢れていて、“医療崩壊”の危機をなんとかしようという強い思いや気概が伝わってきました。私もそんな高い意識をもって取り組んでいけるものを持ちたいし持たないといけないと思いました。

    私にとって、医療における課題というのは、医師不足だったり患者のたらい回しだったり、ニュースで軽く知る程度で、大変だなぁ、何とかがんばってほしいなぁと他人事のようにしか考えていませんでした。
    しかし、「神様のカルテ」の映画を観、原作著者であり現役医師の夏川さんのお話をテレビで聞き、そして原作を読んでから、医療現場の問題についてとても興味を持つようになりました。
    加えて、情報通信を学ぶ身として、そして卒論のテーマがICT×医療に関連しているので、タイトルからほぼ衝動的に購入しました(衝動的すぎたため読みたかった内容とまるで違いましたが、読んで良かったです)

    Ustreamでの対談を起こしたものだったので読みやすく、数時間で一気に読み終えました。ただそれならUstreamのアーカイブで見られたのかもしれない、と購入後すぐ思いましたが、本の方が読み返したり内容をざっとさらうのにはいいかな、と。

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