0能者ミナト<2> (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 787
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048706841

作品紹介・あらすじ

江戸時代-寛延年間に村人すべてを殺戮したという怪異「鏖」。長く封じられていたはずのそれが、眠りから覚めた。総本山、御蔭神道の名だたる手練が犠牲となり、関係者を震撼させていた。へそ曲がりで有名な九条湊の仕事を選ぶ基準は、「面白いかどうか」だという。人を跡形もなく吹き飛ばす、前代未聞の怪異-だが湊の腰は重い。皮肉げに「解決してみせるが、期待はするな」と不可解な言葉を放つ湊。実はこの事件には恐るべき秘密が潜んでいた。

感想・レビュー・書評

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  • 各章の題名は漢字1文字のあてられる。難しく読めないものもあり。今回の物語は1話正編と続編という構成。
    怪異による多くの死者が出たが、一部では人災つまり犯人がいた。これをきっかけに、本物の怪異が封印を解かれる。
    科学的な説明では蜃気楼現象を引き起こす怪異だが、不思議なところは解明されていない。
    今のところ内容に魅力がない。

  • 怪異を科学的根拠で解明していくところが面白い

  • 鏖は読んでいて意外とおもしろかったし、せつない終わりだった。
    ほとんどは人間の都合のせいであり、鏖としては悪気はなかったのが現代ゆえの異形がやったような手口っていうのもおもしろかった。

  • 厄介なのは怪異よりも人の悪どさ。そんなテーマで進んでいそうなシリーズ第二弾。被害の割には最後はあっけないですけど、正体を暴けば対応は決まる、ってスタンスが面白くなる視点なんだと思います。

  • 0能者ミナト 第2巻です。

    なんというか、湊さんはやっぱり詐欺師とかのほうが向いてる気がします。
    『0能者』とは、霊力や法力がなく、怪異や妖怪などを科学や理論で解決する湊を皮肉った言葉なのですが、霊力や法力がないからこそ、先入観などもなく、怪異の本質が見抜けたのではないかと思います。

    今回の怪異、鏖(みなごろし)は、最後ちょっと切なかったです。

  • #読了

  • 沙耶とユウキの能力があまり活用されてなかったが、面白かった。要するに、湊の手足として情報集めする二人の能力が活用されてないということは、如何に湊が能力に頼らず自分の知り得る現代の科学やら理屈で、怪異を解決しようとしているかに比例していると思う。だからこそ、純粋に能力無しのキャラが主人公の話でも楽しんで読むことができた。

  • やっと最後まで読みきった。
    序盤の説明が長くて。後半は怒涛のように物事が動いていく。僧侶が躍起になるその様は時折、滑稽に写っておもしろい。滑稽なのはもちろん全て湊の手の上で踊っているから。
    相手が怪異だから、湊流解決策は毎回度肝を抜かれる。今回ももれなく驚き必至!落とし前着けるところまで、そう最後まで読むことをオススメします。

  •  怪異を霊能力ではなく科学で倒す男の話、第二弾。

     読んでてよくわからなくなってしまって、何回か読んだんですが。
     ミナトは決していわゆる科学者のように「怪異はいない」という前提を押し付けてくるわけではなくて、「怪異はいる」けど、その怪異を「科学で倒す」という話だったのだなあ……と再確認しました。
     でも、今回は話が宇宙にまで飛んでしまっていて、さすがに話の規模が大きすぎて一瞬、理解できなくて気が遠くなりました。

     話の規模は大きいけれど、なんだかちょっと切なくなる話だったりもしました。
     ミナトはミナトだったんですが……

     物事を科学で分析するとこうなる、みたいなものを楽しめる人にはオススメできる話です。

  • (再読 20180430)
    (初回レビュー書いてなかったからこちらにも載せておく)

    鏖こと蜃の話はミナトシリーズの中でもかなり好きなお話。
    ラストの終わり方が凄い好きで。
    絵描きのために出来た怪異。
    その絵描きに色々な景色を見せてあげていて、絵描きがそれを喜んで絵に書いていたのが、蜃も嬉しかったんだな。
    だから最後、故郷の海水を浴びたとき、思い出したんだよなその遠い昔のことを。
    もう身体はボロボロで死期も近くて、その遠い昔のことは忘れていたけれど、最期に思い出せてよかった。うるっときた。

    今回は、沙耶が内面的に成長したな。
    まさか理彩子に隠し事をするなんて。
    早くもミナト色に染まりつつあるな(笑)

    2巻でこんなに御蔭と総本山のドロドロが分かるんだっけ?と苦笑いしてしまった。
    総本山は結構闇が深いんだよなぁ。
    高名だったはずの羅上はインチキ野郎で、その弟子は被害者面全開の振りして師匠である羅上殺してるしな。
    なかなかに黒い(苦笑)

    読み直しなのに相変わらず面白い!!

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著者プロフィール

電撃文庫『9S<ナインエス>』が大ヒットし、現在も続く長期シリーズとなっている。大胆な設定と躍動感あふれる筆致には定評あり。幅広いジャンルで活動中。

「2018年 『0能者ミナト<11>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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