- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048706841
作品紹介・あらすじ
江戸時代-寛延年間に村人すべてを殺戮したという怪異「鏖」。長く封じられていたはずのそれが、眠りから覚めた。総本山、御蔭神道の名だたる手練が犠牲となり、関係者を震撼させていた。へそ曲がりで有名な九条湊の仕事を選ぶ基準は、「面白いかどうか」だという。人を跡形もなく吹き飛ばす、前代未聞の怪異-だが湊の腰は重い。皮肉げに「解決してみせるが、期待はするな」と不可解な言葉を放つ湊。実はこの事件には恐るべき秘密が潜んでいた。
感想・レビュー・書評
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各章の題名は漢字1文字のあてられる。難しく読めないものもあり。今回の物語は1話正編と続編という構成。
怪異による多くの死者が出たが、一部では人災つまり犯人がいた。これをきっかけに、本物の怪異が封印を解かれる。
科学的な説明では蜃気楼現象を引き起こす怪異だが、不思議なところは解明されていない。
今のところ内容に魅力がない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
怪異を科学的根拠で解明していくところが面白い
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鏖は読んでいて意外とおもしろかったし、せつない終わりだった。
ほとんどは人間の都合のせいであり、鏖としては悪気はなかったのが現代ゆえの異形がやったような手口っていうのもおもしろかった。 -
厄介なのは怪異よりも人の悪どさ。そんなテーマで進んでいそうなシリーズ第二弾。被害の割には最後はあっけないですけど、正体を暴けば対応は決まる、ってスタンスが面白くなる視点なんだと思います。
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0能者ミナト 第2巻です。
なんというか、湊さんはやっぱり詐欺師とかのほうが向いてる気がします。
『0能者』とは、霊力や法力がなく、怪異や妖怪などを科学や理論で解決する湊を皮肉った言葉なのですが、霊力や法力がないからこそ、先入観などもなく、怪異の本質が見抜けたのではないかと思います。
今回の怪異、鏖(みなごろし)は、最後ちょっと切なかったです。 -
#読了
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沙耶とユウキの能力があまり活用されてなかったが、面白かった。要するに、湊の手足として情報集めする二人の能力が活用されてないということは、如何に湊が能力に頼らず自分の知り得る現代の科学やら理屈で、怪異を解決しようとしているかに比例していると思う。だからこそ、純粋に能力無しのキャラが主人公の話でも楽しんで読むことができた。
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やっと最後まで読みきった。
序盤の説明が長くて。後半は怒涛のように物事が動いていく。僧侶が躍起になるその様は時折、滑稽に写っておもしろい。滑稽なのはもちろん全て湊の手の上で踊っているから。
相手が怪異だから、湊流解決策は毎回度肝を抜かれる。今回ももれなく驚き必至!落とし前着けるところまで、そう最後まで読むことをオススメします。